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転校しなくちゃいけない、親は子どもにどう向き合う?

  • 2021.2.4
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4月から新年度となります。親の転勤や住み替えなど、さまざまな理由で引っ越しを行うことが増える時期でもあると思います。子どもを持つ家庭が引っ越す場合には、転校しないといけなくなるケースもあるでしょう。

新天地に希望を持つ子もいれば、友達や先生と離れることに悲しみ新しい環境に不安を持つ子も少なくないと思います。転校が決まった場合、どんなことに親は気をつけどう対応していけばいいのでしょうか。

転校のことは早めに、理由も合わせて伝える

転校するということは、新しい生活や環境を楽しみにする子もいるかもしれませんが、大半は「友だちが出来るかな」「どんな学校かな」と不安に思う子どもの方が多いのではないかと思います。今まで仲良くしていた友だちと離れなければならない寂しさもありますね。転校することが決まったら、どの様に子どもに伝えればいいのでしょうか。

まず、決まったらなるべく早めに伝えることが望ましいです。友だちや先生とお別れする時間をしっかり作ってあげることが出来るからです。転校の必要性や理由を、曖昧にせずにしっかりと分かりやすく説明することも大切です。

子どもだからと説明を怠ると、子どもは自分だけ何も分からぬまま勝手に物事が進んでいくことに不満を感じ、新しい環境を受け入れづらい・受け入れるのに時間がかかるという可能性もあります。

子どもも家族の大切な一員であるという気持ちをしっかりと伝え、理解してもらいましょう。当初は「頭では分かっていても受け入れられない」という気持ちを持つかもしれません。それでも親にきちんと説明を受けたか受けていないかで、子どもの受け取り方は変わってくるのです。

子どもは適応力が高いので、不安に思っていても新たな環境に置かれればすぐに馴染んでくれることがほとんどです。しかし不安に思っている時に「どうせ向こうで楽しくやるのだから大丈夫」などと言われれば、気持ちを分かってもらえないと不満に思うことでしょう。子どもが不安や不満を口にした時には共感することが必要です。

「不安だよね」「よく話してくれたね」など共感する言葉掛けをして、今の友だちと離れることを悲しがっていたら「電話や手紙でつながっていられるよ」などと声を掛けてあげましょう。

転校前に学校に確認しておくこと

新しい住所が決まったら、転入先の市区役所などに電話をし、担当者に新しく通う学校を調べてもらいましょう。引っ越し先の住所から不動産屋さんが教えてくれることもあります。インターネットでも調べられますが、情報が古かったり新しいマンションの建設で学区が変わっていたりする場合があります。ネットの情報を鵜呑みにせず、しっかりと確認しておきましょう。

学校の連絡先を聞いたら、転入先の学校へは必ず連絡しておく方が良いです。「転入前に確認したいことがあるので、学校へ直接連絡をしてもよいか」ということを役所に確認しましょう。

転入先の学校からは、転入の時期・子どもの学年・性別などを聞かれます。この学校への連絡の際に、こちらから確認しておくべきことをご紹介します。

・手続きの日程と持ち物

電話した際に、新しい学校へ手続きに行く日程と時間を決めましょう。
転校する際には、学校へ行く前に新居のある自治体に転入届を出す必要があります。手続き時に前の学校からの書類を持参し、新しい学校の「就学通知書」受け取ることが出来ます。書類の提出などの手続きが必要となりますので、前もって確認しておきます。

・学校への入り方

最近は防犯の為セキュリティが厳しくなっており、常に門が開いていて誰でも入れるわけではありません。また、いくつも門があると迷うことがあります。「登下校以外の時間はどの門から入るか」「駐車場や駐輪場はあるか、そういった乗り物を利用しても大丈夫か」「校舎に入る際に手続きは必要か」ということを確認しましょう。

・3学期制か2学期制か

年度の途中で転校する場合は、何学期制なのかを確認しましょう。最近前後期の2学期制の学校が増えています。ドリルや副教材などを買い替えなくてはいけない可能性が出てくるので、前もって確認しておきます。

・手続き時に確認すること

手続きに行く際は、学校にもよると思いますが長時間の説明が行われることが多いです。事務的な話が続く為子どもを連れて行くか迷いますが、教科書の進み具合や副教材などの確認もあるので極力連れていく方が良いでしょう。教科書が同じでも副教材が違い購入する必要がある場合、学校で一括して業者に注文してくれることがあります。

学用品で買い足す必要のものがあるかどうかを確認します。具体的には「ノート類」「鍵盤ハーモニカ・リコーダー」「防災頭巾」「袋物」「給食白衣・防止」「体操着・赤白帽」「上履き」「お道具箱」などですね。他にも今までの学校で使用していたものなどで気になるものがあれば確認しておきましょう。

学校ではありませんが、引っ越し先の近所にも早めに挨拶し、なるべく早く人間関係を作っておくといいですね。同学年の子どもがいれば、学校が始まったらよろしくと伝えておくと何かあった時に頼りにしやすいでしょう。

転校初日と、転校後

転校初日は親も登校に同伴した方が子どもも安心出来ます。年度変更のタイミングで転校する場合は、事務手続きなどが転校初日となることもありますが、手続きが終わっていたとしても同伴することで子どもの不安を軽減できます。

担任の先生などと対面出来るかもしれませんね。早い内に学校の雰囲気を知る為にも、最初はついていくといいでしょう。初日の帰宅後は、とにかく笑顔で出迎えてあげましょう。

転校後は子どもの様子にも注目しておきます。親を心配させない為に、不安を顔に出さず我慢したり、無理して明るく振舞ったりする子どももいます。学校の様子も気になりますが、あまり質問攻めにせず見守りましょう。

何か話したいことがあれば、親とのんびりテレビを見る、散歩するなどの余裕がある時に打ち明けやすくなります。安らげる時間を作ることを心がけましょう。新しい環境は子どもだけではなく親にとってもストレスとなりますが、心にゆとりを持つように心がけ、子どもにもきつい言葉をかけないように気をつけましょう。

筆者も子ども時代は高校までに3回の転校を経験しました。転校してしまえばすぐに友だちも出来て楽しく過ごしていましたが、転校するまでは本当に嫌で何度転校しても慣れるものではありませんでした。高校の時は2年で戻ることが分かっていたため親せき宅に下宿することを提案しましたが認められませんでした。「2年離れたら友だちじゃなくなってしまう!」と親につっかかったら「それで離れるなら友だちではない」と一蹴されました。今となっては、転校前の友人とも転校後の友人とも未だに付き合いが続いており良い経験だと思えます。

経験のために転校するという人はいないと思いますが、やむを得ず転校するという可能性は誰にでもあり、それも人生の試練の内だと思います。親でも不安に感じる経験は、子どもにとって多大なストレスとなることをよく理解した上で少しでも不安を軽減出来るように声掛けをしてあげましょう。どの地域、どの学校に行っても家族が守ってくれるという安心感があれば、子どもは必ず試練を乗り越えてくれるはずですよ。

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