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社員がこたつでサボってるだけ...? IT展示会に出現した謎ブースが話題→企画の意図を出展者に聞いた

  • 2021.2.6
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2021年1月27日から29日までインテックス大阪(大阪市)で開催されていた「Japan IT Week 関西」。様々な分野の企業が出展している関西最大級のIT展示会だ。

コロナ禍での開催となった今回、ある企業のブースが感染対策を実施した結果、「ガチでサボッてる」状態だとツイッター上で話題になっている。

展示ブースでサボッてるとは、どういうことなのか。その実際の様子がこちらだ。

 展示...?(画像は枯木@koo1301さん提供)

これは2021年1月27日、ツイッターユーザーの枯木(@koo1301)さんが

「サイボウズの展示、ガチでサボってたwww」

として投稿した画像だ。

場所は一般的な展示会のブース。だが、なんとその中央にはこたつが堂々と置かれている。

その中でまるで自宅のようにくつろぐ男女。頭上には「ざんねんな在宅勤務ずかん」という看板が。

ということは、つまりこれは在宅勤務中の様子、ということなのだろうか?

どうみても、漫画を読んでいるのだけれど......。

展示主はソフトウェアの開発等を行うサイボウズ(東京都中央区)。

ブース前のパネルにはこんな言葉が書かれている

「ご自由にお掛けください」

一体、どういう展示なのだろうか...?

「真面目に不真面目とはまさにコレ」

パネルには、こんな文章も書かれている。

 面白いアイデアだ(画像は枯木@koo1301さん提供)

「大阪府への緊急事態宣言発令に伴い、サイボウズ株式会社ではブースでの接客は見送ることといたしました。足を運んでいただいたお客様へは大変申し訳ございません。
本ブースは『ざんねんな在宅勤務ずかん』と称し、お客様に怠けていただけるコーナーといたしました。
お好きな場所でご自由におくつろぎください」

なるほど、これはブース接客を見送るという「感染対策」から生まれた、アイデア展示だったというわけだ。ちなみに、看板には

「なお、弊社スタッフも怠けている場合がございますが何卒ご容赦いただきますようお願い申し上げます」

とも書かれている。

この展示の様子に、ツイッターでは

「サイボウズへの好感度が上がる展示スペースの活用法ですね! この逆境をものともしないセンスを見習いたいです」
「夢と希望に溢れている」
「こういうユーモア大好き」
「真面目に不真面目とはまさにコレ」
「サボロウズ株式会社...」

など、称賛の声が寄せられている。

Jタウンネット編集部は28日、実際にこの展示を見た投稿者の枯木さんにも感想を聞いたところ

「ブースを見たときは、サイボウズならやっても違和感ないなという印象でした」

とコメント。また、「こたつに入っているのは社員さんだと思います」ともしていた。

どんな発想で、この「サボる」展示は誕生したのだろうか。

Jタウンネットはその詳細を知るべく、サイボウズを取材。広報の担当者を通じて、このイベントブースを担当していたという鈴木亜希子さんに話を聞いた。

「接客せずに成立するブースに」

まず、このユニークなブースが企画された経緯を聞いた。

鈴木さんは

「1年以上前に申し込んでいた関係で出展予定だったのですが、大阪府に緊急事態宣言が発令されてしまったため、社内で相談し、サイボウズとしては接客を自粛することにしました」

と説明する。

「ただ、キャンセルはできないのと、最低1名は常駐必須だったので、3日間、接客せずに常駐するのもしんどいので、怠けていても成立するようなブースができないかなと思ったのが、発想のきっかけです。

もともと『ざんねんな情報共有ずかん』というプロモーションを弊社で行っていたため、その実写版のイメージで『ざんねんな在宅勤務ずかん』として、私やお客様が怠けている姿を展示することにしました」(鈴木さん)

鈴木さんによれば、接客を自粛しているブース自体は他にもあり、今回の展示会でも10%ほどの出展社がカタログ展示のみにしていたとのことだった。

ちなみに、3日間ともブースに常駐していたという鈴木さんに、展示会中の様子を尋ねると

「常時コタツにいて、『呪術廻戦』や『スラムダンク』を読んでました。
Twitterに出ている写真にも、マンガを読んでいる私が映っていました」

とコメント。あの女性は、鈴木さんだったのか......。

なお、展示の際に意識したポイントについては

「中途半端は良くないと思って、怠けることに振り切ったことです。
興味を持っていただいているお客様を横目に何もしないのにはソワソワしましたが」

と鈴木さん。怠けることに振り切るなんてこと、なかなかない。

「中途半端は良くない」と怠けきる姿勢、感動してしまった。

そのほかにも、

「通常はカタログラックに入れているカタログ類を、床に並べて『神対応ならぬ紙対応 お持ち帰り紙資料」としました。
元ネタは、テレワークなのに紙を持ち帰らないといけない『ざんねんな情報共有』ですが、それと掛けて、お客様に持って帰っていただけるカタログコーナーとしました」

といったこだわりもあったという。

 怠けることに振り切ったそう(画像は枯木@koo1301さん提供)

最後に、今回「ざんねんな在宅勤務ずかん」ブースがツイッターで話題となったことへの感想を聞くと、鈴木さんは

「コタツでマンガを読んでくると言った時、社内からも理解不能と言われたので、反響をいただけてほっとしました。

ただ、本来は現地で相談したかったお客様もいらっしゃったかもしれないので、そのような方には申し訳なく思っており、早く落ち着き、お客様とお話できる日が戻ると良いなと思っています」

と話した。

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