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HMV&BOOKS書店員が選ぶ“思わず手に取りたくなる装丁の本"5選

  • 2021.1.30
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「HMV&BOOKS書店員が選ぶ今月の5冊」。今月は、HMV&BOOKS SHIBUYAの書店員・岩崎靖治さんがキュレーターを担当し、新刊「推しにささげるスイーツレシピ」(グラフィック社刊)を含む、思わず手に取ってみたくなるような装丁の本5冊をピックアップしている。

たまには本を直感“ジャケ買い”

「HMV&BOOKS書店員が選ぶ今月の5冊」は、毎月それぞれのテーマを決め、全国のHMV&BOOKSで働く書店員が選書した5冊を紹介する企画。1月後半のテーマは “思わず手に取りたくなる装丁の本”だ。

本にとっての「装丁」とは、「顔」にも例えられる重要なパーツ。書籍の表紙、カバー、外箱、ページのデザインや材質など、たまには本を“ジャケ買い”をしてみるのも面白いかもしれない。

趣味の本から小説・写真集・エッセイまで

1冊目は、メリリル著「推しにささげるスイーツレシピ」。色使いデザインともにポップでキャッチ―な表紙に、漫画家・CLAMPさんによる推しへの愛情があふれ出ている帯のキャッチコピーも印象的だ。

2冊目は、レーモン・クノー著の「文体練習」(朝日出版社刊)。縦長な本のサイズ感や、フォントから文字配列まで構成されているすべての要素が計算された美しさを感じる装丁。書店員・岩崎さんも、“個人的にモノとして手に取ってみて欲しい書籍ナンバーワン”と語る。

3冊目は、かくたみほ著の「光の粒子」(求龍堂刊)。窓辺に差し込む暖かな『光』が印象的な表紙の本書は、10年以上にわたりフィンランドに通い撮影をしているカメラマン・かくたみほさんの写真集。柔らかな『光』そのものと、その『光』が映し出すフィンランドの自然は、やすらぎを感じる美しさだ。

4冊目は、アンソニー・ドーア著の「すべての見えない光」(新潮社刊)。第二次世界大戦下で繰り広げられる科学者を夢見るドイツ軍兵の少年と盲目のフランス人少女のボーイ・ミーツ・ガール。印象的な表紙の写真は、報道写真家・ロバート・キャパ撮影によるもの。

5冊目は、カシワイ著のエッセイ「ひとりの夜にあなたと話したい10のこと」(大和書房刊)。夜の孤独とともにやさしさを感じる表紙は、本書の著者であるイラストレーター・カシワイさんの手によるもの。そっと寄り添ってくれる内容に背中を押されるかもしれない。

“思わず手に取りたくなる装丁の本”をきっかけに、新しい本と出会ってみては。

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