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失敗しない恋愛:「好き」と「エッチ」を混同すると結婚に失敗する?【ひとみしょうの余談ですみません】

  • 2021.2.16
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今回は、恋愛において男女に共通することについて、一緒に見ていきたいと思います。
ズバリ、恋愛とエッチについてです。より厳密には、純愛と性愛について。
さっそく見ていきましょう!

失敗した恋愛について

誰でも「失敗した恋愛」経験をお持ちだと思います。

たとえば、最初はよかったけど、3ヵ月したら「なんか」疎遠になって、やがて連絡が途絶えた(で、ヤラれ損だと思ったとか)。

1年以上続いた恋愛にも「失敗」ってありますよね?最初は「いい彼氏」かと思っていたものの、1年も付き合っていたら、相手のアラが目につくようになって、「なんか」彼氏と会うのが苦痛になってきた、とか。

そういうのってすべて、セックスの気持ちよさと純愛をごちゃごちゃに捉えることに原因があります。「なんか」彼氏とうまくいかないというのは、「快感と純愛の区別がついていなかった」のが原因なのです。

バランスってなんだろう?

とは言うものの、ふつう、私たちは、性愛における快感を互いに感じ合うと、それを「純」粋な愛(に近いもの)と解釈しがちですよね?

互いの秘密や弱いところを、まるっと見せ合い、触りっこしあい……という行為をしたら、どうしても「快感=純愛(に近いもの)」と考えてしまいますよね?

とくに、初体験からまもなくして出会って付き合った相手には「純」なものを感じてしまいがちですよね。

それで「ふつう」だし、「悪くはない」と思います。しいていえば、そうやって勘違いしてしまうように、神様が人間をおつくりになった、ということでしょうか。

しかし、だからといって、慎重の上にも慎重を重ねて、たとえば10回デートないとヤラせてあげない、なんて言ったのでは、恋愛にならない、というか、恋愛どころではなくなりますよね。

男が結婚を決意するとき

そのちょうどいいところ――つまり、純愛と快感のちょうどいいバランスを知ったとき、わたしたちは「まあまあ」納得のいく関係を相手と結ぶことができます。「まあ、この彼となら、結婚してもいいかな」とか「彼と結婚したいな」と思います。

女性はどうか知りませんが、男は、「家族がほしい」と思ったときに結婚したいと思うんですね。「いい女」とセックスするのは楽しい。でもしかし、「家族がほしい」。心の底から裏切らないと誓いあえる相手との関係がほしい。こう思ったとき、男は「身近にいる相手の中から」「性愛と純愛のバランスがとれそうな相手」を「直感で」見つけ出して結婚するのです。

「なんか」淋しい、を卒業できたら「いい結婚」ができます

「好き」と「快感」をごっちゃにしても「成功」する人は成功しています。見ていてそう感じます。そういう人は、傍目にはわからないけれど、じつはふたりの中で、純愛と性愛のバランスがとれているのだろうと思います。こればかりはおふたりの「かなり深いところ=親友にも見せない超プライベート」をお聞きしないと本当のことがわからないので、想像するしかありませんが。

バランスが悪い人の多くは、快感を得たいと思っています。
頭では「純愛」についてちゃんと考えているし、なんなら「純愛こそが至上の愛だ。理想だ」と思って、純愛に憧れていたりします。
でも、「そこまで」純愛のことを思っていても、なぜか、つい、下半身が緩くなってしまいます。なぜ?

理由は、なんとなく淋しいからです。意識的・無意識的問わず、なんとなく淋しいと思っているから、つい「まあ、エッチから始まる恋愛でもいっか。今回はうまくいくかもしれないし」と思って裸になって、で、結局「失敗だった」となるのです。

なんか淋しいの「なんか」とはなにか?については、1冊の本になるくらい説明が長くなるので、ここには書きません。よければ、拙著『自分を愛する方法』(玄文社)をお読みください。

ともあれ、性愛と純愛の区別に早いタイミングで気づくこと――これがとても大切です。(ひとみしょう/作家・キルケゴール協会会員)

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