【中央区】おうち時間を香りで優雅に。香老舗 松栄堂 札幌店

新しい年が始まりました。昨年は、自宅で過ごす時間に焦点が当たり、「おうち時間」がキーワードのひとつになりましたが、それはどうやら新年もひき続き残っていくような予感・・・。ですが、それでなくとも寒さ厳しい今の時期は、暖かい家の中につい篭りがちになりそうというもの。 昨年の「おうち時間」を、部屋の整理整頓・模様替えに費やした人が多かったようですが、そこにふわっと漂う「よい香り」が加わったとしたら、さらに居心地の良い空間になると思いませんか？ 部屋のインテリアとしての香りといえば、和風・洋風・エスニック風と大まかに分類されますが、今回は和の香り、「お香」を提案したいと思います。

紺の暖簾に白い「香」の文字

お香の専門店として京都で300年続く老舗が、札幌にも店舗を構えています。香老舗 松栄堂札幌店です。元々私はお香の香りが好きで、このお店のお香を時々自宅でくゆらせています。 市電「西線9条旭山公園通」停留所から徒歩約10分。一見、割烹店か高級寿司店と勘違いしそうな外観なのですが、暖簾に「香」の文字があり、お香のお店であることを示しています。暖簾をくぐって店内に入った瞬間に、芳（かぐわ）しいお香の香りが・・・。

多彩なお香が並ぶ店内

奥行きのある店内には、火をつけるタイプのお香は勿論、常温で香るタイプのお香（匂い香・香りの根付等）が多数並んでいます。見るのも楽しいですが、どれも香りを確かめてみたくなります。

恥ずかしながら、私の自宅の部屋は、お洒落とは到底いえないインテリアで、高価な調度品も置いてありませんが、そんな我が家でも、お香の香りを漂わせると、不思議と上質な空間に変化するような気がします。自然素材の草根木皮（そうこんもくひ）を原料とする和のお香は、香りがとても柔らかく、心がふっとほぐれていくような感じになれる所が好きです。

お薦め商品その壱

札幌店支店長の井上貴史さんが、店内のお薦め商品等を教えてくださいました。 まずは、1月5日に発売開始された季節限定の商品、「季節の香り袋 梅」です。 花びらの裏の膨らんだ部分に匂い香が入っていて、香りが弱くなったら新しい匂い香に入れ替えられるようになっています。リビングや玄関に飾ると、その場がとても華やぎそうです。

お薦め商品その弐

こちらも1月5日発売の新商品「調合室から一会の香り 冬ごもり」です。 松栄堂直営店舗のみで販売の商品です。季節感溢れる商品名が素敵です。写真は、パッケージに入っている状態なので中身がわかりづらいですが、お香（90mm）20本と簡易香立てが入っています。（中身については、松栄堂札幌店のHPに写真が掲載されています。） 商品名にある「一会（いちえ）」は、言うまでもなく一期一会の「一会」です。数量限定で、無くなり次第販売終了のお香なので、「欲しい！」と思ったら、お早目に店舗へ！

商品説明文（写真上の額）も、とても情緒があって心に響きました。

根付も必見です。 人気商品で、すぐに売り切れになることが多いそう。この可愛さなら、当然ですね。

匂い袋は、袋の絵柄で選んでいくつか集め、その日の装いによって使い分けるというのも良いかも。

目から鱗（うろこ）の楽しみ方も

「こんな楽しみ方があったんだ！」と、目から鱗が落ちた商品がありました。 籠に匂い袋を数個入れて吊るし、部屋に香りを漂わせる「かおり籠」という商品です。 アイデア次第で、暮らしの中のさまざまなシーンに和の香りを取り入れられますね。

これが部屋に吊り下がっていたら、訪れた人の視線を釘付けにすること間違いなし？

お香の世界の奥深さを知る

日常で目にする機会は少ないであろう、とても珍しい品もありました。 「時香盤（じこうばん）」です。お香を焚いて時を計るという、香時計の一種です。

時香盤は、常香盤ともいい、密教用具として広く普及したそうです。箱（写真上の部分）に灰を敷き詰めて、その上に木型を用いて溝を作ります。これに抹香を盛って端から火をつけ、香の燃え進んだ長さによって時刻を知るという仕組みです。 井上さんに箱の中身を見せて頂いたのですが、あみだくじの線のような（？）屈曲した線が灰に刻まれていました。お香の世界は奥が深いと感心せずにはいられない品でした。希少な展示品と思いきや、希望すれば購入可能だそうです。ご興味のある方はお店のスタッフにお問い合わせを。

お香を試し焚きできるスペースがあります。これは嬉しいサービスですね。気になる商品を見つけたら、試し焚き可能かどうかお店のスタッフに問い合わせの上、有難く利用させて頂きましょう。 お香のさまざまな魅力に触れることが出来る、香老舗 松栄堂札幌店。その暖簾をくぐってみませんか？

香老舗 松栄堂 札幌店（コウロウホ ショウエイドウ サッポロテン） 住所 北海道札幌市中央区南8条西12丁目3-6 TEL 011-561-2307 フリーダイヤル 0120-23-0700（北海道内からおかけの場合のみ） 営業時間 10:00〜18:00 休業日 日曜・祝日・お盆・年末年始 アクセス 市電「西線9条旭山公園通」下車 徒歩約10分 駐車場 4台 URL https://www.shoyeido.co.jp/shop-info/sapporo.html