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20代で「隠居」した著者だから語れる。「いらない不安」を最小限にする方法って?

  • 2021.2.16
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新型コロナウイルスの影響でライフスタイルが大きく変化し、非接触の生活が当たり前となってきている。これまでの当たり前が覆されていると感じる場面も増えた。今回はそんな生き方の1つとして、10年以上も「隠居」を実践してきた大原扁理さんの著作を紹介する。

2021年2月12日『隠居生活10年目 不安は9割捨てました』(大和書房)が発売された。

著者の大原扁理さんは、10年も前から20代の若さで隠居を始めたという。今の非接触の暮らしの走りともいえる存在だ。そんな大原さんならではの不安との向き合い方や対処法などが綴られている。

大原さんは子どものころから大まかに3つの不安を抱いていたという。

・自分が楽しいことを優先すると、親や先生に怒られるんじゃないか?
・人と違うことをすると、クラスや社会で仲間外れにされるんじゃないか?
・自分は人よりも能力が劣っているから、人並みに稼げず、生きていけないんじゃないか?

その結果として、下記のように先回りして自分の行動を制限してしまっていることに気がついたそうだ。

・楽しいこと、好きなことをするのに罪悪感をおぼえる。やりたくないことはムリしてがんばる
・自分の感情を黙殺。周りに合わせる
・できない私がせっかく見つけた仕事なのだから、どんなにつらくても絶対に辞めてはいけない

「自分も当てはまる」と共感する方も多いのではないだろうか。やりたくないことをがんばることに美徳を感じ、結果的に苦しんでしまうといった風に。

25歳から隠居を始めた大原さん。若いころに感じていた不安は別の形で的中してしまう。

・(働かなさすぎて)世間から怒られる
・(自分から率先して)仲間外れになっている
・人生でいまだかつて年齢別平均年収を超えたためしがない

しかし、今は毎日ハッピーであるという。本書では、10年の経験をもとに隠居生活を始めたことによる外の世界とのかかわりの変化や、「不安」とは何だったのか、「いらない不安」を最小限にするために必要なことは何なのかなどを考察していく。

本書の目次は以下の通りだ。

【目次】
第1章 こうして私は不安になった
親と不安/学校と不安/仕事と不安/不安なのは誰のせい?

第2章 不安な世界から離れてみる
不安な世界へようこそ/不安な世界から逃げる/逃げてみて、わかったこと/そのときは、何もわからなくていい

第3章 自分の世界をカスタマイズする
「自分を生きる」ために/自分を生きても大丈夫と上書きする/不安なあの人の気持ち/なるべくニュートラルでいる/個人的なこととしてとらえない/だんだん自分がなくなっていく/実用編 自分の世界をカスタマイズする/規範意識との付き合い方

第4章 もう一度、世界と関わる
同じ世界が違って見える/再び世界と関わりはじめて思うこと/言動に力を与える/世界の大きさを、自分で決める/ニュースとの付き合い方/自分の世界の最高決定者になる/不安をなるべく増やさないで生きる/社会の不安も増やさない

第5章 結局、不安って何だったのか
不安について改めて振り返る

自分のペースで自分らしく生きていく大原さん。当たり前の生活規範とは異なるライフスタイルだからこそ見えてくるものがあるのだろう。

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