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カードローン金利が高いのはなぜ?理由と低金利ローンを紹介

  • 2021.1.23
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カードローンはいざという時にお金をすぐに借りられますが、「カードローンの金利は高いから怖い」というイメージを持っている方は少なくないでしょう。

確かにカードローン金利は高めですが、それには理由があり、事情を理解すれば決して怖くないことがわかります。

本記事では、カードローン金利が比較的高く設定される理由について解説します。併せてカードローンの中でも金利が低いものや、利息の負担を抑える方法もご紹介します。

「カードローンは何となく怖い」と思っている方は、ぜひ参考にしてください。

■そもそもカードローンとは

カードローンはお金を借りられるサービスの一つで、以下のような特徴があります。

【カードローンの特徴】
・契約後、利用限度額までは何度でも借りられる
・使い道は問われない
・借り入れや返済はATMでできる(銀行振込もOK)

契約時に設定される「利用限度額」までなら、好きなタイミングで何度でもお金を借りられます。契約だけ行い、その後借りなくても問題ありません。

お金を借りる目的(使い道)は問われません。また、借入や返済をコンビニATMなどで行えるため、わざわざ店舗へ出向く必要もありません。銀行振込にも対応しています。

カードローンは、お金を借りるサービスの中でも使い勝手の良いサービスといえるでしょう。

■カードローンのメリットと注意点

カードローンのメリットと注意点を確認しましょう。

●カードローンのメリット

カードローンの主なメリットは以下の3つです。

【カードローンのメリット】
・借入を必要最低限に抑えやすい
・申し込みから契約までの時間が短い
・ひと月の返済金額を抑えられる

カードローンには、借り入れを必要最低限に抑えやすいというメリットがあります。

一般的なローンではお金を一括で借りるので、不足が出ないよう多めに申し込んでしまいがちです。その点、カードローンなら契約後に借りる金額を決められるので、借入を必要最低限に抑えやすい仕組みになっています。

申し込みから契約までの時間が短いこともメリットです。一般的なローンよりも審査時間が短めで、中には申し込み当日に借りられる「即日融資」に対応しているところもあります。

また、カードローンはひと月あたりの返済額を低めに設定しています。その分返済が長期になることに注意が必要ですが、ゆとりをもって返済できることはメリットといえるでしょう。

●カードローンの注意点

【カードローンの注意点】
・借り過ぎてしまうことがある
・比較的金利が高い

カードローンは利用限度額まで何度でも借りられることや、ATMで手軽に借りられるため、人によっては借り過ぎてしまうというリスクがあります。計画をしっかり立てて、借り過ぎることのないようにしましょう。

またカードローンは、金利が比較的高いことにも注意が必要です。なぜカードローン金利は高いのでしょうか。次章で詳しく解説します。

■カードローン金利が高い3つの理由

カードローンは次の3つの理由により、金利が比較的高い傾向があります。

【カードローン金利が高い理由】
1.利用限度額が少ない
2.無担保&保証人なし
3.簡単な審査

それぞれについて見ていきましょう。

●カードローン金利が高い理由1:利用限度額が低い

カードローンの利用限度額は、他のローンと比較すると低めです。利用限度額が低いと金利が高くなる傾向があるため、カードローンの金利は比較的高く設定されています。

利用限度額は契約者ごとに異なります。高い利用限度額が設定される場合は、カードローンでも低い金利で借りられる場合があります。

【利息制限法の上限金利】
「利息制限法」によって、設定できる金利には以下のように上限があります。

・10万円未満の借入の上限金利:年20%
・100万円未満の借入の上限金利:年18%
・100万円以上の借入の上限金利:年15%

借入額が多額になると上限金利が下がりますが、これはカードローンでも同様です。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

●カードローン金利が高い理由2:無担保&保証人なし

カードローンは借り入れの際、基本的に担保や保証人は必要ありません。借り手にとっては利用しやすいのですが、これも高い金利が設定される理由の一つです。

貸し手の立場で考えてみましょう。貸し手にとって担保や保証人は、約束どおり返済されない場合の安全策です。つまりこれらがないと、その貸付はリスクが高くなります。

一般的にリスクが高い貸付には、高いリターン(=金利)が求められます。したがって、担保や保証人を設定しない貸付では、高い金利が設定されるのです。

●カードローン金利が高い理由3:簡単な審査

カードローンの審査時間は短めですが、これは比較的簡単な審査が行われるためです。

簡単な審査でお金を貸すため、「無担保&保証人なし」と同様に貸し手にとっては比較的リスクが高い貸付といえます。したがって、高い金利が設定されるのです。

■金利が低いカードローンはある?おすすめは銀行系カードローン

カードローン金利が高い理由を見てきましたが、ほとんどの方は「できれば低い金利で借りたい」と考えるでしょう。では、金利が低いカードローンはあるのでしょうか。

●消費者金融系カードローンは金利が高いが無利息期間も

カードローンの中でも、消費者金融系カードローンは金利が高い傾向があります。主な消費者金融カードローンの金利は、以下のとおりです。

いずれも、利息制限法の上限金利20%に近い金利が設定されていることがわかります。

消費者金融系カードローンを利用するなら、次で紹介する「利息無料キャンペーン」などを活用しましょう。

✔︎利息無料キャンペーンがおすすめ
消費者金融系カードローンでは、初回に限り「利息無料キャンペーン」を行っているところがあります。

【利息無料キャンペーンを行う消費者金融系カードローンの例】
〇アイフル
〇アコム
〇プロミス
〇レイクALSA

利息無料期間内に返済すれば利息負担がありませんから、初めて利用する場合は利用するとよいでしょう。

●銀行系カードローンは比較的金利が低くおすすめ

カードローンの中でも、「銀行系カードローン」は比較的金利が低めです。具体的には以下のような銀行系カードローンがあります。

消費者金融系カードローンと比較すると、銀行系カードローンの上限金利は低く設定されていることがわかります。

低い金利でお金を借りたい場合は、銀行系カードローンをおすすめします。

●上位のカードローンはさらに低金利

カードローン会社の中には、一般のカードローンよりも金利が低い「上位のカードローン」を提供しているところがあります。以下はその一例です。

一般のカードローンより上限金利が低い分、審査は厳しくなることが予想されます。審査に通る自信がある方は、申し込んでみるとよいでしょう。

■番外編:目的ローンの活用もおすすめ

カードローンではありませんが、低金利でお金を借りたい場合は「目的ローン」のほうが適していることがあります。

目的ローンの概要は以下のとおりです。

●目的ローンは「使い道を限定したローン」で金利は低め

目的ローンとは借入金の使い道を限定したローンで、カードローンのように自由に使えない分金利は低めです。

●趣味目的もOK!目的ローン一覧

「使い道が限定されているなら使いにくそう」と思うかもしれませんが、目的ローンにはたくさん種類があります。主な目的ローンは以下のとおりです。

【主な目的ローン 一覧】
・住宅ローン:マイホームの取得費用に使えるローン
・マイカーローン:自動車の取得費用に使えるローン
・トラベルローン:旅行費用に使えるローン
・趣味用ローン:趣味に関する出費に使えるローン

旅行費用に使える「トラベルローン」や、趣味に関するものに幅広く利用できる「趣味用ローン」など、意外に使い勝手の良い目的ローンもあります。

使い道が決まっており、目的ローンに該当するものがあれば、カードローンよりも目的ローンを選んだほうが利息の負担が小さくなります。

■カードローンは金利よりも「利息」が大切!利息を減らす方法

カードローンの金利について解説してきましたが、カードローンを上手に利用するためには、実は金利よりも「利息」のほうが大切です。なぜでしょうか。

●金利と利息の違い 利息=実際の負担額

金利と利息は何が違うのでしょうか。それぞれの定義は以下のとおりです。

【金利と利息の違い】
金利:借入元本に対する「利息」の割合(年率が一般的)
利息:元本に上乗せして支払う実際の負担額

お金を借りた方が実際に負担する金額が「利息」であり、「金利」は利息を計算する際の割合に過ぎません。したがってカードローンを上手に利用するには、利息をどう減らすかがポイントになります。

●利息の計算方法 1日あたりで計算

金利と利息の関係をもう少し詳しく知るために、金利から利息を計算する方法を紹介します。

【利息の計算方法】
利息=借入元本×金利×借入日数÷365日

金利が低くなるほど利息が少なくなるだけでなく、借入日数を減らすことでも利息が少なくなることがわかります。

例えば100万円を金利10%で借りる場合、60日間借りる場合の利息は約1万6,438円ですが、30日間なら約8,219円になります。

●利息を減らす方法

これを踏まえると、以下の方法でカードローンの利息を減らせます。

【金利を下げずに利息を減らす方法】
1.できるだけ早く返済する
2.借入は必要最低限にする

借入日数が短くなるほど利息が少なくなりますから、できるだけ早く返済するのがポイントです。カードローンでは、定期的な返済に上乗せして返済することもできます。お金に余裕がある時は、積極的に上乗せの返済を行いましょう。

また借入元本が少なくなるほど利息も少なくなるので、借入は必要最低限に抑えることも大切です。

■カードローン金利は高い キャッシングは慎重に

一般的に、カードローンは高い金利が設定されています。銀行系カードローンや上位のカードローンなど、比較的金利が低いカードローンもありますが、いずれにしても慎重に利用すべきです。

カードローンを利用する際は借入を必要最低限に抑え、できるだけ早く返済することを心がけてください。

文・若山卓也(ファイナンシャルプランナー)
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。

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