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さぁ、心にゆとりをつくる時間。代々木公園脇の大人の隠れ家「PARKER」へ

  • 2021.2.11
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その時々で求めている過ごし方ができる心地いいカフェや、素材にこだわった手作りのアイスクリーム、職人たちが手がける唯一無二のアイテム。ちょっと心にゆとりをくれる“何か”に出逢うと、心が少し、豊かになる。代々木公園の一軒家ショップ「PARKER」は、大人たちに「いい一日」のきっかけをくれるとっておきの隠れ家だ。

渋谷、原宿、新宿からほど近くにありながら、緑豊かな自然にあふれる代々木公園エリア。小さなレストランやカフェ、アパレル、アートスポットまで個性ある名店が集まり、オトナゴコロをくすぐる街としてすっかり定着した。
公園のすぐ脇に建つ「PARKER(パーカー)」も、その一端を担う存在。2017年のオープン以来、ギャラリーやイベントスペースとしてポップアップを中心に展開してきたが、昨年秋から、1階にハンドメイドアイスクリームショップ「Harlow(ハーロウ) ICE CREAM」と、2階にカフェ「cyōdo(チョウド)」を常設店舗として迎え、新たなスタートを切った。

PARKERを手がけるのは、店舗設計や住宅リノベーションなどを行う「Tokyo pm(トーキョー ピーエム)」。ゆとりある時間を求めてこの街を訪れる人々に、食事やスイーツだけでなくライフスタイルを彩るアイテムを提供する。「日々の暮らしを少し豊かにする、ここにしかない出逢いを届けたい」との想いが込められた場所だ。「cyōdo」「Harlow」と共に1階には、PARKER自身のジェネラルショップとして、海外ブランドの生活雑貨やオリジナルアイテムを取り扱うセレクトショップ「PARKER」も展開している。

すべての人に“ちょうどよく”寄り添う食堂カフェ「cyōdo」

中でも今、カフェ好きから食通たちまで、東京の感度の高い大人たちを夢中にさせているのが、「cyōdo」。フレンチとイタリアンをベースにした食事とデザート、ナチュラルワインが楽しめる大人の食堂的カフェだ。
畳や障子が残る古い日本家屋をリノベーションしたという2階の東側に設けられたカウンター前には、代々木公園の自然あふれる景色が広がる。季節によって草花が表情を変え、南側の大きな窓から射し込む太陽が明るく店内を照らすその心地よさは、まるで公園内の隠れ家のよう。

「cyōdo」の名前は「ちょうどいい」から来ている。「気の合う仲間とにぎやかな時間を楽しみたい」「一人で静かに過ごしたい」、「しっかり食事をしたい」「軽く一杯だけ飲んでいきたい」……。食への関心が高く目的を持ってやってくる人と、地元住民や公園をふらりと訪れる人が入り交じるこの街。食を取り巻くあらゆるシーンにおいて、それぞれが「ちょうどよく落ち着ける場所」というのが、この店の名前の由来だ。

たとえば、どんなに美味しくても、量が多すぎたりサービスが行き過ぎて落ち着かなかったりすれば苦い思い出になってしまうし、利用できるシーンや時間が限られてしまえば、望んでいる過ごし方ができない。cyōdoは、どんなときであっても、ひとりひとりの「ちょうどいい」を満たす存在でありたいという。

さまざまなニーズにあわせられるよう、ランチセットやスイーツはもちろん、前菜、メインディッシュ、スナックまで、幅広いメニューをラインナップしている。お酒にあう料理とナチュラルワインを軸にしながらも、自家製フルーツシロップのノンアルコールドリンクも豊富に揃える。

店を切り盛りするのは、サービスとしても飲食に長く携わってきたオーナー夫妻。その経験を活かし、お客様と接しながら「どんなふうに過ごしたいのか」「何を求めているのか」をきめ細やかに察して寄り添うことを心がけている。

「時間帯やシーンを問わず、思い思いにこの空間と料理を楽しんでいただくためのお手伝いがしたい。特に夕方の早めの時間から、ワインを飲みながら本を読まれたり、食事を楽しんだりしてくださる方を見るとステキだなと思いますね。普段なら仕事や夕飯の準備に追われる時間をゆっくり過ごせることは、心にゆとりがないとできないとても贅沢なこと。お昼に公園側から差し込んでいた太陽の陽が、徐々に西側に移っていく様子や、夕暮れになると灯すキャンドルの雰囲気もぜひ楽しんでほしいです」と、夫妻は語る。

cyōdoなら、きちんとした食事から、カフェ、アペリティフまで、そのとき求める「ちょうどいい」時間を必ず満たしてくれるだろう。

オトナゴコロくすぐるクラフトアイスクリーム「Harlow ICE CREAM」

一方、1階には昨年11月、神戸発の人気クラフトアイスクリームショップ「Harlow ICE CREAM」が、初の東京店としてオープンした。

海外の街中では多く見かけるクラフトアイスクリームショップだが、日本でアイスクリームといえば市販品やチェーン店が主流。しかしどんなに大人になろうとも、アイスクリームは童心に戻れる夢のあるスイーツだ。良質な素材で作る、美味しさも楽しさも詰まったクラフトアイスクリームは、この街を訪れる大人たちを虜にしている。

すべて神戸で手作りするオリジナルフレーバーは常時約10種類。赤穂の塩と、オリーブオイル入りのクリームチーズキューブが入った「塩&クリームチーズ」や「酒粕&苺ジャムクッキー」「バタースコッチ&ピーカンナッツ」など、ユニークな風味と食感を組み合わせたアイスクリームが並ぶ。混ぜ込むクッキーや生チョコ、ジャムなどはすべて自家製。コーンも毎日店内で手焼きするという本格派だ。

フレーバーの半数ほどを占めるヴィーガンアイスクリームも、Harlowの人気の理由のひとつ。もともとヴィーガンである人のみならず「興味があって食べてみたかったから」「さっぱり食べられて美味しいから」とシンプルな理由で訪れる人も多いのだとか。ヴィーガンは今や美味しさの選択肢。いつもの好みのフレーバーを選ぶのもいいが、ぜひ個性派にもチャレンジしたい。

アイスクリームはイートインカウンターで味わうことができるほか、ショップ「PARKER」を楽しみながら食べることも可能。生活雑貨=実際に生活に入り込むものであるからこそ、「品定めする」という意識を離れ、アイスクリームを食べてくつろぎながら「そのモノがある暮らし」を体感してほしいと、あえて飲食店とショップをシームレスに並べているのだ。

日本ではここでしか買えない、ロンドンのフレグランスブランド「Earl of East」のソイワックス100%キャンドルをはじめ、ニューヨークやコペンハーゲンなど、世界中の作家たちが手がけた暮らしを彩るアイテムが揃う。

お気に入りのアイテムが傍にある生活は、心のゆとりを大きく変える。何気なく手に取ったひとつが、自分を少し豊かにしてくれるかもしれない。

美味しい食事と心地いい時間、手作りのオリジナルアイスクリーム、職人たちが作る唯一無二のアイテム。PARKERには、心にゆとりをくれるモノとの出逢いが待っている。「今日はいい一日だった」。そんな豊かな気持ちを味わいに、公園脇の一軒家へ出かけてみてはいかがだろう。

取材・文 RIN

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