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シンプルなライティングエクササイズで人生が変わる!

  • 2021.2.8
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定期的に行うと、下記の全ての効果が得られるエクササイズって何だと思う? 研究者は「書く」という単純な行為を通して、健康へのメリットが多くあることを確信した。実際に数多くの研究が、日記や自伝を書くことによって、健康や幸福、自分の人生に深い意味をもたらすことを証明している。

・心拍数と血圧が低下する・慢性的な痛みが軽減する・感染症や病気に対する抵抗力が高まる・ストレスが減少する・うつ症状や怒りの感情を鎮める・幸福感が高まる・ウェルビーイングが全体的に向上する・人生の意味を理解するのに役立つ

「私は、40歳以上の男女に自伝の書き方を10年間教えてきた経験を通して学んだことが2つあります」と話すのは、ヒューストン大学ソーシャルワーク大学院の研究教授、ブレネー・ブラウン博士。

全ての人が、人に伝えるべき価値のあるストーリーを持っているということ(最初は自分には何もないと否定的であるとしても)。

そして、これほどまでに有力なセラピーは存在しないこと。

感情を言葉にして表現することができなかった男性が、書くことを通して克服できたり、セラピーや抗うつ薬に数万ドルも費やしていた女性が、ある日突然人生の点と点をつないで、自分自身を深く理解し始めたり、自伝を書くことで、精神的健康への道筋であると悟りを得た心理学者もいた。

年齢と共に私たちを悩ませるのは、今抱えている心理的な負担だとブラウン博士は話す。

自伝を書くことが、なぜこれほどの奇跡を起こすかについて熱弁した彼女のTEDトーク「In The Power of Vulnerability(傷つく心の力)」でブラウン博士は、心の底から正直に文章を書き、それを他人とシェアすることで、自分自身と関係性を築くことができると話す。

「関係性とは、私たちがここに生きることの理由です。関係性が人生の目的と意味を与えてくれるのです」。そのためには、自分自身のことをあるがままに語る勇気が必要である。自分の「あるべき姿」を手放し、心のもろさを完全に受け入れること。それこそが、私たちを特別にするのだと彼女はいう。

自叙伝「ガラスの城の約束(The Glass Castle)」を執筆した人気コラムニストのジャネット・ウォールズは、長年悩まされてきた母親との関係を書いて出版するのに30年の月日と相当な勇気が必要だったと話している。

「誰もがこのような痛みを抱えている。悪いことが起きることで、人は自然と自分を“悪い人”だと思うようになる」と、ウォールズ。「でも私に起きたことは、多くの人にも起きていた。とても驚きだった」

というわけで、あなたへの宿題はこちら! 紙に自分の気持ちを正直につづってみて。

1.自分の人生のタブーを選ぶ

恥や痛みから、記憶から消し去りたいと思うような、誰にも話したくないパーソナルな出来事。

2.その経験について書く自由を自分に与える

心から正直に書くために、自分に約束して。書き終わったらすぐに捨てる。私の秘密がバラされることはないから、と。

3.書き始める

ずっと心に存在してきたことだから、考えなくても書けるはず。ライターでもないのに、文章が自然にあふれでてくるから。根気よく、詳細や感情を全て文字に書き起こして。話の全容は、中断することなく一気に書いてしまおう。

4.このように文章を締めくくる

最後は、「この経験の全てを通して私は〇〇を学んだ」で締めくくること。〇〇の箇所は、その経験によって自分が変われたのかを書いて。

自分に正直に書くことには大きな浄化作用があり、その洞察は非常に素晴らしく、削除キーを押したり紙をくしゃくしゃに丸めたりする人はめったにいないとブラン博士は話す。本来タブーという言葉は、ポリネシア語のtabuが語源であり、実際は「聖なる」や「神聖な」を意味する。

書くことを通して自分の弱さを表現することで、あなたは解放され自由を得る。ベストセラー作家、ミッチ・アルボムの著書『The Five People You Meet in Heaven』では、弱さは、自分の人生に何が起きたのかを理解するために、神があなたに与えた最大の贈り物だと記されている。

あなたも書いてみて。勇気を出せたら、そのストーリーをシェアしてつながろう。

※この記事は、アメリカ版『Prevention』から翻訳されました。

Text: Joe Kita Translation: Yukie Kawabata

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