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恋愛映画が苦手な人にもオススメ「花束みたいな恋をした」

  • 2021.1.27
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1/29公開「花束みたいな恋をした」マスコミ試写に参加

こんにちは。編集部のNNです。これまで恋愛映画はほとんど観ることがなかった私が、試写会で不覚にも涙してしまった映画が1/29公開の「花束みたいな恋をした」。脚本は「東京ラブストーリー」の坂元裕二さん。W主演を菅田将暉さんと有村架純さんが務めます。

出典:シティリビングWeb

東京を舞台にしたカップルの5年間の恋愛ストーリー

出典:シティリビングWeb

大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)の、学生から社会人になるまでの苦労や悩みなどが、2人が同棲する部屋を主な舞台として描かれています。すごく大きな事件というものは起こりません。若い男女の、どこにでもありそうな恋愛なのですが、リアルな描写とセリフによって、ふつうの生活がとても魅力的に輝きます。

脚本の坂元裕二さんは、2013年に放送されたドラマ「最高の離婚」の脚本も手掛けていて、当時私は、このドラマにほぼ毎週のように泣かされていました。押しつけがましくなく、でも深いところをついてくるような、キレイだけれどリアルな言葉選びがとても秀逸なんですよね。

坂元さんがつむぐ魅力的なセリフの数々によって、20代前半の彼らの気持ちに対して、年齢的にはかなりへだたりのある私にも、すごく共感できました。主演2人の自然体な演技も本当に素晴らしい。

ネタバレになるので詳しくはお伝えできませんが、映画終盤の2人の会話のやりとりだけで、思わずポロリと涙がこぼれてしまいました。

若い人たちがキュンキュンする映画なんだろうなという先入観で見ていましたが、そんなことはなくて、どの世代の人にも共通に存在する「あの頃」を、鋭い切なさをもって思い出させてくれる映画です。

2人をとりまくサブカルアイテムに注目

出典:シティリビングWeb

もう一つ注目してほしいのが、2人がつきあうきっかけにもなった、本、映画、アート、演劇、お笑い、ゲームなど、たくさんの「サブカル的アイテム」。バンドもゲームもすべて実在のもの。2000年代を生きる20代~30代の人にはもちろんドンピシャでしょうし、上の世代の人も、「学生時代、あんな音楽にはまったなぁ」「ビレッジバンガードに通ったなぁ」などと、しばし遠い目にさせてくれます。

菅田さんと有村さんのかわいらしいカラオケ姿に胸を撃ち抜かれてしまった私は、バンド「きのこ帝国」を絶賛ヘビーローテーションしながら、映画の余韻にひたっています。

見終わったあと、切ないけれど幸福感を感じられる、いまの暮らしを大事にしたくなる、そんなラブストーリー。恋愛映画好きも、恋愛映画を避けて通ってきた人も、ぜひ一度観てほしいと思います。

あらすじ

東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った、大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)。好きな音楽や映画がほとんど同じで、あっという間に恋に落ちた麦と絹は、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。拾った猫に二人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店してもスマスマが最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に二人は就職活動を続けるが──。

出典:シティリビングWeb

「花束みたいな恋をした」

https://hana-koi.jp/

2021 /1/29(金)より全国公開

監督:土井裕泰

脚本:坂元裕二

主演:菅田将暉、有村架純 、清原果耶、細田佳央太、

オダギリジョー、戸田恵子、岩松了、小林薫

配給:東京テアトル、リトルモア

©2021『花束みたいな恋をした』製作委員会

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