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身体ナビゲーションVol.54「リンパ節の働きと免疫機能」

  • 2015.6.5
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こんにちは。健康管理士のSAYURIです。

前回は、最も知られていると思われるリンパの役割についてご紹介しました。今回はもう少し踏み込んで、リンパの役割3つの残り2つを解説したいと思います。

●リンパ節の働き

リンパ液には、タンパク質や脂質といった栄養素以外に、乳酸やアンモニア、尿酸などの老廃物も含まれます。対して、リンパ管にはリンパ液のろ過装置とも言えるリンパ節があり、それらの老廃物をろ過する機能があります。

リンパ節は空豆のような形をしていて、直径1mm程度のものから、2.5cmほどの大きいものまであり、体の部位によって数もさまざまです。リンパ節は鎖のように連なっていて、人間の体に平均650個あります。

最も多く分布しているのが消化器周辺で、約200個も分布しています。また、体の表面に近い所にもたくさんあって、後頭部の髪の生え際や、耳の前後、首筋、脇の下、鼠蹊部(そけいぶ)、足の付け根などに多く分布しています。

リンパ液はリンパ節を通過するたび、リンパ節にある細かいメッシュ構造になったフィルターで老廃物が取り除かれていきます。その後、リンパ液は再び静脈に入って、キレイな状態で心臓へと戻っていきます。このようにリンパ節は不要な老廃物をろ過して、体液をきれいにする重要なシステムを担っています。

●免疫機能

私たちが普段、意識せずに吸っている空気や、毎日口にしている食べ物には無数のウイルスや菌が含まれていますが、通常それらのウイルスや菌に負けることはありません。

なぜなら、私たちの体には免疫機能が備わっているからです。その免疫機能の1つが白血球です。白血球にはリンパ球、単球、顆粒球と複数の細胞があって、その中でもリンパ球は免疫の中心的な役割を果たしています。

リンパ液によってリンパ節に運ばれてきたウイルスや細菌はリンパ球のT細胞、B細胞、NK細胞によって分解・処理され死滅します。さらに抗体も作られるため、次に同じ病原菌や細菌が体内に侵入してきたときに、それらの情報を記憶し、すぐに反応できるように準備までします。

また、リンパ節には最前線でウイルスや細菌と戦うリンパ球のほかに、リンパ球が退治したウイルスや細菌の残骸を食べてくれる、いわゆる掃除担当のマクロファージの存在があります。マクロファージは掃除担当以外にもウイルスなどが体内に侵入した際に、体温を上げて対抗できるように指示する大切な働きも担っています。

【参考文献】

・総務省認証予防医学学術刊行物『ほすぴ』成人病予防対策研究会発行

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

長年の医療機器メーカー勤務の経験から健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーの資格を取得し、健康管理士事務所『優縁』を設立。現在、食で愛を育む食愛ナビゲーターとして、食育の講演や執筆活動を中心に、NPO法人『予防医療推進協会』理事長として、成人向けの生活習慣改善のさまざまな提案を発信中。

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