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ホワイトハウス公式HPに変化、バイデン新大統領の就任後すぐ

  • 2021.1.21
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ジョー・バイデン新大統領へとアメリカ合衆国大統領が変わった当日、ホワイトハウスの公式サイトにプロナウンの選択肢が追加されたり、ドナルド・トランプ政権下では削除されていた地球温暖化についての記述が戻されたりと、早くも多くの変化が見られている。(フロントロウ編集部)

プロナウン(代名詞)の選択肢が追加される

ジョー・バイデン新大統領の誕生後すぐ、ホワイトハウスの問い合わせページにプロナウンを選択する欄が追加された。フロントロウ編集部がホワイトハウスのサイトを確認したところ、プロナウン欄には、she/her、he/him、they/them、Other(その他)、Prefer not to share(選択しない)という選択肢が明記されている。

画像: ©︎ whitehouse.org
©︎ whitehouse.org

プロナウンって?
代名詞のこと。性自認・性表現が男性の人が使う「he/him」、女性の人が使う「she/her」、ノンバイナリーなどそのどちらにも当てはまらない人が使う「they/them」などがある。ジェンダー・アイデンティティが多様化しているなか、“正しいプロナウンで呼ばれる・呼べる”ように、さらに、“プロナウンは推測すべきものではない”という考えをノーマライズ(標準化)するために、プロナウンを自己紹介で明示するアクションが欧米で進んでいる。
詳しくは→海外で増えている!SNSやメールに「代名詞/プロナウン」を記載することの社会的インパクト

就任当日に署名したLGBTQ+の権利保護に関する大統領令が、アメリカ最大のLGBTQ+権利団体HRCの代表に、「性的指向およびジェンダーアイデンティティに関するものとしては、アメリカ合衆国大統領が発令した、史上最も実質的で広範囲にわたる大統領令である」と称えられたバイデン新大統領らしいこのアクション。

画像: プロナウン(代名詞)の選択肢が追加される

LGBTQ+権利団体GLAADのCEOは、「バイデン政権は初日に、トランス、ノンバイナリー、ジェンダーノンコンフォーミングな人々を会話に参加させるための第一歩を直ちに取りました。プロナウンは重要なことです。インクルーシヴなプロナウンを問い合わせ欄に入れることは、アライであることを示す以上の価値があります。私たちのプロナウンを認めて尊重することは、私たちにとって、そしてとくにLGBTQ+の若者にとって、多くの利点があることをこれまでの調査が示しています」と、バイデン政権のアクションを歓迎した。

画像: カマラ・ハリス副大統領もSNSのプロフィール欄にて自身のプロナウンはshe/herであると明記するなど、プロナウンの明示のノーマライズに積極的に参加している。
カマラ・ハリス副大統領もSNSのプロフィール欄にて自身のプロナウンはshe/herであると明記するなど、プロナウンの明示のノーマライズに積極的に参加している。

ちなみにホワイトハウスの公式サイトは、この他にも、トランプ政権が誕生した時に消された地球温暖化に関する記述が再び戻ってきたり、スマホの長時間使用時に目に優しいとされるダークモード表示が取り入れられたりと、新政権の誕生に合わせて一新されている。(フロントロウ編集部)

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