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ネット証券で投資信託を始めよう!人気のネット証券や手数料が安い投資信託を紹介

  • 2021.1.23
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投資信託は、初心者でも始めやすい投資として人気があります。投資信託を始めるために必要な口座は、インターネット専業の証券会社(ネット証券)で用意するのがおすすめです。投資信託やネット証券についてそれぞれ詳しく解説していきます。

■投資信託(投信)とは

まずは投資信託とはどのようなものなのか確認しておきましょう。投資信託とは、多数の投資家が出し合ったお金を1ヵ所に集め、それを運用のプロが株式や債券などさまざまな銘柄に投資するしくみです。

投資家は自分の考えと運用方針が合いそうな投資信託を選べば、自分で個別銘柄の分析をする必要はありません。プロが選んで、適切と思われる配分で分散投資をしてくれます。元手資金が少なくてもいくつもの銘柄に投資したのと同様の効果を得られ、初心者でも取り組みやすいという特徴があります。

■投資信託で人気のネット証券ランキング

投資信託は、銀行や証券会社などで口座を開設して始めます。基本的に銀行よりも証券会社の方が投資先の選択肢が広いようです。今後どこかの段階で本格的に取り組む可能性があるなら、最初から証券会社の口座を用意して取引を始めるのがおすすめです。

ネット証券は、店頭で相談などもできる従来の証券会社に比べ、手数料が安く抑えられる傾向にあります。担当者に質問や相談をしたり提案を受けたりしながら進めたい人には従来の証券会社の方が向いていますが、スマホやパソコンの操作に慣れていて自分で選んで手軽に進めたい方にはネット証券が使いやすいでしょう。

ネット証券と呼ばれる証券会社にはどのような種類があるのか、それぞれの特徴を踏まえてご紹介します。

●1位:SBI証券

SBI証券は言わずと知れたネット証券最大手の会社です。多くの投資家から選ばれているだけあって、選べる投資信託の数やラインナップ、手数料、サービスなどどれも初心者だけでなく専業投資家まであらゆる人に使いやすいようになっています。

●2位:楽天証券

楽天証券は、特に楽天市場など楽天系のサービスをよく利用する方におすすめの証券会社です。投資信託の積立に楽天カード(楽天のクレジットカード)が利用できますし、楽天ポイントを貯めたり使ったりできます。日経新聞が無料で読めるのもポイントでしょう。

●3位:松井証券

松井証券は創業100年を超える老舗の証券会社ですが、今は店舗を持たないネット証券にシフトしています。

2020年から新たに投資信託の手数料の一部(信託報酬の年0.3%を超える部分)を現金で還元するサービスを始めていて、手数料の高い投資信託を購入したい場合に役立ちます。

●4位:LINE証券

手軽さを重視して選ぶなら、LINE証券という選択肢もあります。トークアプリ「LINE」をダウンロードしていればその中ですべての手続きができます。

ネット証券の中でも、LINE証券のようなスマホだけで完結できる「スマホ証券」は、その手軽さやシンプルな操作性などから近年特に注目を集めています。

●5位:マネックス証券

マネックス証券は、東証一部に上場しているマネックスグループの一員です。手数料や商品ラインナップなど使いやすい要件を備えつつ、ライフプランシミュレーションや資産状況の分析&アドバイスができる機能など診断系の付帯サービスが充実しています。

●6位:auカブコム証券

「au」のKDDIと「三菱UFJ銀行」のMUFGが株式を保有している会社で、以前は「カブドットコム証券」という名前でした。auIDを持っている方、特にauじぶん銀行、au PAYなどau系の金融サービスを利用している方はより便利かつお得に利用できます。

●総評:迷った時はSBI証券か楽天証券

基本的にSBI証券か楽天証券の口座があればさまざまな投資方針に対応できるでしょう。取り扱っている商品の幅が広いため、投資信託以外に投資したくなったときにも便利です。

証券口座は無料で開設でき、いくつも用意して用途に応じて使い分けることもできます。それぞれのメリットを把握して、必要になれば適宜ほかの証券会社を利用するとよいでしょう。

■ネット証券で販売しているおすすめの投資信託3選

ネット証券で購入できる投資信託には、株式を中心とするもの、債券を中心とするもの、日本国内に投資するもの、海外に投資するものなどさまざまな種類があります。それぞれ想定されるリスクや期待できるリターンも、また手数料も違います。特に初めての投資信託としておすすめの3本を紹介します。

●eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

商品名に「eMAXIS Slim」と付く投資信託は、いずれも低コストで投資できることに定評があるシリーズです。なかでもこれは日本を含む世界各国の株式を対象に分散投資できるタイプで、複数の証券会社で販売額ランキング上位に入る人気です。

●ニッセイTOPIXインデックスファンド

東証株価指数(TOPIX)に連動した運用成績をあげることを目指す投資信託です。TOPIXは東証一部に上場しているすべての企業が対象になっている指数で、これ1本でその全銘柄に投資したのと似たような効果が得られます。

●投資のソムリエ

株式・債券・リート、国内・先進国・新興国、あらゆる地域のさまざまな資産を投資対象とし、経済状況などを踏まえてプロが都度配分を変更して調整します。投資ではできるだけ投資対象をバラバラにした方がリスクを抑えやすくなりますが、これ1本だけ買っておけば自然と実践できます。

■投資信託はいくらから始められるの?

元手資金が少なくても取り組めるのが、投資信託の特徴の1つです。具体的にいくらから始められるのかは証券会社によって多少差がありますが、たとえばSBI証券や楽天証券では100円から購入可能です。子どものお小遣いのような金額でも充分スタートできますよ。

さらに、SBI証券ではTポイント、楽天証券では楽天ポイントを利用した投資信託の購入が可能です。普段のお買い物でポイントを貯めて、その範囲内でやってみることも可能ですので、「手元のお金が減ってしまうのが怖い」と感じる初心者でもチャレンジしやすいのではないでしょうか。

■投資信託に投資をする際の注意点

投資信託に投資するにあたって押さえておきたいのは、まず「プロが選んだ=確実に利益が出る」わけではないという点です。リスクをできるだけ抑えた投資も可能ですが、元本の保証があるわけではありません。

もう1点、注意しておきたいのが手数料です。

ネット証券は買付手数料が無料というケースも多く、全国に店舗を構える従来の証券会社に比べ手数料は抑えられる傾向があります。ただ、投資信託はお金を集めて利益を分配するしくみになっていることやプロに任せる工程を含むことから、株式投資などに比べ手数料が高くなりがちです。

特に購入時にかかる「買付手数料」と運用時にかかる「信託報酬」は、証券会社や投資信託によって異なるためよく確認して選ぶようにしましょう。

■「ネット証券で投資信託」は初心者でも取り組みやすい

ネット証券も投資信託もさまざまな種類があります。その特徴や手数料などを比較して自分の希望に合ったものを選びたいところです。

そういうと難しく感じてしまうかもしれませんが、口座の開設は無料でできますし投資信託は月100円でも購入できます。まずは「お試し」のような感覚でチャレンジして、少しずつ軌道修正していきましょう。

文・馬場愛梨(ばばえりFP事務所 代表)
関西学院大学商学部卒業後、銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。AFP資格保有。

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