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『半妖の夜叉姫』せつなに宿る殺生丸とりんの要素 『犬夜叉』最終回との繋がりも

  • 2021.2.21
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『半妖の夜叉姫』(c)高橋留美子/小学館・読売テレビ・サンライズ 2020

高橋留美子原作のアニメ『犬夜叉』シリーズのスタッフが再集結し、次世代の物語を紡ぐ『半妖の夜叉姫』(読売テレビ・日本テレビ系)。第20話「半妖の隠れ里」が2月20日に放送され、せつな(小松未可子)の過去が明らかとなった。

殺生丸とりんの娘であるとわ(松本沙羅)とせつな。ふたりは生まれたその日、人間と妖怪を嫌う麒麟丸の姉・是露から命を守ろうとした殺生丸によって森に隠された。しかし、4歳の頃に森の山火事で離れ離れに。その後とわは現代へタイムスリップし、かごめの弟家族に育てられていたことは分かっていたが、せつながどんな道を歩んでいたかは謎に包まれていた。

せつなはある日、とわを自身が暮らしていた里へ案内する。そこは百鬼蝙蝠と呼ばれる妖怪と人間の間に生まれた半妖・紫織(水橋かおり)が結界を張り、不遇な境遇にある半妖の子どもたちを匿っている隠れ里だった。紫織は『犬夜叉』にも登場したキャラクターであり、自身も父を殺された過去を持つ。だからこそ、同じような目に遭っている半妖の子どもたちを放っておけなかったのだろう。

せつなもそんな紫織に守られた子どもたちの一人。せつなはとわと生き別れ途方に暮れていた時、殺生丸に仕える邪見(チョー)に導かれ紫織の里に辿り着いた。その時、とわが紫織に渡したのは「たのむ」と書かれた文。後にもとわの元に「かぜをきれ」「みづをきれ」という文とともに小刀が届いている。

この様子、どこか覚えがある。そう、かつて『犬夜叉』の最終回において、彼女の母であるりんも殺生丸から度々着物を受け取っている様子が映し出されていた。きっとせつなに贈り物をしたのも殺生丸だろう。殺生丸は言葉数が少なく誤解されやすい性格だが、遠くから自分の娘を見守っていたのだ。

そして、小刀を手にしたせつなは修行に励み、次々と技を身につけていく。その強さで里を狙う妖怪と戦い、他の子どもたちと協力して紫織を守っていた。その後、生まれた場所である楓(京田尚子)の里で暮らすも、半妖であるが故に人間が暮らすその場所に馴染めず、隠れ里に出戻る。しばらくは平和に暮らしていたが、結界を張る紫織の妖力が失われる蝕の日、蛾々御前(勝杏里)が子どもたちを食うために里を襲撃。せつなは子どもたちと紫織を守るために蛾々御前と戦うが、その中で妖怪の血が暴走してしまう。

それを止めたのが、現在せつなと妖怪退治屋の一員として活躍する翡翠の父・弥勒(保村真)。第13話において弥勒がせつなの妖力を封印していたことが明らかとなっていたが、その背景にはせつなが蛾々御前を退治した後も暴走を続け、紫織や子どもたちをも襲いそうになっていたからだった。弥勒は蛾々御前の持っていた薙刀「兼光の巴」を媒介にせつなの妖力を封印。せつなは隠れ里を離れ、楓の里で妖怪退治屋に参加することになる。

こうして改めてせつなの過去を振り返ると、彼女が殺生丸とりんの血をどちらも引き継いでいることがよくわかる。とわと別れた後のせつなは、親兄弟を殺され言葉を失くしていた幼い頃のりんにとても似ていた。また圧倒的な力を手にし、冷徹なほどの強さで妖怪であろうが、人間であろうが敵であれば構わずその手にかけるせつなの姿は、かつて半妖や人間を見下していた頃の殺生丸と重なる。しかし、りんに出会い、人を愛することを知った殺生丸は変わった。せつなもまた、争いを憎む紫織の優しき心に触れ、弥勒をはじめ周囲の人に守られたことで、その力を誰かのために使うことを学んだのだろう。

次回、第21話「虹色真珠の秘密」では、とわとせつな、そして犬夜叉とかごめの娘・もろは(田所あずさ)が持つ虹色真珠の秘密が語られる。

(苫とり子)

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