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途中でLINEが途絶えた男性のホンネとは?【ひとみしょうの男ってじつは】

  • 2021.2.20
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まあまあいい感じでLINEしてたのに、途中からLINEが来なくなる男性は、いったいなにを考えているのでしょうか?というのが、今回のテーマです。

「脈あり」と思っていた彼とのLINEが突然途切れたら、わりとショックだと思いますが、じつはそこまで哀しく思わなくてもいいんです。ということを、以下をお読みになると、おそらく感じていただけると思います。

途中でLINEを途絶えさせる男性のホンネ

途中でLINEを途絶えさせる男性のホンネとは「彼女にこれ以上気持ちが入っていかない」です。

どう「努力」しても、気持ちが入っていかないのです。

これは彼の意思をはるかに超えている案件です。

彼女のことが嫌いになったからLINEしなくなった、というのではないのです。好きなんです。

でも、「なぜか」気持ちが入っていかない……昨日まで入っていた気持ちが、そこで止まってしまって、それ以上のものにならない……ああ困った。彼はこう思っているのです。

彼はなぜ彼女に熱をあげた?

では、彼は当初において、なぜ彼女に気持ちが入っていたのでしょうか?

彼女のことを、「自分の弱さを受け止めてくれそうな女性」だと感じたからです。

弱さというのは、なんとなく淋しい気持ちとか、なにかにすがらないと生きていけない気持ち、みたいなものです。

そういう「弱さ」を、最初は、「彼女なら受け止めてくれるだろう」と思ったのです。だから彼は、まめにLINEしたのです。

それが今や、「受け止めてくれないだろう」という気持ちに変わった、というわけではありません。

「弱さ」を彼女と共有するかのような生き方もいいと思うけれど、それは「なんか」違うな……彼はこう「思い直した」のです。だからLINEが途絶えた。

出会った瞬間にやっていること

男女が出会って意気投合するときって、お互いに「この人になら自分の弱さを見せれるかもしれない」と「値踏み」した直後です。相手の明るくて元気なところ「だけ」を好きになったとしても、じつは、自分と相手の「弱さ」のマッチング度を「計算」しているものなのです。その計算の結果がプラスになったから意気投合するのです。

つまり、気づいていないだけで、わたしたちはじつは「弱さ」のマッチング度を見ているのです。

LINEを途絶えさせた男性も、ちゃんと「弱さのマッチング度」を見ていました。そして最初は「いける」と思いました。相手の女性も「この彼になら、わたしの弱さを見せれる」と思って、熱心にLINEのキャッチボールをしました。

で、ある時期に、男の方が先に気づくんですね。

――こういう「傷口の舐め合い」みたいな甘美な関係も悪くないけど、「ここ」で生きるのは「なんか」ちがうな、と。

これ、男女反対のケースもありますね。

女子の方が先に「なんかちがう」と思うケース。

――彼はやさしいし、いい人だけど、でも、彼と甘美な関係を続けていても、わたしが理想とする恋愛に「なんか」ならない気がする。

こう思って、ある日突然、LINEを送ってこなくなる女子もいますね。

愛するとは相手の魂の秘密に触れること

愛するというのは、相手の「魂」の「秘密」に触れる、ということです。

どんな「パリピ」だって、いや、パリピだからこそ、弱さを人知れず抱えています。

相手のそういうところ――つまり、秘密、に触れたいと願うこと。魂と魂をぴたりと重ね合わせたいと渇望すること。これを「愛する」というのです。

LINEを途中で終わらせてしまう男性とは、「もう彼女の魂に触れたいと思わなくなった」人です。

それは、先に書いたとおり、なにもネガティブなことではありません。相手の弱さに触れるには、相応の覚悟が必要です。タイミングがよくなくてはいけません。

さまざまな条件がそろわないと触れられないのが相手の魂であり弱さなのです。

突然LINEが来なくなると、女子は「振られた?」と思って、ショックを受けると思います。

でもそうじゃなくて、それは、お互いの「弱さ」が化学反応を起こした結果なのです。

具体的にいえば、彼はあなたの弱さを支えるだけの体力を持っていない自分に気づいたのです。そして、彼女の方も、じつは、彼の弱さを受け入れるだけの心の準備ができていないことに気づいたのです。

その「Xデー」が、「彼から突然LINEが来なくなった日」なのです。それがいつ訪れるのかは、彼自身にもわからないのです。

(ひとみしょう/作家・キルケゴール協会会員)

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