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軽すぎてびっくり! コートを買うならウール100%の「スーパーウール」素材もおすすめ

  • 2021.2.16
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近年よく見かける複数の素材がミックスされたウールコート。DRESS世代の大人が選びたい、品質と価格のバランスがとれた、賢いコートの選び方をご紹介します。

最近、素材ミックスのウールコートをよく目にします。ウール100%のコートは重い? 化繊が入ったコートは暖かくない? 大人世代が選びたい、品質とお値段のバランスのとれた良コート選びについて考えます。

■コートの「混率」からわかること

たとえば、今シーズンのユニクロ「ウールブレンドビッグシルエットコート」は、毛31%、ポリエステル31%で7,990円、「ウールカシミヤチェスターコート」は、毛90%、カシミヤ10%で14,900円です。ウールの割合が高くなり、カシミヤが入ると、お値段は倍近くになりますね。

では、
(1)毛20% ポリエステル80%
(2)毛80% ナイロン20%
(3)毛80% カシミヤ20%
(4)毛70% アルパカ30%
の4種類のコートがあるとしたら、どのように考えたらいいでしょう。

まずは、コートによく使われる各素材の特徴を見ていきましょう。繊維素材は植物や動物を使った「天然繊維」と、人工的に作られる「化学繊維」に分けられます。また、本来「毛」というのは「羊毛」と「獣毛」のことをいい、羊毛はひつじ、獣毛はカシミヤ、アンゴラ、アルパカなどの毛のことです。しかし、一般的に「毛」や「ウール」は、羊毛のことを指すことが多いです。

<天然繊維>
羊毛……吸湿性、保温性に優れる。毛羽立ちが起こりやすく虫害が起きやすい。
カシミヤ……カシミヤヤギの毛。繊維が細く柔らかい。光沢があり保温性に優れる。
アルパカ……ラクダ科のアルパカの毛。柔らかく表面がなめらかで、光沢感とぬめり感があり毛足が長い。
アンゴラ……アンゴラウサギの毛。とても柔らかく保温性に優れている。毛が抜けやすく静電気が発生しやすい。

<化学繊維>
ナイロン……軽くて丈夫で摩擦にも強い。熱に弱く吸水性が低い。
ポリエステル……シワや型崩れに強い。吸水性が低く静電気が起きやすい。毛玉もできやすく汚れがつきやすい。

一般的に羊毛100%のコートだと、重くてゴワゴワしたものになりがちなので、羊毛に他の獣毛繊維や化学繊維を混ぜて作られたコートが多く出回っています。天然の獣毛繊維の割合が多くなるほど高級品になり、化学繊維が多く入ると値段が安くなります。

ですから先ほどの例では、(1)→(2)→(3)→(4)の順に高級品になっていくわけです。ただし獣毛の混率が高いと、お値段はたいてい50,000円オーバーになってしまいますので、コート選びのときは色やデザインはもちろん、混率と風合いとお値段のバランスをしっかりチェックして、品質の良いコートを見極めましょう。

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■毛100%なのに軽い「スーパーウール」に注目!

羊毛のコートが重く、カシミヤが軽い理由は、カシミヤのほうが繊維が細いからです。
ところが、羊毛のロングコートでも驚くほど軽いものが出てきています。それは「スーパー◯◯’Sウール」と呼ばれるもの。

「スーパー150’S」なら羊毛の太さが15ミクロン以下、というように羊毛の原毛の太さをあらわしていて、数字が大きくなるほど糸が細く柔らかな風合いの高級品になります。

「STUDIOUS」の店頭にも、写真のような表示があり、スーパー120’Sの羊毛ロングチェスターコートが33,500円、羊毛100%とは思えないほどの軽さでした。糸の太さをはっきり表示していないメーカーも多いので、獣毛も化学繊維も混ざっていない羊毛100%にしては軽いと思ったら、お店の方に確かめてみるのもいいかもしれません。

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まとめ

コート選びのポイントは、混率と風合いとお値段のバランスで。進化系スーパーウールにも注目を!

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