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【生野陽子の言葉に乗せて#2】他人と自分を比べなくなった理由~20代は「もっともっと」だった私~

  • 2021.2.13
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2月になり、寒さも一弾と厳しくなったきました。1月に再度発令された緊急事態宣言。解除された地域もありますが、一方で延長された地域も多く、命や健康を守る為に精一杯の生活が続いていますね。収束まで、なんとか乗り切りたいですね。我が家は、夫婦共にアナウンサーの仕事をしていますが、最近、1歳の娘が父親(中村光宏アナウンサー)を画面で見つけると「パパ!」と言って嬉しそうです。
私が画面に映ったときには、テレビに”チュー”をしたようで、ますます仕事頑張れます!

朝日新聞telling,(テリング)

夫の家事には一切、口出ししない!

両親から子育てのバックアップをもらいながら生活していますが、子供が生まれて以降は、夫婦で家事の役割分担ができてきました。大人用の食事づくりと食器洗いは主に夫が担当です。食べたいメニューをリクエストすると、レシピを検索し作ってくれますが、希望を言わなかった場合、朝からパスタが出てくることも。しかもイカスミ(笑)。寝起きでイカスミパスタはヘビー!と驚きましたが、子供の食事の世話に追われる中、作ってくれるのは本当にありがたい!自分一人だったら食パン1枚焼いてお終りですので…。どんな時も感謝し、夫の“意思”を尊重するようにしています。野菜が足りないと思ったら、娘用に常備している野菜を炊いたものを食卓に加えればいいですしね。

夫の家事について、基本的には口出しをしないよう心がけています。でも、気になることがあれば、夫が機嫌良く楽しそうにしている時に、やんわり伝えることも。一方、必死で家事をこなしている時は、そっとしておくように。夫の雰囲気に応じてコミュニケーションを取るようにしているので、夫婦でぶつかることはあまりないです。
「いやいや、十分言われていますよ」と背後から夫の声が聞こえてきそうですが…。

朝日新聞telling,(テリング)

がむしゃらに働いた“20代”

同期入社の夫とは30歳の時に結婚しました。独身だった20代を振り返ると、つい周囲と比べてしまい、「自分は上手く話せなかったなぁ」「あの人はきれいだな」など、気にしてしまうことが多かったですし、比較される事も仕方の無いこと、と言い聞かせつつも落ち込むときもありました。

しかし結婚後は周りの人のことが、さほど気にならなくなりました。自分のことを理解してくれるパートナーとの出会いが、「安心感と自信を与えてくれたのかな」と思います。

そして、母親になってからは「自分は自分、他人は他人」と思えるように。
私の場合、親バカでお恥ずかしいですが、我が子が愛おしすぎて、正直、誰かと比較するという次元にないのです。比べるという感覚にならない。発育についても、あくまで平均値は”参考”にすぎず、誰一人として同じ人はいないし、唯一無二の存在なのです。そうしたかけがえのない存在に出会うことができ、考え方が変わったようです。仕事をするうえでは、「評価」があり、比較はつきものですが、それを”気にする”というより”認め、理解する”と今は考えています。

20代の頃は「あれもしたい」「これもしたい」と“もっともっと”という気持ちが強かったです。今、考えると十分やりたいことをしていたし、むしろ、もう少し落ち着いて行動してもよかったと思うのですが、当時は必死・・・。とにかく仕事がしたいんだ!という思いが強く、気も張りすぎていました。
多くの方にお会いできる現場は、とても楽しかったですし、今も私の財産です。

若さと体力と好奇心を武器に、場数を踏ませていただいたからこそ、今もアナウンサーとして現場に立つことができ、仕事も私生活も充実した毎日を送れているのだと思います――。若いときにがむしゃらになっておくことも大切だったなと、今、振り返って思います。

朝日新聞telling,(テリング)

新人時代から欠かしていないことは・・・

仕事量は、10年前と比べると格段に減っています。でも実質的な勤務時間は減る中で、ひとつひとつの仕事の質は深められているかなと感じます。

例えば、番組の中でプレゼンテーションをしたり、ニュースを説明したりする際、若い時はディレクターの要望に応え、そこに自分なりのプラスアルファがあればいいなと思っていました。

しかし最近は、この内容は具体的にはどんな人に向けて何を伝えたいのか、自分の中で整理し、言葉選びや表現は適切かなど、細部まで担当の方と一緒に精査しながら進め、時にはアイデアを提案することもあります。こうした作業ができるのは、これまでに培ってきた知識や経験を番組スタッフの皆さんが信頼してくださるからだと思います。
命を守ってもらうための放送、命にかかわるニュースも多く、使命感が強くなりました。

これからも、一緒に番組を作れる存在になれるよう努力の日々です。

そして今も昔も、働く上で大切にしているのは――あいさつです。和気あいあい、アットホームなアナウンス室ですが、年次の上の方には「自分からあいさつに行く」のが決まり。新入社員時代に身に付き、どの現場でも大事にしています。あいさつは礼儀の基本だけれど、人見知りの私にとっては少しハードルが高いんです。

でも、「おはようございます。よろしくお願いします」という一言で、会話に発展することがあるし、お互いに気持ちよく仕事ができると信じています。

朝日新聞telling,(テリング)

今は量より質を重視

現在は土日夕方の「Live News イット!」と、土曜昼の「ぶらぶらサタデー有吉くんの正直さんぽ」を担当しています。

これまでの経験を活かし、任せていただいた仕事をいかに充実させるか、というのが今の段階。量より質を重視し取り組んでいます。
「子育てをしているからパフォーマンスが悪い」と言われないようにも頑張りたいですね。
自分や家族にはどういった生き方がベストなのか、これからも模索しながら進んでいきたいと思います。

■生野陽子のプロフィール
1984年5月、福岡市生まれ。2007年福岡大学卒業後、フジテレビにアナウンサーとして入社。「ショーパン」の愛称で人気を集める。19年4月に第一子を出産し、同年10月に復職。現在は「Live News イット!」の土日のメインキャスターを務める一方、「ぶらぶらサタデー有吉くんの正直さんぽ」にも出演。書道の師範免許を持っている。

■小野ヒデコのプロフィール
1984年東京生まれ横浜育ち。同志社大学文学部英文学科卒業。自動車メーカで生産管理、アパレルメーカーで店舗マネジメントを経験後、2015年にライターに転身。現在、週刊誌やウェブメディアなどで取材・執筆中。興味あるテーマはアスリートのセカンドキャリア。英語は日常会話に困らない程度できます。

■岡田晃奈のプロフィール
1989年東京生まれ、神奈川育ち。写真学校卒業後、出版社カメラマンとして勤務。現在フリーランス。

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