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「変異株が持ち込まれても当たり前」海外の入国隔離体験者が日本のザル対策に抱く危機感

  • 2021.2.12
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日本の新型コロナの水際対策が緩いことはよく指摘されてきました。では海外ではどのような対策を講じているのでしょうか。海外在住日本人ライターの集まり「海外書き人クラブ」を20年以上主宰し、今回海外4カ国の入国隔離体験者を取材した柳沢有紀夫さんは「日本の対策がいかにザルであるかがわかる。これでは新型コロナウイルスの変異株が入ってくるのも当たり前」と指摘します――。

グアムの海岸
海外と比べてザルすぎる日本の水際対策

新形コロナウイルスは「英国型」「南ア型」などの変異株が、日本でも市中感染していることが確認されています。それらは当然、そもそもは海外から持ち込まれたものです。

そこで疑問に感じるのは「なぜ国内に変異株が入り込まないような対策をしないのか」ということです。

じつは日本でも「一応」対策はしています。「一応」。

厚生労働省の「水際対策の抜本的強化に関するQ&A」というホームページによると、たとえば日本に向かう前に滞在していた国を出国する72時間前までにPCR検査を受け、それが陰性であったことを証明する書類を提示するか、それができない場合は日本の空港の検疫所が指定する宿泊施設で3日間待機しなければなりません。

さらに入国後に「新型コロナウイルスの検査を受けること」も必要です。

待機場所は自宅、親せきの家、友人の家……

また「入国した次の日から数えて14日間、検疫所長が指定する場所で待機して、外出できない」として、具体的には「自宅、社宅、親戚の家、友人の家、マンスリーマンション、ご自身で予約したホテルなど」とされています。

そして「空港から自宅までの交通手段(自家用車、レンタカー等)をご自身で確保していただくようお願いしています。電車、バス、タクシー、航空機(国内線)、旅客船などの公共交通機関を使用しないよう、強く要請しています」ともあります。

ここまで読んで、「きちんと水際対策を立てているな」と感じられた方もいるかもしれません。14日間とされる潜伏期間中、自宅や知人宅、ホテルで待機させるのならなんの問題もないだろう、と。

ただ、この日本政府の水際対策は、諸外国と比べて「ザル」としか言いようがありません。では海外ではどんな入国後の隔離が行われているのでしょうか。私が主宰する海外在住日本人ライターの集まり「海外書き人クラブ」の会員の中にも何人か各国の入国後隔離を経験した人がいるので、彼らの話を聞いてみましょう。

軍用車両でホテル直行、14日間ホテルの部屋に缶詰め

まずは日本から居住地であるオーストラリアのブリスベンに単身戻った柳沢大河さんの話です。

オーストラリアでは現在、すべての入国者が14日間、政府指定のホテルでの隔離(自宅などは不可)を義務付けられています。その費用は州によって多少異なりますが、彼が到着したクイーンズランド州の場合、一人2800豪ドル(約22万4000円)、同室に大人2人と子ども2人の家族が滞在する際は4620豪ドル(約36万9000円)。いずれも3食付きの値段です。

彼がブリスベン国際空港に到着したのは2020年11月中旬のある日のこと。「飛行機と空港の建物を結ぶボーディングブリッジを渡りきると、制服を着た空港のスタッフが現れ、そこで初めて自分が泊まるホテルの名前が書かれた紙を渡されます。それによると、ブリスベン国際空港からなんと車で1時間離れたゴールドコーストにあるホテルでした」

そのホテルまでの「送迎」もしっかりついていたそう。

「ボーディングブリッジを出てから税関に行くまでも約10メートルおきに軍人または警察官が配置され、ただならぬ緊張感に包まれていました。税関から出たところにも軍人や警察官が待っています」

そして軍が運用する3台の大型バスに分乗したそうです。

部屋に入るまで監視されている

「ホテルに到着してチェックインが済んだあと、部屋に向かうエレベーターでもまず軍人が乗りこんで階数ボタンを押します。その軍人が降りるのと入れ替わりで私が乗りこんだのですが、その際、エレベーターの真ん中に乗り、壁などは一切に触れないようにと指示されました。予定していた階に到着してドアが開くと、別の軍人が待っていて、部屋を案内されました」

つまり空港に到着してからホテルの部屋に確実に入るまで、常に誰かに監視されていたことになります。

4つ星ホテルのおもてなし

このように感染拡大を防ぐために、隔離者にかなり不自由を強いるオーストラリア。でも柳沢さんが泊まったホテルは、4つ星ホテルで気持ち良く過ごせるようにあれこれ努力をしてくれたそうです。

「到着時に食事のアレルギーの有無や、高タンパク質食を望むかなどを訊いてくれます。私の場合シーフードなどいくつかのアレルギーがあるので、本当に助かりました。いくつかのメニューから選択できるホテルもあったようですが、私のところでは決まったものが出てきました。とはいえ昼食と夕食はステーキのときもあれば、イタリア料理、ギリシャ料理、メキシコ料理、そしててりやきチキンがメインの和食のときもあり、バラエティー豊かな献立で楽しめました。20代後半の男性の私でも、食事の量は十分ですし、ほとんどの場合温かいものが出てきました」

メニューはイタリアン・サラダにバターチキンカレー。量があるためかなりお腹いっぱいに。
ある日のディナー。バターチキンカレー、チーズとクラッカーが入ったスナック、プリン、ソフトドリンク、水。(写真提供=柳沢大河さん)

とはいえこの食事の内容はホテルによりけり。隔離経験者や隔離中の人、そして隔離予定者によるフェイスブックグループの投稿には「残飯かよ」と憤る投稿も見られたそうです。

「クリーニングは無料で回数も無制限。専用の袋に入れて廊下に出しておくと、3日以内に返ってきます。クリーニングは有料のホテルもあるようですが。一方でホテルの清掃人が部屋に入っての掃除は、感染予防のためにありません。トイレブラシ、除菌スプレー、雑巾などは、フロントに頼めばすべて新品のものを持ってきてもらえました」

食事で出たゴミはレジ袋に入れて口を縛って外に出す。毎回捨てられるのが衛生的(左)。右は洗濯袋。かなり大きめで夏服なら三日分ほど余裕で入る
食事で出たゴミはレジ袋に入れて口を縛って外に出す。毎回捨てられるのが衛生的(左)。右は洗濯袋。かなり大きめで夏服なら三日分ほど余裕で入る(写真提供=柳沢大河さん)
部屋から出るのはドアから一歩程度

快適なサービスを受けられた一方で柳沢さんは、部屋から出ないようにする監視の目は厳しいものがあったと指摘します。

「許可された者のみ(入館可)。すべてのデリバリーの人はここで待つこと」の看板。晴れて「自由の身」になったときに撮影
「許可された者のみ(入館可)。すべてのデリバリーの人はここで待つこと」の看板。晴れて「自由の身」になったときに撮影(写真提供=柳沢大河さん)

「部屋から出ることは、ドアの外に置かれた食事をとるときと、ドアの外に洗濯物やゴミを出すときのみと制限されていました。各フロアには警察が常駐し、部屋から出ないか見まわっていました」

「また私は1人でツインベッドルームでしたが、同じサイズの部屋に家族4人で滞在している人もいて、そういう人たちはストレスもたまるようです。部屋のドアの外から『お金は払うからもう一部屋用意してくれ』とスタッフらしき人に懇願する声も聞こえてきました」

滞在したのはかなり快適な4つ星ホテルですが、部屋での缶詰め状態ですから、かなりストレスがたまります。そのためクイーンズランド州保健省が定期的に電話をかけてきて、精神状態を確認してきたとのこと。

PCR検査は隔離の3日目と10日目に行われた。「医療用のユニフォームにフェイスシールドを着けた看護師と同じくフェイスシールド着用の軍人1名ずつがペアになって各部屋を訪れていました。2度目の検査で無事陰性反応が出れば15日目にあたる日の深夜0時1分から自由の身です」

入国者全員がホテルに隔離され、部屋からも出られないという強い対策をとるオーストラリアです。

最後の夜の夕日。ここまで来ると名残惜しい気もしたという。
最後の夜の夕日。ここまで来ると名残惜しい気もしたという。
空港からバスで3時間の隔離ホテルへ

次は中学生のお嬢さんとニュージーランドに帰国したりんみゆきさんの話です。ニュージーランドも「14日間のホテル隔離」が必要ですが、彼女が連れて行かれたのは思いもよらぬ場所だったようです。

ホテルのまわり。面会禁止、フェンスは布で覆われ中が見えないようになっている。
ホテルのまわり。面会禁止、フェンスは布で覆われ中が見えないようになっている。(写真提供=りんみゆきさん)

「2020年8月末にオークランド空港に到着したのですが、ホテル隔離のために連れて行かれたのはバスで約3時間かかるロトルアという温泉地でした。どのホテルになるのかは指定できず、到着地のオークランドになる場合もあれば、1時間離れたハミルトン市もあれば、隔離者専用の飛行機に乗って約1時間のクライストチャーチに連れて行かれることもあるようです。ただしどこのホテルでも、隔離後は現地解散もできますが、オークランド空港へも無料で連れて帰ってくれます」

費用はオーストラリア同様の自己負担です。

「どのホテルでも同額で、大人1人につき3100ニュージーランドドル(約23万円)。同室の場合大人1人の追加料金が950ニュージーランドドル(約7万1000円)、子どもは3~17歳まで475ニュージーランドドル(約3万6000円)で、それ未満の子は無料です」

子どものケアパッケージ(子どもが快適に過ごせるためにと、入室時に部屋に置かれていたもの)。日記帳や文房具、本のほかに、学年にあわせた教科書も入っている。
子どものケアパッケージ(子どもが快適に過ごせるためにと、入室時に部屋に置かれていたもの)。日記帳や文房具、本のほかに、学年にあわせた教科書も入っている。
メンタルヘルス対策も

食事はオーストラリア同様、3食ともホテルから提供されます。

「ベジタリアンとノンベジタリアンの選択のみしかありませんでした。昼食と夕食はメインのほか、サラダとデザートもついてきます。また有料になりますが、アルコールは1日に大人一人につきワイン1本、ビール3本までオーダーできます。スーパーマーケットやウーバーイーツのデリバリーサービスも個人負担で利用することができますが、フロントで中身をチェックされ、アルコール類と刃物類は抜き取られ、チェックアウトの時に返してもらえることになっていました」

ベジタリアンとノンベジタリアンのランチ。これにパンがつく。サラダは同じ、キヌアとビートルート。食事はおいしかった。
ベジタリアンとノンベジタリアンのランチ。これにパンがつく。サラダは同じ、キヌアとビートルート。食事はおいしかった。(写真提供=りんみゆきさん)

隔離中は鬱になるなどメンタルヘルスが悪化する可能性もあります。アルコール類の提供量を制限するのは、飲みすぎで余計鬱状態にならないように、刃物類の抜き取りは自殺や自傷行為の防止のためでしょう。

「基本的に部屋を出ていいのは、廊下の端にある巨大ゴミ箱へゴミを捨てに行くときと、3日目と12日目の検査を受けにロビーに行くときだけです。ホテルによっては駐車場で運動をしていいところもあって、私たちのところもそうでした。ただしいつでも軍人の見張りつきですが」

部屋のドアの外へは足を出すくらいしかできないオーストラリアと比べて、ほんの少しですが自由はあるようです。

「毎朝防護服姿の看護師1人と軍人1人がペアで部屋に来て、検温を受け、喉が痛くないか、咳はしていないかの問診があります。このときは部屋の中にいてもマスクは着用。隔離でメンタルヘルスが悪化しないかもかなり気にしていて、精神的に大変なことがあったらいつでも相談してくださいと繰り返し言われました」

4〜5つ星ホテルでの強制隔離で料金無料のグアム

次はグアム在住ライターの陣内真佐子さんの友人が日本から所用で2020年12月25日に来島した際の話です。

(左)部屋の様子/(右)島の中心地にあるホテルの隔離部屋(18階・オーシャンビューデラックスルーム)からの眺め。ベランダから脱出を図れないよう高層階に部屋割りされている
(左)部屋の様子/(右)島の中心地にあるホテルの隔離部屋(18階・オーシャンビューデラックスルーム)からの眺め。ベランダから脱出を図れないよう高層階に部屋割りされている

「グアムは、豪州などの諸外国と異なり旅行者も入島可能です。海外から帰島・入島する人ほぼ全員(グアム在住者を含む)に、到着日を0日として7日間または14日間、4つ星または5つ星ホテルでの強制隔離が義務付けられています」

隔離期間中の室料・食事・ランドリー費用、そして検査代は全額グアム政府が負担してくれるのが、他の国々とは大きく違う点です。

毎日、1~3回の抜き打ち電話

「7日間のホテル強制隔離を選んだ場合でも、それで隔離が終わるわけではありません。グアムに帰島した在住者は自宅、旅行者の場合は事前登録した友人・知人宅などで自主隔離しながら残りの隔離期間を過ごします。自主隔離期間中はグアム公共衛生保健局の指定サイトに毎日アクセスし、健康状態などに関する17項目の質問に答えなければなりません。怠った場合は保険局から電話がきます」

「減塩・減脂食」の一例。メニューは肉、魚など日替わりでバリエーション豊富、量はかなり多い。朝食にはフルーツ、夕食にはデザートが必ずつく。食事は生ぬるいか冷め切った状態で届くため、お世辞にもおいしいとはいえない。
「減塩・減脂食」の一例。メニューは肉、魚など日替わりでバリエーション豊富、量はかなり多い。朝食にはフルーツ、夕食にはデザートが必ずつく。食事は生ぬるいか冷め切った状態で届くため、お世辞にもおいしいとはいえない。
6日目のPCR検査のあと24〜27時間後(7日目)に出る陰性証明書。この証明書を持って日本など海外に戻ることも可能。
6日目のPCR検査のあと24~27時間後(7日目)に出る陰性証明書。

ちなみにネットが使えない高齢者などは、17項目の質問も含めてすべて電話でのやりとりになるそう。

「また保健局から一日に1~3回、健康状態の確認とともに不要不急の外出は禁止と伝える抜き打ちの電話もかかってきます」

あくまでもおだやかな口調のものだそうですが、それなりの抑止力にはなっているかもしれません。

タイでは宿泊施設が選べるが、廊下に出るのもNG

これまで紹介した3つの国と地域とは違いホテルが自由に選べたというのは、タイのバンコクに駐在員として派遣される前に奥さんと未就学児1人と隔離を経験した東里泰晃あいざと やすあきさんです。

隔離施設からの眺め。景色は良いが、外の空気は一切吸えない。
隔離施設からの眺め。景色は良いが、外の空気は一切吸えない。(写真提供=東里泰晃さん)

「ホテルはピンからキリですが、私たちのような日本人駐在員の場合、長期出張や単身赴任しているビジネスマン用の高級サービスアパートメント的なところを選ぶ人が多いと思います。私は家族3人だったため2ベッドルーム(日本のマンションでいう2LDK)にしましたが、夫婦なら1ベッドルーム、単身者ならミニキッチンやランドリーのみがついたスタジオタイプの部屋にする人が多いようです」

ホテルの部屋から廊下に出ることも基本的には禁止です。

「でも7日目に受けるPCR検査結果が陰性であれば、8日目以降はホテルのプールサイドに出ることが許可されるんです。予約が必要で1日1回のみ、そして45分以内という制限がありますが、部屋に缶詰めでは大人も子どももストレスがたまるので、おおいに利用しました」

ホテルプールサイドの様子。8日目以降は、ソーシャルディスタンス・マスク着用徹底の上で、散歩が許される。
ホテルプールサイドの様子。8日目以降は、ソーシャルディスタンス・マスク着用徹底の上で、散歩が許される。
ゴルフコース付きリゾートも登場

食事は3食ホテルから、非接触で提供されるのもこれまで見た国や地域と同じです。

「日本のほか弁のようなプラスチック容器で出てくるのですが、レパートリーは豊富で、毎食4種類のメニューから選ぶことができます。日本企業の駐在員が多いバンコクだけあって、選択肢にはトンカツ弁当など日本食メニューも必ず含まれていましたし、いつも温かいものが出てきました。味は可もなく不可もなくでしたが、満足いかない人は有料のルームサービスも頼めます」

普段の食事(カツカレー弁当)
普段の食事(カツカレー弁当)(写真提供=東里泰晃さん)

何かとストレスのたまる隔離生活ですが、ほほ笑みの国と称されるタイのおもてなしにも励まされたと言います。

「折り返し地点にあたる8日目には励ましのメッセージの入ったカードが届けられたり、最後の夜は隔離終了を祝って豪華なディナーが振舞われたりと、隔離施設の温かい心遣いを感じることも多い15日間でしたね」

東里さんによると、「タイ政府は最近、指定隔離施設に、国内各所のゴルフリゾートを追加しました。これら施設では、2週間の隔離中、感染予防対策をした上で、ゴルフを自由にプレーできるそうです」とのこと。入国者全員に強制隔離生活を求める一方で、温かくかつフレキシブルな対応で快適さも提供する柔軟さに感心した隔離生活だったそうです。

最後の夜に振舞われたスペシャルディナー
最後の夜に振舞われたスペシャルディナー
対策もサポートも徹底している諸外国

以上、4つの国と地域の「入国者隔離」を見てきました。

どの国にも共通しているのが必ず「ホテルなどの指定施設」で「警察や軍の監視の下」強制的に隔離すること、そしてそこまでの送迎も「被隔離者専用の交通手段」が用意されていることです。

これらだけ見ても、日本の「自宅や知人宅でも可」「移動手段は自分で確保」という入国者隔離がいかに抜け道の多いものであるかがわかると思います。抜け道があればそこを通りたくなる人もいるもの。実際、成田空港から入国してそのまま鉄道の駅に向かう人もかなりいるといった報告もときおり見かけます。

一応の基準は作るけれども、その運用は適当で自主性任せ。「自粛」の「要請」というなんともあいまいなことばかり続けている日本政府のコロナ対策のずさんさが、ここにも表れている気がしてなりません。

タイの東里さんがまとめてくれたように、各国政府の対応は厳しい反面、メンタルヘルスへのケアも十分なされています。公共の福祉のために制限するべきところは制限する。でも必要なサポートは最大限にする。それが政治というものではないかと私は思います。

またユニークだと思ったのは、到着した空港からかなり離れた場所での隔離もあるという点。オーストラリアのゴールドコーストは日本でも有名なビーチリゾートですし、ニュージーランドのロトルアも温泉地として有名ですが、コロナの今、旅行者は激減しているでしょう。「Go to トラベル」のようなキャンペーンをするのではなく、タイの「ゴルフ場付きリゾート」のような事例も含めて宿泊施設に被隔離者をふりわければ、感染拡大も防げて、宿泊施設もうるおうことになるのではないか。

外国に素晴らしい制度があれば、積極的に取り入れる。そんな日本政府であってほしいと私は思います。

柳沢 有紀夫(やなぎさわ・ゆきお)
海外書き人クラブお世話係、海外在住日本人ネットワークお世話係、国際文化比較ジャーナリスト
世界100カ国300人以上のメンバーを誇る現地在住日本人ライター集団「海外書き人クラブ」の創設者兼お世話係。『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『ビックリ!! 世界の小学生』(角川つばさ文庫)など同会のメンバーの協力を仰ぎ、各国の状況を比較した著作を得意とする。「ジュニアエラ」(朝日新聞出版)、「ちゃぐりん」(家の光協会)など、月刊誌などで各国持ち回りのリレー連載も多数手がける。1999年よりオーストラリア・ブリスベンに在住。

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