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【木村祐介の小顔塾】知られざる"小顔"の真実

  • 2021.2.15
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もしかすると「小顔の概念」を間違えているかも。

"小顔”とは「骨に皮膚がフィットしている状態」

「歳を重ねるにつれてなんだか顔が大きくなってきた」「間延びしてきた気がする」と顔に変化を感じている人は多いと思います。しかし、これらを“老化”や“遺伝”と片付けてしまうのは、あまりにも短絡的。

そもそも顔の皮膚は、体の皮膚よりも“可動性”があります。これは顔を動かす筋肉(通称:表情筋)は骨から皮膚に付いていて、皮膚を動かして表情を作るために存在する"皮筋(ひきん)”だからです。その皮筋である表情筋は可動性があるがゆえに、筋力低下でたるむことも大いにあります。

これがいわゆる『顔のたるみで大顔な状態』ですね。

「顔の骨を小さくしたい」というご相談を以前よく受けることがありました(最近は減った気がします)が、残念ながら骨の大きさ自体は小さくなりません。「小顔にする」の本質は、顔の骨に皮膚がフィットした、たるみのない状態へ導くこと指します。

コトバンクで「小顔」と検索すると「比較の問題で基準値などはない」と出ます。実際、「小顔になりたい」とご相談される方にヒアリングして掘り下げていくと、"皮膚のたるみ”が本当の悩みであることがほとんどです。ほうれい線、口元のたるみ、頬のでっぱり、エラの広がり、などです。

「頭蓋骨が小さい=魅力的」ではない

「頬の出っ張りとかエラの広がりって、たるみとは関係なくない?」と思われた方もいらっしゃると思います。しかし、多くの場合、正面から顔を見たときに骨から皮膚が浮いている(たるんでいる)だけで顔の骨自体はすっきりして見える人がほとんどです。

もちろん、遺伝的に骨自体が大きい方もいます。しかし、健康的で顔にハリがあれば、とても魅力的。たとえ頭蓋骨が小さくても、顔が緩んでしまっていることで魅力的に見えない人もたくさんいるので「顔が小さいから美人」とは一概にはいえませんね。

大切なのは「I’m ready」なコンディションを作っておくこと。正直、顔のサイズで女性を選ぶ男性もいませんよ!

リフトアップという言葉は小顔の邪魔する

美容や小顔について考えたとき、「リフトアップさせたい!」と考えることがあると思います。「顔を上げたい。上げなきゃ」と、高い美容液を塗って一生懸命マッサージをする……。その前に、よく考えてみてください。その引き上げた皮膚は、果たしてどこへいくのでしょうか? 溶けて消えますか? どこかで肌になじむのでしょうか。おかしいですよね。

まずはTシャツをイメージしてみてください。Tシャツを上へ引き上げると、必ず生地が余ってたるみますね。これは誰でもわかることなのに、なぜか顔になるとみなさん都合よく考えてしまうんですよね。上に上がってヨレた皮膚は、骨から離れた状態です。脂肪はやわらかく、スペースのあるところに集まるので、ヨレた皮膚は重さで垂れます。僕はこれを"第一次たるみ”と呼んでいます。そしてそのたるんだ皮膚には必ず折れ目ができます。それがシワやほうれい線なのです。

では、どうしたらいいのでしょう?

その答えは、「骨から離れてしまった皮膚を下方向へ引っ張って、アイロン掛けする」

たとえば、ほうれい線まわりのたるみが気になる人は、ほうれい線が消えるように鼻の下を伸ばして「お」の顔をしてみてください。すると、顔に引っ張られた感覚がありますよね? これを"ハリ”といいます。ハリとは、漢字にすると「張り」ですね。

つまり、「顔にハリがあって引き締まった小顔」とは頭蓋骨と唇とがお互いに引っ張りあっていて「骨にフィットしている状態」。決して、「リフトアップしている状態」ではないのです。

この概念は、これからあなたが小顔を目指す上でとても大切なこと。まず「小顔」の定義をしっかり持って、これから僕と小顔になりましょう!

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