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「おちょやん」涙の演技でトレンド入り!“元宝塚”話題の女優・明日海りおとは?「青のSP」でも存在感

  • 2021.2.10
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2019年に宝塚歌劇団を退団した元花組トップスターで女優の明日海りお(あすみ・りお)が、活躍の場をテレビに移して快進撃を続けている。連続テレビ小説「おちょやん」(NHK総合ほか)、1月期ドラマ「青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平―」(フジテレビ系)と2本の連続ドラマに出演。持って生まれた美貌と宝塚時代に培った実力を武器に、画面上で存在感を放っている。

【写真を見る】画面の隅でも存在感は圧倒的!いつもカメラ目線のルリ子(明日海りお)

宝塚時代からのファンはちょっぴり複雑?「見つかっちゃった」

「あのカメラ目線の女優さんは誰?クセになりそう!」。「おちょやん」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか※土曜は一週間の振り返り)2月1日放送の第41回で初登場した明日海に、ドラマファンからそんな声が上がった。演じる役柄は、東京新派劇の名門「花菱団」元トップ女優・高峰ルリ子。ヒロイン・千代(杉咲花)とその幼なじみで喜劇役者・一平(成田凌)が新たに立ち上げた“新しい喜劇一座”のメンバーとして招集された。

初登場シーンでいきなりカメラをまっすぐ見据え、にっこり。その後もほぼ常に“カメラ目線”で視聴者の注目を集め、第10週ではキリリと美しい横顔や気風のいいセリフ回しでも魅了した。2月10日放送の第48回では、所属していた劇団を追い出された悲しい過去を告白。胸に秘めた女優魂も千代たちの知るところとなり、千代の思いのこもった「こないなことで役者辞めたらあかん!」の一言に救われるまでのルリ子の心の動きを、涙と笑顔もまじえて繊細に表現した。

強烈な存在感を放った彼女にドラマファンからは「立ち居振る舞いも美しい素敵な女優さん」「涙にグッときた。いい芝居するなぁ」といった歓声が上がり、第48回放送後は「ルリ子さん」がTwitterのトレンド入り。宝塚時代から明日海を見守るファンも「みりおちゃんの魅力が世間の皆さまに見つかっちゃった。嬉しいような、寂しいような…でも嬉しい!」(※「みりお」は明日海の宝塚時代の愛称)と盛り上がっている。

明日海は1月クールの連続ドラマ「青のSP―」(毎週火曜夜9:00-9:54)にも出演中。こちらでは、一年前に亡くなった音楽教師・小川香里を演じている。生徒思いで正義感が強かった香里。ドラマでは、回想シーンの中で生徒を優しいまなざしで見守り、ピアノを弾くシーンもこなす。校内で起こるさまざまな事件と並行し、香里の死にまつわる謎がドラマを引っ張っていく。

ロミオ、アンドレ&オスカル…宝塚の人気演目を歴任

退団後、2つのドラマでほぼ同時に露出をスタートさせ、一気にお茶の間の注目を浴びる明日海。2014年春から2019年秋まで5年半にわたって宝塚歌劇団の花組トップスターを務め、数々の伝説を残したタカラジェンヌだ。

2003年、宝塚歌劇団89期生として月組公演「花の宝塚風土記/シニョール ドン・ファン」で初舞台。当時の月組トップは紫吹淳だった。2012年、月組で宝塚歌劇団史上初の“準トップ”に就任。トップ就任前ながら、宝塚大劇場公演で当時の月組トップ・龍真咲と役替わりで人気演目のタイトルロール「ロミオとジュリエット」ティボルト/ロミオ役と「ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-」アンドレ/オスカル役を務めた。

花組に組替え後、宝塚歌劇団100周年だった2014年春に花組トップスターに就任。伝統演目「ベルサイユのばら-フェルゼンとマリー・アントワネット編-」でトップお披露目を行うと、以降「エリザベート-愛と死の輪舞-」(2014年)のトート、「ME AND MY GIRL」(2016年)のビル、「ポーの一族」(2018年)エドガー・ポーツネルなど大型演目に次々と主演した。

2018年12月に花組選抜メンバーによるスペシャルステージ「Delight Holiday」で宝塚歌劇団初の舞浜アンフィシアター公演を、2019年6月にはこちらもタカラジェンヌとして初めて横浜アリーナでコンサート「恋スルARENA」を開催するなど“初モノ”にも縁がある。同年11月に退団したが、トップ在任期間5年半は、平成以降のトップで3番目の長さ。それだけファンに愛されたトップスターであったことがうかがえる。

10年前も高評価「本番になると結構やるんです」

歌劇団内外で数々の大型演目を演出してきた小池修一郎氏も、宝塚時代から明日海を高く評価する演出家の一人。

小池氏は2010年、明日海が準トップに就任する以前の大劇場公演「スカーレット・ピンパーネル」で演出を担当。明日海について「割とクールに見えるタイプで、内側に秘めているものをなかなかギリギリまで出さないようなタイプですが、本番になると結構やるんです」と語るなど、当時のコメントからも信頼感が伺える。

2014年には、トップ就任2作品目として小池氏演出の「エリザベート―」に主演。宝塚を代表する演目で、過去には一路真輝、麻路さき、姿月あさとらが演じたトートを気品あふれる美しさで演じた。

2018年には、小池氏が「宝塚歌劇入団前に夢見た『ポーの一族』のミュージカル化。偶然萩尾望都先生にお会いした時に上演許可を求めてから33年後にやっと実現させました」というほどの思い入れを持つ作品「ポーの一族」の主演エドガー・ポーツネル役も、明日海にゆだねられた。小池氏は当時について「明日海りおのエドガーは、萩尾先生に『待った甲斐があった』と言わしむる『極上の美、永遠の命』を体現してくれました」と振り返っている。

小池修一郎氏、明日海りおのエドガーを絶賛!

現在東京国際フォーラムでは、その小池氏演出「ポーの一族」を宝塚退団後の明日海主演で再演中。千葉雄大、涼風真世らとともに宝塚版とはまた違う「ポーの一族」の世界を構築している。

「(宝塚での初演) 以来、明日海エドガーの復活は、私と萩尾先生共通の願いとなり、そして明日海自身もそう願ってくれていることが判りました。もう宝塚の華麗な虚構へは戻れません。男女のキャストによる、リアルな世界で明日海エドガーはどう息づくのか?何より本人がためらいなく挑戦を受け入れてくれました」新たな挑戦のパートナーとして明日海を指名した小池氏のコメントからも、彼女への熱い信頼が伺える。

歌唱力にも定評のある明日海は2020年、ディズニーアニメーションの実写映画版「ムーラン」(ディズニープラスにて独占配信中)で主人公ムーランの日本語版声優も担当した。

この「ムーラン」が明日海にとって退団後初の大仕事。声優も初めての挑戦で、公開記念オンライン・パーティでは「収録の際は、セリフの長さの目安を教えていただき残り秒数の表示を見ながら演じたので、監督さんやスタッフのみなさんは和やかな方ばかりだったのですが、その数字に焦ってしまい、慣れるまでやはり大変でした」とチャーミングにコメント。圧倒的人気を誇りながらも“近所のお姉さん”的な気さくさを失わないのも明日海の魅力の一つだ。

宝塚歌劇団での17年間で記憶にも記録にも残る活躍を見せ、退団後も舞台に、映画に、そしてドラマにと活躍の場を広げる明日海りお。9月11日放送の第49回では、あらためて「鶴亀家庭劇」の一員に復帰したルリ子が再び舞台に立つ。そして「青のSP」では、嶋田(藤原竜也)が少しずつ香里の死の真相に迫っていく。宝塚出身の新たな人気女優・明日海りおのこれからに注目だ。

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