1. トップ
  2. はじめての株デビュー!その前に知っておきたい成功&失敗体験談

はじめての株デビュー!その前に知っておきたい成功&失敗体験談

  • 2021.2.2
  • 2745 views


福沢「夏目ちゃん、これまでの株式投資の話を振り返ってみて、どう?」

夏目「私にもできそう!って思っています。でも、実際に取引を始める前に質問してもいいですか?」

福沢「気になることがあったら何でも聞いて!」

夏目「はい!先輩が知ってる中で『株式投資を始めたら実際にこう変わったよ』とか『成功例・失敗例』みたいなお話を聞いてみたいです。」

福沢「それじゃあ、今回は実際に株を買ったらどんなことが起こるのか解説していくね!」

株主になるとこんな良いことが
1 値上がり益を得られる

福沢「株主になって得られることの代表格がこれだね!」

夏目「値上がりする銘柄をうまく見つけるためには、以下の4つでしたよね?」

・自分が気になった、興味を持った銘柄をチェック
・四季報などでその銘柄の業績をチェック
・チャートを見て『いくらで買って、いくらで売る』とイメージする
・買う時は2回に分けて、売る時も2回に分けて

福沢「夏目ちゃん、もうバッチリだね!株式投資の基本は頭に入ってるようで安心したよ。」

2 株主優待を得られる

福沢「株主優待で自社製品や割引券、クオカードなどがもらえると嬉しいんだよね。」

夏目「化粧品など自社商品がもらえる株主優待も嬉しいですが、コンビニなどで使えるクオカードもいいですよね。実は私、クオカードがもらえる銘柄を少しずつチェックしてます。」

福沢「いいね!狙った株主優待がもらえる銘柄をチェックして、業績やチャートなどで銘柄を絞っていくのもおすすめだよ。」

3 配当金を受け取れる

福沢「株価は変動するから元本保証ではないけど、銀行の利息よりもずっと高い配当金を受け取れる銘柄もあるよ。」

夏目「株主優待が豪華な銘柄とか、配当金が高い銘柄を買う時は、あえて受け取る権利がなくなって株価が下がった時に買う、『先回り投資』もおすすめでしたよね。」

福沢「夏目ちゃん、よく覚えてるね!銘柄によって権利落ち日が違うから事前にチェックしてね。」

株主になるとこんなことも「株主総会に出られる」
1 議決権を行使して株主総会に行ってみよう

福沢「株主になると、株主総会に出られるんだよ。」

夏目「株主総会?何だか難しそうです。私、出てもちゃんと聞いていられるでしょうか?」

福沢「株主総会は、経営者の今後の経営戦略などが聞けたり、会社のエネルギーを体感できたりする貴重な場だよ。議題は前もって郵送で知らせてくれるから、事前に確認してね。ちなみに、役員に意見を言ったり、質問したりすることもできるんだよ。」

夏目「なるほど、会社に対して自分の意見を伝えたり質問ができたりするのは特別な機会ですね!」

2 企業のイベントに招待してもらえる

福沢「株主だけのコンサートなどに参加できたり、その企業の最新商品をお試しできたりすることもあるよ。」

夏目「それは嬉しいです!企業の最新商品が試せるなんて、株主の特権ですね!」

3 お土産をもらえる

福沢「株主優待で自社製品の詰め合わせがもらえることもあるんだけど、株主総会や企業のイベントでお土産をもらえたりすることもあるよ。」

夏目「それは嬉しいですね!そんなことまでしてもらえたら、その企業をますます応援したくなっちゃいます!」

福沢「そうだね!株を買って株主になることで、今まで知らなかった会社のことがわかったり、知らない業界のことを勉強するようになったりして、世界が広がっていくことも株主になる魅力の1つだよ。」

お金や物品だけじゃない!株主になると広がる世界
1 社会のニュースに敏感になる

福沢「株主になると、その企業のニュースに敏感になるだけじゃなくて、ライバル会社の動向や、その業界の最新ニュースなどにも興味が出てくるよ。さらに、海外の経済ニュースにも敏感になるんだ。株価は日本だけじゃなく、世界の株価や為替、原油価格などにも深く関係しているからね。」

夏目「私、今まで漠然と『自分を磨きたい』って思ってたんです。外見だけじゃなくて、『世界の経済や社会に対して関心を持ち、視野を広げる』ことも、自分磨きの1つですよね。」

福沢「そうだね。今までニュースを見ても『そうなんだ』で終わっていたことに対して深く考えたり、自分なりの意見が出てきたりするようになるよ。」

2 他の金融商品の知識が深まる

福沢「今回の株式投資でも、NISA口座について触れたよね。最近は金融商品に関するニュースが多いから、つみたてNISAやiDeCoなどに関心を持ってる人も多いと思うんだ。」

夏目「そうなんです!ニュースで聞いてネットで調べたんですが、結局よくわからなくて…チャンスを逃してる気がします。」

福沢「日本だと『株式投資=ギャンブル』というイメージが強いけど、実際は違うよ。私はね、夏目ちゃんが株式投資を始めることで、そういうイメージを払拭して、つみたてNISAやiDeCoなど他の金融商品にも興味を持ってくれるといいなと思ってるんだ。」

3 自分に自信が持てる

福沢「株式投資の世界には『一般的なルール』はあるけど正解はないんだ。これから夏目ちゃんが株式投資をやっていくと、いろいろな経験をすると思う。相場が読み通りになって利益が出ると嬉しくて面白いけど、損が出てしまうこともあると思うんだ。でも、長く続けていくと『私のやり方はこう!』というスタイルが決まって、株式投資がとても面白くなるよ。」

夏目「はい、ただお金を増やすだけじゃなくて『自分なりの株式投資』を楽しみたいと思います!」

福沢「その調子だよ!株を買ったら下がってしまって、『損したから止めた』って人は意外に多くて。夏目ちゃんは、どうして下がったのか、どうすればよかったのか、どう考えるべきだったのかをしっかり考えて、次に活かしてね。これを続けるうちに、自分に自信が持てるようになるよ。『私には私のやり方がある』って。」

夏目「『失敗は成功のもと』ですね!そうだ、先輩!証券会社に口座を開設しようと思うんですが、気をつけるポイントってありますか?」

福沢「あるよ!次は、口座開設時に気をつけたい失敗談やポイントを解説するね。」

ネット証券の口座開設時に気をつけたいポイントや失敗談
1 口座開設時に「特定口座(源泉徴収あり)」にしなかった!

福沢「口座を開設する時に『NISA口座』か『特定口座(源泉徴収あり)』を選べば、株式取引で生じる納税を証券会社が代行してくれるよ。『源泉徴収あり』を選ぶのがポイント。『源泉徴収なし』にすると自分で税金を申告・納税する必要があるからね。」

夏目「逆に、『特定口座(源泉徴収あり)』にしないメリットはあるんですか?」

福沢「いい質問だね!年間の利益が20万円以下の場合は税金を納める必要がないんだけど、『源泉徴収あり』だと自動的に税金が引かれちゃうんだ。『源泉徴収なし』だと税金は引かれないけど、その代わり、自分で確定申告をしなくちゃいけないんだよ。」

夏目「私は会社員なので、確定申告をする時間を取れるかどうかわからないから『NISA口座』か『特定口座(源泉徴収あり)』を選びたいと思います」

2 口座開設時に注意したいNISA口座

福沢「夏目ちゃんは、もう『つみたてNISA』を始めてる?」

夏目「いいえ。聞いたことはあるんですけど、まだ始めていません。」

福沢「つみたてNISAは、投資信託などの金融商品を毎月一定額積み立てていく制度なんだ。つみたてNISAをやっている人は、株式投資ができるNISA口座を開設できないから注意してね。逆に『これからつみたてNISAも始めたい』と思っているなら、株のNISA口座は開設しないほうがいいよ。」

3 口座を解説したものの手数料が高かった、口座管理料がかかった

福沢「手数料の表記には注意してね。最近は『1日何度でも売買できて手数料が〇〇円』といった表記のところも多いよ。」

夏目「そっか、手数料が安くても1日に何度も取引する人でなければ、逆に高くなっちゃうこともありますよね。」

4 情報が見にくかった、画面が使いづらかった

福沢「『手数料が安い』とか『有名』という理由だけで選んだら、『画面がわかりにくくて使いづらかった』ということもあるから気をつけてね。」

夏目「『とりあえず口座開設!』じゃなくて、実際の取引画面などを見たほうがよさそうですね。」

福沢「それとね、『便利で強力なツールが使える!』という謳い文句につられて口座を開設したら、有料のサービスだったということもあるよ。」

5 取扱商品が少なかった

福沢「株だけでなく、今後投資信託や社債、iDeCoなど他の金融商品に興味が出てくるかもしれないよね。その時、取り扱われている商品が少ないと困るんだ。事前に、他の商品のラインナップが充実しているかどうか調べておくといいよ。」

夏目「先輩は、失敗したことがありますか?」

福沢「あるよ!「手数料が安いと思って口座を開設したら、取引画面が使いにくかった」とか、「米国株も買ってみたい!と思ったら、扱っている米国株が少なかった」とか「こんな便利なサービスも使えるの?」と思ったら、有料だったとかね。」

夏目「やっぱり、何事も経験してみないことにはわからないんですね。『株の失敗談』はだいたいわかりましたが、成功談もあったら聞いてみたいです。」

福沢「オッケー!次は成功談を紹介するね!」

投資を始めてよかった!株式投資にまつわる成功談

福沢「実際に私が会った方の『株式投資を始めて人生にプラスになった』という成功談を紹介するね。」

1つの銘柄を極め抜いた方

福沢「そのお客様は、某巨大テーマパークの大ファンでね。1単元だと高いから、まず単元未満株から始めたんだ。その後も、その銘柄だけをコツコツと買い増していったんだ。『ここまで株価が下がったから買い増し』『株価が上がったから半分だけ売って利益を確定して、あとは様子見』という感じで、ひたすらその銘柄だけを持ち続けたんだよ。」

夏目「なるほど!全部売っちゃうと株主優待がもらえないから、利益を確定しつつ、株主優待分は残してるんですね。」

福沢「その方がその株を買い始めて10年経つんだけど、含み損が出たことはあるけど、実損はなし。株主優待ももらえて喜んでるよ。」

手を出しやすい投資法から始めて少しずつレベルアップ

福沢「その方は、当初は『先回り投資法』で下がった時に買って、上がってきたら売る、をしていて。先回り投資法を繰り返して株価の動きに慣れつつ、他の銘柄も少しずつ研究していったんだ。」

夏目「株価の動きが読みやすい銘柄から始めて、徐々に広げていったんですね。」

福沢「そう。それから3年経つけど『この銘柄は長期で保有、こっちは短期狙い』というように、さまざまな銘柄を売買しているよ。『損することもあるけど、それも勉強のうち。自分の読み通り株価が上がると楽しいので、趣味のような感覚で楽しんでいる』と話してくれたんだ。」

夏目「『楽しむ』ためのコツって、ありますか?」

福沢「やっぱり、『相場に対する自分なりの考え』を持つことかな。SNSなどで他の投資家の意見を聞くのも大切だけど、ゆくゆくは自分自身で優良銘柄を見つけられるようにならないといけないと思う。他の人の意見に対して、『私はこう思う』とか『この人の話の根拠はどこかな』というように、自分なりの意見とか考えを持つようにするのがコツ。人にすすめられた銘柄だけ買っていたら、いつまでたっても相場観は養われないからね。」

企業研究が大好きになった

福沢「その方は、四季報の見方を知ってから四季報を読んで企業を研究するのが大好きになったんだ。いろいろな会社の事業や売上、経営戦略などを知っているので、婚活などで相手の会社の話が出た時『〇〇という事業をしている会社ですよね』というように話が広がるようになったんだって。株式投資といっても、いきなり株を買う必要はなくて、このような企業研究も立派な株式投資といえるよね。」

夏目「その方は、どんな銘柄を買ってるんですか?」

福沢「東証一部に上場する有名企業から、マザーズ市場などのベンチャー企業までいろいろ保有しているよ。話すと『こんな会社があったんだ』って初めて知ることもあったりして刺激になるんだ。」

夏目「株や企業の知識があると、人生が豊かになるんですね。私も面倒がらずに、企業研究を頑張ってみようかな。」

株式投資で自分自身にも投資しよう

夏目「株式投資を始めると自分が成長して、世界が広がりそうです。株式投資って、自分に投資することでもあるんですね!」

福沢「そうだね!大げさかもしれないけど『投資家夏目ちゃん』を自分自身で育てるイメージだね。」

夏目「何だか私、株式投資ができそうな気がしてきました!これから実際に株式投資を始めてみます!」

福沢「その調子だよ!わからないことがあったら何でも聞いてね。」

夏目「そうします!ありがとうございました!」

執筆者:ファイナンシャルプランナー 成瀬 なぎさ

元記事で読む
の記事をもっとみる