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既婚女性を本気で好きになった。不自由になった独身男性の選択

  • 2021.2.5
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既婚女性と不倫を続ける独身男性。遊びのはずが、気がつけば本気で好きなっていた。そのとき、男性が感じるのはプライドと恋心に挟まれる苦痛です。男性に限らず、既婚者を好きになれば独身側のほうが不自由になります。それは愛情に縛られるから。ですが、先はありません。そんな関係から抜け出すヒントは、現実を見ることにあります。

■「恋愛ごっこ」で恋心をごまかす独身男性

「彼女は、今の会社に転職する前にいた会社で同僚だった人。俺が退職したあとで結婚し、旦那の希望で正社員からパートの仕事へ変わっていました。たまたま好きだったミュージシャンが同じで、ライブがあったときに会場で再会したのが2年前です。

それからちょくちょくLINEで会話するようになり、お互いの近況などを報告しているうちに、また会うことになって。会社で一緒だったころと違って今は既婚者となった女性だし、あまり積極的に会うのもどうかなと思ったけど、俺は独身で今は彼女もいないし、後ろめたい場所でなかったら大丈夫かと気軽に考えていました。

でも、会えば楽しく仕事をしていた昔の記憶が蘇って、懐かしかったり当時の仲間の話をしたり、過去と今のことを話せるのが新鮮で、気がつけば毎週会うようになっていました。人妻になった彼女は当時より大人っぽくなっていて、旦那との結婚生活について赤裸々に話してくれるのも、独身の俺には刺激があって楽しかったです。

ある日、『レイトショーで観たい映画があるんだけど付き合ってくれない?』と連絡をもらい、夜に会うのはライブで再会したとき以来だったので、なんとなくドキドキしながら行ったのを覚えています。旦那は? と尋ねると飲み会で遅くなるからと言われ、『今夜は時間があるよ』と笑う彼女に期待めいたものを感じました。

結局、映画が終わったあとでホテルに行きました。

それから彼女と不倫の付き合いが始まったけど、夜はなかなか出て来られない彼女と会うのは平日の昼間、パートの仕事が休みのときに合わせて俺が有給をとったりランチだけ一緒に食べたり、初の“制約のある関係”に興奮していました。時間があるときはホテルに行くか俺の部屋でセックスして、旦那の帰りが遅い日はそのまま夕食を作って一緒に食べたり、たまに彼女が人妻であることを忘れるようなときもあって。

でも、結局彼女は帰る家が別にある。『早く彼女ができるといいね』なんて牽制されるたび、あぁ俺は本当はひとりなんだなって実感して、そんなこと言うなって返していました。間が空くと寂しく感じるときもあったけど、旦那と仲良く過ごしている彼女を思うと会いたいなんてLINEを送るのも女々しい感じがして、そんなときは『俺も本当に早く彼女を作らなくちゃ』と焦りましたね。

彼女とは、俺が合コンに参加していたのを知ったときに喧嘩してから距離が開いています。たまにLINEはするけど、会ってはいません。そろそろ潮時かなとは思うんだけど、完全に切れるとまたひとりぼっちの時間を過ごすことになるし、人妻でも良いからつながりは残しておきたいですね」(33歳/福祉)

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この男性は、本心では彼女のことが好きでたまりません。一生懸命「彼女にハマっていない自分」を演出していますが、本当は彼女との進展しない関係に苦しんでいます。どうして気持ちを隠すのか。

それは、独身の自分には手の届かない既婚という立場にいる彼女をどれだけ求めたって、自分のものにはならないと理解しているからです。先のない関係にすがるのは男としてみっともないし、こんな自分では彼女に愛想を尽かされるかもしれない。そんな恐れもあって、「恋愛ごっこ」という言い方で彼女との関係に重みをつけないようにしています。

■プライドと恋心の板挟みで苦しむ……既婚女性と不倫する独身男性の心理

既婚女性と不倫する独身男性の中には、あからさまに体目当てであったり興味本位であったり、恋愛の相手としてではなく都合良く扱える存在として既婚女性を見る人もいます。

それは、恋愛になると主導権を女性側に渡すことを嫌う男性が多く、常に自分の支配が及ぶ関係でありたいと思うからです。

不倫は、相手が結婚している時点ですでに自分との先はありません。未来を考えられない相手と、会いたいときに会えない窮屈さの中で関係を続けるなら、どうしても真剣にはなれませんよね。

だから、手軽に体のつながりだけを楽しむような感覚で、既婚女性と付き合う独身男性がいるのです。

ですが、上記の男性のように、相手に愛情を持ってしまったら。「不倫なんかに本気になる男はダサい」と思うのが人が大変でしょう。そんな自分は男らしくないし、プライドが許しません。

それでも、既婚女性とのつながりに愛着を感じてしまう自分も止められないし、合コンに参加しても上手くいきません。プライドと恋心の板挟みで苦しむのは、男性ならではの心理だといえます。

■自由なはずなのに縛られる

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既婚者は、制約のある中でしかほかの人との恋愛を楽しめません。バレると離婚や慰謝料など大変なことになるし、不倫相手を最初から本気で好きになることは少ないでしょう。

一方、独身者のほうは、不倫をしていても自由の身であることは変わりません。むしろ、不倫という公にできない関係だからこそ、それを隠して独身の恋人を探すことだってできます。

本来、既婚者より好きにできるはずの独身者ですが、不倫相手を本気で好きになれば愛情に縛られます。独身の、まともに関係を結べる恋人を作りたいと思っても離れられない、そもそもほかの異性を好きになれない。それより不倫相手との時間に全神経を集中させてしまう。

でも、現実を見れば相手には配偶者も家庭もあるけど、自分はひとりぼっちです。それは、最初から窮屈さを覚悟している既婚者より、不自由さを実感させられることになります。その身動きの取れない孤独が、よりいっそう不倫相手への執着を誘い、気がつけば何年も関係を続けているという独身の男女もいるでしょう。

一見、独身側のほうが有利に関係を進められると思う不倫ですが、それは相手に本気ではないとき。もし既婚者の恋人を本気で愛してしまえば、本当に窮屈になるのは独身者の自分のほうなのですね。

■現実を見つめる勇気があれば、関係を断てる

最終的に、この男性は既婚の彼女から離れました。結婚している彼女を好きでいても先はない、このまま関係を続けてもいつまでも自分はひとりだ。

その現実が、彼の恋心を封印する手助けとなりました。自分が本気になった時点で、主導権は相手の女性側にあります。どこまで好きになっても、「早く彼女ができればいいね」と牽制され続けるのは、「私はあなたのものにはならないけど」と念押しをされるようなものです。

続けるのもやめるのも自由に選択できるはずの関係。それを、既婚の彼女にコントロールされ続ける限り、彼に幸せな未来は訪れません。

これが独身の女性であっても同じです。「妻とは離婚するから」と言いながら、いつまでも行動に移さない既婚の彼を待っていたって、それが実現するかどうかはすべて彼次第、自分の未来を握られ続けることになります。

ある日突然、「妻にバレた。もう終わりだ」と言われたら――。独身の女性に残るのは、いつ相手の配偶者に責められるか、いつ周りにバレるかの恐怖、そしてひとりぼっちという現実です。

そんな本当のリアルを知り、未来を自分で作りたいと思う勇気があれば、関係を断つことができます。不倫関係を続けながら既婚者を本気で好きになるのは、自ら不自由になるのを選ぶことと同じ。
そんな選択が、はたして幸せな未来を運んでくるのでしょうか。

不倫相手と別れ、独身男性と恋愛するために必要なこと

不倫にのめり込んでしまうと、いずれ男女ともにつらい時間を過ごすことになります。そんな関係をやめて独身男性と恋愛するために何をすれば良いかは、こちらでご紹介しています。

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