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<あんのリリック>宮沢氷魚インタビュー(1) 広瀬すずは「“演技のプロ”としてのレベルの高さを感じました」

  • 2021.2.25
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2月27日(土)と3月6日(土)の2週にわたり、WOWOWプライムにて放送される「ドラマWスペシャル あんのリリック-桜木杏、俳句はじめてみました-」。俳人・堀本裕樹による青春俳句小説をドラマ化した本作は、人との関わりが苦手な芸大生リリックライター・桜木杏が、俳人でコピーライターの連城昴に声をかけられたことを機に俳句の世界に触れ、新しい自分と出会っていく姿を描く。

【写真を見る】広瀬すずについて「年下なのに皆をまとめて引っ張っていく姿はすごく尊敬しました」と明かした宮沢氷魚

今回、広瀬すず演じる主人公・桜木杏を俳句の世界へと導いていく連城昴役の宮沢氷魚にインタビューを敢行。前編となる今回は、自身が演じた昴という役柄についての印象や、主演を務めた広瀬の印象、「俳句」と「ラップ」を組み合わせた本作ならではの魅力など、さまざまな視点から語ってもらった。

2月27日(土)、3月6日(土)放送の「ドラマWスペシャル あんのリリック-桜木杏、俳句はじめてみました-」(WOWOWプライム)で、連城昴を演じる宮沢氷魚 カメラマン:Atsuko Tanaka/ヘアメイク:阿部孝介(トラフィック)、KOSUKE ABE(traffic)/スタイリスト:秋山貴紀(TAKANORI AKIYAMA)
2月27日(土)、3月6日(土)放送の「ドラマWスペシャル あんのリリック-桜木杏、俳句はじめてみました-」(WOWOWプライム)で、連城昴を演じる宮沢氷魚 カメラマン:Atsuko Tanaka/ヘアメイク:阿部孝介(トラフィック)、KOSUKE ABE(traffic)/スタイリスト:秋山貴紀(TAKANORI AKIYAMA)

役作りの準備は句会体験から?

――まず、今回演じられた連城昴という役どころについて、宮沢さんはどう捉え、どのようにアプローチされたのか、役作りも含めて教えてください。

宮沢氷魚:今回は俳句を書くシーンというか、俳句と向き合うシーンが多かったので、クランクインの前にキャストやスタッフさん何名かとで、模擬句会をやったんです。

俳句を最後に書いたのは小学生の時だったので、何となくのルールというか、書き方くらいは知っていたんですが、そこまで深くは知らなかったので、句会ではどのようにして俳句を書くのかというか、句会での所作、手順などを一から教えてもらいました。

その句会のちょっと前からは、ネットで俳句について検索もしていて。普通に生活していて俳句と向き合うことってなかなか無いので、結構自分から積極的に調べてみたり、句会でも自分たちで書いた句を披露して、皆さんに評価をしてもらったりしていました。

――その時宮沢さんが書かれた句は覚えていらっしゃいますか? また、その句は劇中で使われているんでしょうか?

宮沢:それは使われていないんですが、「銀杏のにおい嫌えど嗅ぎに行く」みたいな句を書きました。秋って銀杏がたくさんなっている時期で、僕は個人的に銀杏の香りはあまり好きではないんですけれど、秋を感じたいが故につい嗅ぎに行ってしまう情景をイメージして書いたんです。

――素晴らしい句です!

宮沢:ありがとうございます(笑)。

「ラップと俳句は軸となる『言葉』を大切にすることで繋がっていく」

宮沢も昴も「悩みを抱え込むタイプ」!? カメラマン:Atsuko Tanaka/ヘアメイク:阿部孝介(トラフィック)、KOSUKE ABE(traffic)/スタイリスト:秋山貴紀(TAKANORI AKIYAMA)
宮沢も昴も「悩みを抱え込むタイプ」!? カメラマン:Atsuko Tanaka/ヘアメイク:阿部孝介(トラフィック)、KOSUKE ABE(traffic)/スタイリスト:秋山貴紀(TAKANORI AKIYAMA)

――今回演じられた昴は、広瀬すずさん演じる杏を支えたり背中を押したりする役ですが、演じてみてご自身と似ていると感じた部分はありましたか?

宮沢:共感できる部分で言うと、昴は劇中で色々とスランプに陥るんですが、そういった時に抱えている悩みをあんまり人に相談できないタイプの人間で。自分で解決しようというか、自分で悩みに悩んで答えを見つけ出そうとする青年だと思うんです。

僕も比較的人に物事を相談しない、というかできないタイプで。自分で強がっちゃうのかもしれないんですが、自分で答えを見つけたい、見つけようとしてしまうところは、昴と似てるかなと感じています。

――逆に、「このあたりは全然違うな」と思ったところはありましたか?

宮沢:「自分とは違うな」とは思っても、意外と理解できる役ではありました。例えば昴は人に対する優しさや思いやりを心の内に秘めているんですが、不器用でそれをうまく伝えられないところとか。だからこそ昴は、俳句やコピーライターという仕事を通して他の人に伝えていこうとするのかなと。

フリースタイルラップの難しさを身をもって経験していた宮沢氷魚 カメラマン:Atsuko Tanaka/ヘアメイク:阿部孝介(トラフィック)、KOSUKE ABE(traffic)/スタイリスト:秋山貴紀(TAKANORI AKIYAMA)
フリースタイルラップの難しさを身をもって経験していた宮沢氷魚 カメラマン:Atsuko Tanaka/ヘアメイク:阿部孝介(トラフィック)、KOSUKE ABE(traffic)/スタイリスト:秋山貴紀(TAKANORI AKIYAMA)

――本作の「俳句とラップの融合」という部分についてはどのように感じましたか? 脚本を読まれての感想も含めて教えてください。

宮沢:最初にその2つを合体させると聞いた時は、正直イメージができなかったというか。同じ「言葉」を扱う表現ではありつつも、その世界観があまりにも違うという先入観があったので、どうやってこの2つを融合させるんだろうと思っていたんです。

でも、台本を読んだ時に「なるほどな」っていう。俳句とラップの形態というか、それぞれの形式に縛られすぎることなく、お互いに軸となる「言葉」を大切にすれば繋がるんだっていうことを、本を読んで改めて感じました。

多分皆さんも、ドラマを見るまではなかなかイメージできないかもしれないんですが、実際このドラマを見た時に「こんなに気持ちよく2つのジャンルが融合するんだ」という、ある種の快感というか、新しい体験ができるんじゃないかなと思っています。

――先ほど俳句は小学生以来とお話しされていましたが、ラップについては馴染みはありましたか?

宮沢:全然なかったです。ラップ自体を聞くこともあんまりなくて。ただ、以前テレビで即興ラップに挑戦したんです。でもやっぱり、その場で言葉を生み出していくのはすごく難しくて、改めてラップのすごさに気づきましたね。

広瀬すずは「一つ一つの言葉にちゃんと意味や重みを加えてラップできる」!?

【写真を見る】広瀬すずについて「年下なのに皆をまとめて引っ張っていく姿はすごく尊敬しました」と明かした宮沢氷魚 カメラマン:Atsuko Tanaka/ヘアメイク:阿部孝介(トラフィック)、KOSUKE ABE(traffic)/スタイリスト:秋山貴紀(TAKANORI AKIYAMA)
【写真を見る】広瀬すずについて「年下なのに皆をまとめて引っ張っていく姿はすごく尊敬しました」と明かした宮沢氷魚 カメラマン:Atsuko Tanaka/ヘアメイク:阿部孝介(トラフィック)、KOSUKE ABE(traffic)/スタイリスト:秋山貴紀(TAKANORI AKIYAMA)

――主演をつとめられた広瀬すずさんとの共演はいかがでしたか?

宮沢:すずちゃんとは今回が初共演だったんですが、僕より年下なのにすごくしっかりしていて。まだ若いのに皆をまとめて引っ張っていく姿などはすごく尊敬しました。

今回のすずちゃんの役はすごく難しいというか、ラップをするシーンはあるし、スイッチが入ると結構早口で自分の思っていることをわーっとあふれ出すように伝えるシーンがいくつもあるんですが、それを普通にこなしてしまう姿を見ていると、プロとして素晴らしいなと思いました。

特にラップのシーンはすごく上手で、「過去にやったことあるのかな?」と思って聞いてみたんですけど、今回初めてだったみたいで。それでもやってしまうすずちゃんはすごく素敵だなと。

初めてだとだいたい言葉をラップ調で言うことで精一杯だと思うんですが、すずちゃんは言葉がちゃんとこっち側に届いてくるというか、一つ一つの言葉にちゃんと意味や重みを加えてラップという形で発信しているんです。普通なかなかできないことをやってしまったので、改めてすごいな感じました。

――今お話にもありましたが、杏は普段おどおどしている一方で、スイッチが入ると言葉が止まらなくなったり、ラップを通じて自分の思いを叩きつけたりしていきます。そうした杏の二面性を演じ分ける広瀬さんの姿をそばでご覧になっていかがでしたか?

宮沢:役に入る瞬間の切り替えがすごく上手いというか、演じている中でも気持ちの変化というか、役柄の内面の変化をすごくわかりやすく表現できる方だと思うので、一緒にお仕事して学ぶことが多かったです。本当に“演技のプロ”としてのレベルの高さをすごく感じました。

――先ほど役作りの話をお伺いしましたが、昴の感情という部分についてはどう表現しようと思って演じていましたか?

宮沢:前編は杏と昴が友情を作り上げる物語になっていて、後編で二人の関係性が発展していくんですが、物語前半は昴がとにかく友達として、また“ビジネスパートナー”として杏と距離を縮めていきます。そこであまり後編での関係性を先売りしないよう、前編のお芝居では意識していました。

とは言え、後半も俳句とラップ、言葉がメインであることには変わりがないので。お互いの「好きなんだよ」という部分をあまり前面に見せないことに注意しながら、言葉を通して視聴者の方にゆだねるというか、伝えられたらいいかなと思って演じていました。

衣装:ニット(リドム)¥8,000/シアン PR パンツ(チノ)¥42,000/モールド 靴/スタイリスト私物 カメラマン:Atsuko Tanaka/ヘアメイク:阿部孝介(トラフィック)、KOSUKE ABE(traffic)/スタイリスト:秋山貴紀(TAKANORI AKIYAMA)
衣装:ニット(リドム)¥8,000/シアン PR パンツ(チノ)¥42,000/モールド 靴/スタイリスト私物 カメラマン:Atsuko Tanaka/ヘアメイク:阿部孝介(トラフィック)、KOSUKE ABE(traffic)/スタイリスト:秋山貴紀(TAKANORI AKIYAMA)

(後編へ続く)

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