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「花粉症がつらい…」症状をやわらげる方法を薬剤師に聞きました!

  • 2021.2.8
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2月に入りそろそろ花粉症が気になる人もいるのではないでしょうか?

外に出ると目がかゆい、くしゃみが出る、鼻水が止まらないなどの症状がある方は、今年は漢方で花粉症を軽減させてみませんか? 薬剤師の道川佳苗さんに花粉症対策とおすすめの漢方薬を教えてもらいました。

西洋薬で眠気が出てしまう人に

西洋薬や市販薬では主に抗アレルギー薬が花粉症の症状に使用されます。

最近では、眠気の出にくいお薬も出ていますが、効き方には個人差があり、効かない場合は効果の強い抗アレルギー薬が処方されることも多いです。効果が強い薬は同時に副作用である眠気も出やすくなります。

花粉症の人は、「薬を飲むと眠くて仕事や家事が手につかない!」なんて経験をしたことのある人もいるはず。

そんな方に提案したいのが、漢方薬です。「漢方って長く飲まないと効かないのでは?」と思うかもしれませんが、実は即効性のある漢方薬もあります。

そして、花粉症に用いられる漢方薬の中には、むしろ眠気をシャキっとさせてくれる成分が含まれているので、眠くならないのです。

冷えやむくみがある人は要注意!?

漢方の考えでは、体の水分代謝が悪い状態である「水毒」体質の人が花粉症の症状が出やすいとされています。

花粉症においては、水っぽい鼻水が出る、涙が出る、くしゃみ、痰のからむ咳が出るなどの特徴があります。

また、体を冷やすと水毒体質が悪化し、花粉症も悪化する傾向があります。そのため、この時期は特に体を冷やさないよう温かいものを飲食する、アルコールは控えることが大切です。

花粉症に用いられる漢方

代表的なものをいくつか紹介します。ただし、漢方薬の成分によっては、持病のある方は適さない場合があるので専門家に相談してから服用しましょう。

・小青竜湯(しょうせいりゅうとう):花粉症治療で代表的な漢方薬です。比較的どの体質の人にも適しています。水っぽい鼻水、目のかゆみにも効果があります

・苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう):胃腸が弱く冷え性の人に適しています。水っぽい鼻水、痰を伴う咳にも用いられます

・麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう):体力がなく、冷えが強い人に適しています。鼻水や咳の他に、鼻詰まりにも効果があるとの報告があります

漢方薬には体を温めてくれるはたらきがあります。体の冷えや水分代謝が悪いことが花粉症とも関係があるので症状がひどい人は生活習慣も見直してみましょう。

ご自身の体質に合った漢方薬を選ぶことが大切なので、まずは漢方薬局やオンライン薬局などで相談してみてくださいね。

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教えてくれたのは

出典: 美人百花.com

道川 佳苗(みちかわ かなえ)さん

薬剤師、調理師。大学卒業後、調剤併設型ドラッグストアにて従事し服薬指導をする中、病気の予防、健康維持には食育が大切であると感じ、調理技術、栄養学を学ぶため服部栄養専門学校に入学し卒業する。その後、大手料理教室講師、漢方クリニックの門前薬局で煎じ薬の調剤、漢方相談、服薬指導などを経験。現在は今までの経験を活かし web上で健康相談や薬膳や漢方に関する情報発信をしている。

画像提供/PIXTA

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