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【離婚どうしよう1】家庭内モラハラ、その裏側には○○があった

  • 2015.6.7
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娘が2歳になったころ、夫が「別れてくれ」と言い出しました。

育児休暇が終わってからというもの、保育園と会社と家を目まぐるしく行き来する毎日。

真夜中に子供が泣き止まなければ「保育園にあずけているから、愛情が足りないんじゃないか」。洗濯物をたたまずにいると「お前がだらしないと、片づけられない子供になる」。近頃、午前様が増えた夫に「私も飲みに行きたいな」とこぼしたら、「母親のくせに、酒なんか飲むのか」と言われたことも。

子供を保育園に入れている罪悪感。朝から晩まで……いえ、夜泣きやおねしょを考えたら、朝から朝まで終わりのない家事育児。10分でいいから眠りたい。けんかをする時間があったらお風呂に入りたい。小さないさかいが面倒になって、そのころはもう、夫の言葉を受け流すことに慣れてしまっていたんです。とりあえず謝っておけばいい、いま少しだけがまんすればいい、と。

 

「家のことをほったらかして、仕事を優先する母親って、俺、考えられないんだよ」
「もう、女としても見られないっていうか」

 

そういえば、夕食の食器を洗わずに、会議の資料を深夜につくっていたら、怒鳴られたこともあったっけ……。

体の関係も、娘が生まれてからは数えるほどしかありません。添い寝をして、そのまま眠ってしまうことが多くて、いつのまにか寝室も別々になっていました。

夫の言葉は、なんとなく腑に落ちなかったけれど、そうか、私が悪いのか、妻としても女としても失格なのかもしれないと、ぼんやり、思っていたんです。

けんかをしても、朝はやってきます。特に、「こんなすごいことがあった」「こんな大変なことがあった」というわけはないけれど、育児って、毎日毎日、小さな「大変」が積み重なるもの。ごはんをつくって娘に食べさせて。あちらこちらと散らかる食べ物とおもちゃを片付けても片付けても、また散らかって。

子どもに「保育園に行きたくない」と駄々をこねられることも日常茶飯事。思い通りにならないことに、いらだっても仕方がありません。とにかく家事を片付けて、夜は早く寝かしつけて、少しでも体を休めたい。

夫が帰ってくるころ、私は眠っています。

夜中に起こされて、何度となく話し合いはもたれたけれど、いつも時間切れのまま、時は過ぎていきました。

激しく怒鳴られた次の朝、土下座をされ、そんなことが3度続いた後、ひょっとしてこれは、最近よく耳にする「モラルハラスメント」というやつなのではないかという思いが、頭をよぎります。

 

モラルハラスメント
言葉、態度、文書などによって継続的に人格や尊厳を傷つける精神的ないじめ、嫌がらせ。
例)口をきかない。わざと大きな音をたててドアを閉める。咳払いをする。「あなたが悪いから私は怒っている」と責める。

 

夫が大切にしているシャツをクリーニングに出せば「お金がかかる」と言われ、家で洗濯すれば「傷むじゃないか」と怒られる。髪がボサボサだと「だらしがない」と言われ、パーマをかければ「その年で色気づいてどうするんだ」となじられる……。

夫の些細な言葉が積み重なって、そのころの私はどんどん彼の顔色をうかがうようになっていっていました。「モラハラ」の具体例を調べれば調べるほど、すべてが当てはまっているように思えます。こういう人からは、逃げなければいけない。どのサイトにも、そう書いてあります。

 

でも、本当に、「些細な」言葉の積み重なり。我慢しなければいけないんじゃないか、とも思いました。なにより、子供の父親を「モラハラ夫」と思うことに抵抗があって、その疑いを、何度も打ち消していたんです。親にも友人にも、相談できませんでした。

子供には父親が必要。生活だって、私の収入だけでは苦しい。繰り返される別れ話が着地しないうちに1年も経ったでしょうか。

ある日、夫が出かけた後、ベッドの上に携帯を忘れているのを発見したんです。普段は絶対にそんなことはしないのに、なんとなく、疳の虫が働いたんですよね。ロックがかかっていなくて、パンドラの箱は簡単に開いてしまいました。

 

「昨日は楽しかったよ。真理ちゃん、いつも本当にかわいいね」

 

確かに私の落ち度もあったのでしょう。でも、「家庭内モラハラ」の裏側には、夫の浮気という事実がありました。

いろいろあったけれど、家族だと思って信頼こそしていた夫に、裏切られた、というショック。同じ屋根の下に暮らしながら、騙されていたという悔しさ。

でも、どこかでむしろ、すっきりとした気持ちもありました。浮気が原因ならば、子供を引き取って慰謝料をたくさんもらって、別れられる。

でも、調べれば調べるほど、状況はそんなに甘くなかったんです……。

(小川まや)

 

※著者プロフィール
都内の大学を卒業後、商社勤務。大学のサークルの先輩と28歳で結婚。30歳で出産。現在33歳。仕事と子育ての両立は大変だけれど、そろそろふたり目の子供が欲しいな、と思っていた矢先に、夫に離婚を切り出され……。

 

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