【実験VOCEでガチ比較！】【クレポ、シャネル】etc.使いやすくてうるおう【クリーム】は？

本命クリーム ガチ比較！【商品紹介】

01

オルビス ユードット モイスチャー

（医薬部外品）50g ￥3600

コクのあるバームのような質感。使うほどふっくらとしたなめらかな肌に。

02

カネボウ クリーム イン ナイト

40g ￥10000／カネボウインターナショナルDiv.

一晩中、マスクのように肌を包んで朝まで保湿。香りにも癒やされる！

03

カルテHD モイスチュア クリーム

（医薬部外品）40g ￥2300（編集部調べ）／コーセーマルホファーマ

有効成分ヘパリン類似物質HD配合。肌荒れ防止成分も入っていて安心。

04

クリニーク モイスチャー サージ インテンス 72 ハイドレーター

30ml ￥4500

新しく配合されたシカエキスの働きで、デリケートになりがちな肌も穏やかに。

05

クレ・ド・ポー ボーテ クレームヴォリュミザント S

（医薬部外品）50g ￥36500（編集部調べ）

加齢とともに減少するコラーゲン量と、毛細血管の衰えに着目して成分を配合。

06

シャネル ル リフト クレーム ドゥ ニュイ

50ml ￥17000

寝ている間に肌をなめらかに整え、若々しい印象へと導くクリーム。

07

SUQQU ヴィアルム ザ クリーム

30g ￥30000

大人の肌にツヤ感を。厳選成分により、もっちりとハリのある手触りに変化。

08

雪肌精 クリアウェルネス ホイップ シールド クリーム

40g ￥4000（編集部調べ）／コーセー

バイオ由来の成分が潤い膜を形成。カサつきを防ぎ、毛穴も目立ちにくく。

09

なめらか本舗 リンクルナイトクリーム

50g ￥1000／常盤薬品工業

おやすみパック処方を採用。ピュアレチノール配合で老化サインにも対応。

10

ポーラ B.A クリーム

30g ￥32000

細胞をエイジレスな状態に導くスイッチに着目。弾けるようなハリ肌に。

【TEST.1】なめらかさとテクスチャーは？

ボードにクリームをのせ、のばしたときの見た目を観察。クリームの平均摩擦係数も測定しているので、あわせてチェックを。

見た目はかたく、しっかりとしたバームのようなクリーム。ぶりっとした感じで、こっくりめの印象。

ぱっと見はコクのある感じ。いわゆるクリームらしい見た目だけど、やわらかそうな印象も受ける。

かなりやわらかく、なめらかな感じのクリーム。ゆるっとしたテクスチャーのように見える。

やわらかくて、かなりゆるそう。クリームだけど、ゆるめでとろっとした印象のテクスチャー。

ピンクがかった色。こっくりとしていて、かなりかたく見える。しっかりしたテクスチャーである。

かなりかためで、塗り筋が残りそうなほどのテクスチャー。淡いピンクで、角が立つような感じだ。

少し黄みがかっているクリーム。見た目はやわらかく、とてもなめらかそうなテクスチャーである。

やわらかそうに見えるテクスチャーだけど、少しキメが粗く、粉っぽさを感じさせるような印象も。

見た感じはしっかりとした、かためのクリーム。のばしたときに跡が残るようなテクスチャーだ。

黄色がかっていて、しっかりとしたテクスチャーに見える。コクのあるクリームといった印象だ。

人工皮革にクリームをのせて測定。グラフの数値が小さいほど、摩擦が少なくすべりがいいもの。もっともなめらかな肌あたりなのは07（SUQQU）で、２位02（カネボウ）、３位06（シャネル）、４位05（クレ・ド・ポー ボーテ）、５位04（クリニーク）と09（なめらか本舗）、７位10（ポーラ）、８位08（雪肌精 クリアウェルネス）、９位01（オルビス）、そして10位03（カルテHD）という結果になった。見た感じがやわらかくとろっとしていると、肌当たりもなめらかそうなイメージ。人の肌ではなくあくまで人工皮革。03はクリームの厚みがあまり出なかったので摩擦が大きめかと考えられる。グラフと写真を見比べ、好みの質感を選ぼう。

【TEST.2】表面をコートする？

梅にクリームを塗布し、時間経過の変化を見る。水分の蒸散を抑えるかチェック。

塗ってから５時間後に少しシワが入り、翌日にはしぼんで小さくなった。

コート力ナンバーワン！ 翌日はシワが入るものの、あまり変化なし。

５時間たつとシワが数本。翌日になると深いシワが何本も入っている。

塗って５時間ぐらいでは変化なし。翌日になると深いシワが数本。

塗布してから５時間すると、うっすらシワが。翌日は深めのが何本も。

５時間経ってもまったく変化なし。翌日も、少しシワが入るぐらい。

塗布５時間経過では薄いシワが入った程度。翌日には深いシワが発生した。

翌日になると深いシワが入りしぼむけれど、５時間ぐらいだと変わらず。

５時間ぐらいなら変化なしだが、翌日になると深いシワが入ってしまう。

５時間後、翌日と時間が経つほどにシワが入ってきてしぼんでいく。

【TEST.3】うるおう？

前腕内側にクリームを塗布。塗布前、塗布60分後の水分量を測定した。グラフではうるおす力が高いかを見ていく。

クリームを塗って60分後の水分量の変化を見る実験。グラフの数値が高いほど、水分を補う効果がある。すなわち、うるおうクリームとみなす。１位は01（オルビス）と06（シャネル）が同率、３位は03（カルテHD）と04（クリニーク）が同率、そして５位は05（クレ・ド・ポー ボーテ）と08（雪肌精 クリアウェルネス）という結果に。02（カネボウ）は、水分でうるおすというよりは、コートして保湿しそう。

【TEST.4】ベタつかない？

肌模型にクリームを塗布してから、シュガーを付着させて落としたときの残量を観察する。シュガーが多く残ったものは、ベタつきが残りがちなもの。後肌の好みは人それぞれ。合うものをチェック！

34枚
かなりの枚数が残った。ベタつくクリームなので、朝より夜のケアがおすすめ？

23枚
残ったシュガーは23枚なので普通。ほどほどのベタつき感で使いやすそう。

8枚
もっとも少ないシュガーの量。ベタつかず、塗ったあとの肌はさらっとする。

14枚
この中ではシュガーの量が少なく、ベタつきは少なめ。でも塗った存在感は残りそう。

36枚
36枚とワーストレベルのシュガーの残量。10品の中ではかなりベタつくほう。

14枚
残ったシュガーの量は２番目の少なさ。 ベタつきにくい後肌に仕上がるクリーム。

36枚
かなりの量が残った。リッチな感触のためかベタッとした後肌になりそうだ。

14枚
シュガーの量は14枚と少なめ。存在感は残るものの、それほどベタつかない。

24枚
平均より少し多いぐらいのシュガー量。ベタつきはほどほどで使いやすそうだ。

15枚
シュガーの残量は平均以下と、少ないほうだ。場面を選ばず使えそうなクリーム。

【TEST.5】浸透力は？

クリームをたっぷり塗布して、30分経過後にその色みを観察。クリームの色が消えていれば浸透したとみなす。さっとなじんで素早く浸透していくクリームなら、どんな場面でも使いやすそうだ。

クリームが多い部分は白っぽくなっているが、30分後にはだいたい浸透。

白く残っているクリームは、30分後も残る。浸透には時間がかかりそう。

全体的に白く残っていたクリームが、30分後にはほぼ消えて浸透している。

塗った直後からなじみ始め、30分後には肌色になじんでしっかり浸透した。

直後はなじまず白く残る。30分後にはほとんど白さが消え、浸透したように見える。

白っぽく残っていたのが、30分経つとほぼ色が消えて浸透しているようだ。

塗ったすぐあとは白い部分が残っているが、30分経つ頃には概ね浸透した。

全体に白くしっかり残る。30分後もやや白残りし、浸透には時間がかかる。

クリームをのせるとすぐになじみ始め、30分後にはだいたい浸透したようだ。

直後からなじみ、30分後にはほぼ色が消えた。浸透したように見える。

【TEST.6】肌の見た目はどう変化する？

前腕の内側にクリームを塗布。時間経過で表面の状態がどう変化するかを見る。マイクロスコープ60倍で撮影した15分後、3時間後の写真で様子を観察しよう。

塗布15分後はクリームがのった状態でツヤツヤ。３時間後もしっかりツヤを維持している。

みずみずしくうるおった状態で３時間経過。ツヤは持続して、キメもくっきりして見える。

15分後、表面はうるうる＆ツヤツヤ。３時間後もツヤがあり、キメがふっくらして見える。

表面はうるうるしていて、みずみずしい状態。３時間後もうるおい感がちゃんと残っている。

15分後、表面はツヤツヤ。３時間経ってもツヤは残っていて、キメもくっきりした印象である。

塗布15分後は、うるっ＆ツヤッとした状態。３時間後はツヤが落ち着き、キメもくっきり見える。

クリームを塗布して15分、表面はツヤツヤ。３時間後もあまり変わらず、ツヤ感をキープ。

みずみずしい状態の塗布直後。３時間経つとうるおい感が落ち着き、ややマットな印象に。

塗って15分後もツヤがありうるおった状態。３時間経つと少し落ち着くが、ツヤは維持する。

15分後はツヤツヤ。３時間経つと多少落ち着くものの、ツヤは維持しているように見える。

総合評価

01 オルビス

うるおい力No.1のこっくりテクスチャー
バームのようなかための質感。すぐに形が崩れずのびが重たいので、体温でゆるめながらしっかりと広げていきたい。でも浸透力はあるので、いつまでもなじまないということはなさそうだ。なにより特筆すべきはしっとりとした塗り心地でうるおいが持続すること。そのぶんベタつき、油っぽさもあるので、夜向き？

02 カネボウ

なめらかにのびる心地よい質感が特長
コクのあるリッチな感触。でもなめらかにのび広がる塗り心地なので、少量で十分に肌全体になじむだろう。浸透するというよりは表面をしっかりコートして保湿するという感じ。ベタつきがやや気になるが、そもそもナイトクリームなので問題なし。このコート力なら、朝までしっとり肌をキープしてくれそうだ。

03 カルテHD

やわらかめの質感で浸透力もバッチリ
うるっとした感じのやわらかなテクスチャー。肌にのばすときは少しもたつき感が出るけれど、よくなじませれば溶け込んで、肌のキメをふっくら整えてくれる。うるおい力は３位の実力ながら、ほとんどベタつかないのが特徴的。膜厚感が少なくて重すぎないので、朝でも夜でも、そして季節を問わず使えそう。

04 クリニーク

一年中使い続けられるうるおい力と塗り心地
とても軽やかで、油分というより水 分を多く含んだジェルのような、みずみずしいテクスチャー。肌の上でも広げやすく、なじんで素早く浸透していく。あまりベタつかないのに、うるおい力が３位なのはスゴイ。これなら朝のメイク前でも邪魔にならないし、乾燥する秋冬の肌でもしっかりうるおしてくれるはずだ。

05 クレ・ド・ポー ボーテ

濃厚なクリームはちゃんと保湿したい夜に
しっかりとした見た目で、コクのある濃密なテクスチャー。かたそうに見えるけれど、肌にのせればゆるっと崩れながらのび広がっていく。しっとりうるおうだけにベタつきがやや気になるかも。朝使うのなら、ティッシュオフしてからメイクを始めよう。夜のお手入れに投入すれば、朝までもっちり肌をキープできそう。

06 シャネル

うるおい効果バッチリで乾燥肌でも安心！
こっくりかためのクリームで、のばし始めはやや重ため。でもしっかりと広げれば薄くなめらかにフィットしていくだろう。うるおい効果はトップなので、乾きがちな冬にも活躍してくれるはず。ベタつき感もそれほど強くないから、朝でも夜でも好きな時に使える。キメを整えてくれる効果もあって、美肌効果大！

07 SUQQU

毎日使いたくなる！ なめらかリッチな質感
なめらかにのばし広げられるクリーム。リッチかつ濃厚な感触で、のばしたあとは肌にピタッと密着して保湿する感じ。後肌はもっちり、つるん。ツヤッとした仕上がりになることもあって、ややオイリーでベタつきが残るかも。きちんと乾燥対策をしたい夜のお手入れに投入すれば、朝まで乾き知らずでいられそう。

08 雪肌精

軽やかに肌になじむふわふわホイップ
空気感のあるふんわりとしたクリーム。のばすときは少し重たく思えるけれど、丁寧に広げれば肌になじんでフィットする。軽いつけ心地ながらうるおっている感じはバッチリ。あまりベタベタしないところが使いやすいかも。表面をコートする閉塞感が少ないので、クリーム特有のテクスチャーが苦手な人におすすめ。

09 なめらか本舗

長時間持続するツヤ感！ 夜のお手入れにぜひ
かため＆こっくりした感触でのびも重たいほう。肌に密着してとどまるタイプのクリームだ。うるおい力はほどほど、膜をつくって表面をコートする感じ。浸透はいいけれど油っぽさもあり、ベタつきがやや残りがち。ナイトクリームなので問題ないけれど、塗るとツヤツヤが長く続くため、夜寝る前のスキンケアに。

10 ポーラ

体温でゆるっとほぐれる後肌もっちりクリーム
濃厚でしっかりとした、コクのあるテクスチャーのクリーム。のばし始めは重たいけれど、肌にのばすと体温でゆるんですんなりと広がっていく。油分たっぷりのせいか、肌になじんだあともツヤツヤ感をキープ。しっとりして、もちっとした手触りになるので、乾いてカサカサになりがちな大人の肌にピッタリだ。

サイエンスな結論

クリームに求める働きといえば保湿力。うるおい効果は01（オルビス）、06（シャネル）を使っておけば問題なし。03（カルテHD）、04（クリニーク）もうるおいを与えてくれるクリームなので、秋冬でも安心して使える。表面をコートする効果の高い02（カネボウ）も、水分が蒸散するのを防いでくれるため、朝になると乾いてしまう肌によさそうだ。なめらかな質感で気持ちよく使いたいなら07（SUQQU）、02を試してみて。クリーム特有のこっくり感触やベタつきが苦手なら、重たさの少ない03、ジェルっぽい04、スフレみたいな塗り心地の08（雪肌精）あたりがおすすめ。リッチでこっくりとした油分クリームのほうが好みなら、01、05（クレ・ド・ポー ボーテ）、07、09（なめらか本舗）、10（ポーラ）の濃厚タイプを使ってみて。使用感はものによって異なるので、合うものを選ぼう。

撮影／石田健一（実験）、木村元明（静物） 実験／エフシージー総合研究所 取材・文／穴沢玲子 構成／佐野桐子