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Clubhouse「アンドロイドは後回し」のなぜ端末利用者はiOSより多いのに

  • 2021.2.5
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アンドロイドとiOSで使えるアプリに違いが(画像は本文とは無関係です)

話題の音声SNS「Clubhouse」は、現時点ではiPhoneで採用されている基本ソフト(OS)「iOS」専用のアプリだ。米グーグルのOS「Android(アンドロイド)」向けには、配信されていない。

Clubhouse運営の公式ブログ(2021年1月24日付)では、アンドロイド版アプリの開発を間もなく開始するとしている。ただ、はっきりした時期は不明だ。アンドロイドのスマートフォン(スマホ)ユーザーは待たされる状況が続く。今回のように、アンドロイド用のアプリ開発はたびたび後回しにされることが過去にもあった。

ツイッター「フリート」機能も出遅れ

Clubhouseのような音声SNSの1つに、「Dabel」というアプリが存在する。「ラウンジ」と呼ばれる部屋で他人と会話できるものだ。これもiOS専用で、アンドロイドでは利用できない。

アプリ版のツイッターは、24時間で投稿が消える「フリート」機能を2020年11月11日に実装した。同日付の「ハフポスト」は、iPhoneユーザーを中心にフリート機能が試用されていた一方で、アンドロイド版のフリートについては「まだ機能が追加されていない様子」とし、フリートができないアンドロイドユーザーが続出していた様子を報じている。2月4日現在、アンドロイドスマホのアプリでも使えるようになったが、実装はiOSの後になった。

「クイズプレゼンバラエティー Qさま!!」(テレビ朝日系)で出題されるクイズをアプリ化した「漢字ケシマス」は、20年9月にリリースされた。現時点でiOS版しか配信されていない。

アプリ開発は、iOSが優先されるのか。米ニューヨークや英ロンドンに拠点を置くアプリ開発会社「Fueled」の公式サイトは、18年10月17日付のサイト内ブログの中で解説している。

利用者数自体は、アンドロイドの方が多い。一方で、iOSユーザーはアプリに対してお金を費やす傾向がアンドロイドユーザーよりも大きく、より収益性が高いとブログでは指摘。また、アンドロイドはiOSと比べて端末の種類が多く、それぞれのスマホでどのようにアプリが動作するか確認することが難しいと説明している。

ただ探してみると、iOSでは利用できないものはある。例えばコナミアミューズメントが提供しているゲームアプリ「コナステ」はiOS向けアプリが存在せず、パソコンやアンドロイドにしか対応していない。

昨年9月から通知されていなかったCOCOA

アンドロイドユーザーにとっては最近、耳を疑いたくなる出来事が起きた。新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」の不具合だ。

厚生労働省は「COCOA」について、アンドロイド端末で障害が発生していると21年2月3日に発表した。利用者が新型コロナウイルス陽性者と接触した可能性について通知してくれるアプリだが、アンドロイドにおいては接触の検知や通知が行われていないという。しかも、昨年9月28日以降というから驚く。発表によると、iOSではこの障害の影響はない。

Clubhouseが使えない上、COCOAが正常に動作しないことも判明したアンドロイドの不遇さに、ツイッターユーザーからは「Clubhouseに続きCOCOAでもAndroid差別が行われていたのか」「Androidユーザーにとって不遇。悲しい」といった声が出ている。

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