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音楽業界の“A&R”って何してる? 岡崎体育が「条件」を語る

  • 2021.2.15
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岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「A&R」です。

音楽業界を目指す人などは知っているかもしれませんが、レコード会社にはA&Rという役職があります。CDや映像作品のスタッフクレジットで見かけた方もいるかもしれません。僕は、デビューをして初めてその存在を知りました。ウィキペディアによると「レコード会社における職務の一つ。Artists and Repertoire(アーティスト・アンド・レパートリー)の略。アーティストの発掘・契約・育成とそのアーティストに合った楽曲の発掘・契約・制作を担当する」とのことです。

音楽制作のサポート(どんなスタジオで録音をするか、どんなアレンジャーに依頼するかなどを考える)から、イメージ戦略やプロモーション(どんなテレビ、ラジオ、ライブに出演するか、話題になるためにどんなマーケティングが必要か考える)など、担う領域がとても広いようです。人によっては、音楽制作をフォローするのが得意な方や、宣伝が得意な人もいる。どこまでをA&Rの役割とするかは、さまざまなようです。個人的には、A&Rは、担当するアーティストをサポートするアーティストの一部のような存在という認識。僕の意見を聞きながら、困った時に助けてくれて、意見を出して正しい方向に導いてくれる方というイメージです。

僕にもソニーミュージックのA&R担当がついています。というか、僕のチームはかなりの少数精鋭なので、マネージャーの松下とA&Rを担当してくれている井上と僕の3名で、どのような音楽を制作し、岡崎体育というアーティストを売り出していくかを日々考えています。僕は、SNSでの発信など自由にさせてもらっていて、岡崎体育というアーティストのあり方というのは、基本的に自分発信でやらせていただいています。今のアーティストの方々というのは、だいたいそうだと思いますが自己プロデュース力に長けている。だけれど、制作とか流通、PRなど自分だけではどうすることもできないことがある。メジャーだと特にその規模が大きくて手に負えません。そこを的確に手助けいただき、本当にありがたいと思っています。この関係は、他に例えると漫画家と担当編集者に近いかもしれませんね。制作や活動にめちゃくちゃ介入していただく役割なので、信頼関係や相性もすごく大事だと思います。また、A&Rは本人自身がアーティストでないとできない仕事だなと思っています。

おかざきたいいく 『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)、『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日、『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』(NHK Eテレ 毎週火曜22:50~)にレギュラー出演中。

※『anan』2021年2月17日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・村田真弓 文・梅原加奈

(by anan編集部)

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