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キーラ・ナイトレイがヌードを拒否する理由とは?

  • 2021.2.2
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フェミニズムと、個人的な理由から。なぜ、もうスクリーン上でヌード撮影をしたくないのか、キーラ・ナイトレイが、ポッドキャストで説明した。

映画『Misbehaviour』のワールドプレミアでのキーラ・ナイトレイ。(ロンドン、2020年3月9日)photo : Abaca

彼女の契約書には、今後、「ヌードシーンは、なし」という項目が加わることになる。理由は、羞恥心のせいではない。女優のキーラ・ナイトレイが、CHANELポッドキャスト「3.55」の新シリーズ「CHANELCONNECTS」で、その理由を説明した。「自尊心もありますが、理由はメイルゲイズ。メイルゲイズを代弁することがもう嫌になったのです」

アンチ「メイルゲイズ」

メイルゲイズとは、1975年にローラ・マルヴィが理論化した、映画における女性に向けられた男性目線のこと。女性たちはほとんどの場合受け身の存在であり、男性社会によって型にはめられた情事の小道具として扱われている。キーラにとって、今後の選択は明快。「全員が体にオイルを塗ってうめき声をあげるような、醜いセックスシーン」はお断りだという。

2020年、彼女は映画『Misbehaviour』(原題)に主演し、70年代のロンドンにおける女性解放運動のメンバーを演じたばかり。スクリーンでも実生活でも、彼女が標榜しているフェミニストとしての価値観に合致した態度表明なのだ。

だが、ポッドキャストでの発言によれば、そこにはフェミニズムだけでなく、個人的な理由もあるという。「時には『OK、この映画になぜセックスがある方がいいかはわかった。でもただ、セクシーな人が必要なだけ』と理解することもあります。でもその場合は、ほかの人を呼べばいい。私は自惚れが強すぎるし、二人の子どもを出産した身体だから、何人もの男性の前で裸になるのはやめておきます」

母性をめぐって

ロックバンド「クラクソンズ」のミュージシャンであるジェイムス・ライトンと結婚し、エディ(5歳)とデリラ(1歳)の二人の娘の母で35歳。キーラは、もう『ザ・エッジ・オブ・ウォー 戦火の愛』や『コレット』のようなラブシーンを撮るつもりはない。とはいえ、スクリーンに裸体を見せる可能性を全く除外しているわけでもない。「出産や自分の体を受け入れることについての歩みを語る場合など」がその例。それでも、「その場合でも、悪いけれど、監督が女性である場合に限るわ」と明言している。

出産は、すでにキーラ・ナイトレイが意見を明らかにしているテーマだ。特に、シャーロット王女の出産直後に、キャサリン妃が公の場に姿を表した時にはこのように批判している。「彼女は出産後たった7時間で病院から出てきた。ちゃんとメークをして、ハイヒールを履いて」。フェミニスト運動家で作家のスカーレット・カーティスが編纂した著作『Feminist Don’t Wear Pink and Other Lies』(原題)に、キーラ・ナイトレイが寄せた文章だ。

さらにキーラはキャサリン妃を非難してこう続ける。「こうやって、私たちの痛み、引き裂かれた体、垂れ下がったバスト、ホルモンが大荒れになっていることも隠してしまう。美しく、きちんとおしゃれをして。ケイト、あなたは、自分の体が戦場になっていたことを隠しているのよ」と。 

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