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ショウガは冷蔵庫に入れないで専門店の説明に納得、では最適な保存法は

  • 2021.1.20
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ショウガは冷蔵保存しないで!

「生姜は冷蔵庫に入れないで」

サン・フィールド(埼玉県川口市)が運営するショウガ専門店「GINGER FACTORY」の公式ツイッターが2021年1月18日にこう投稿し、「知らなかった」と話題になっている。J-CASTトレンドは、同社代表の古谷公史郎氏に保存方法を聞いた。

亜熱帯地域が原産国

そもそも、なぜショウガを冷蔵庫に入れてはいけないのか。

「ショウガは亜熱帯地域が原産国で、もともと寒さに弱いです。冷蔵庫に入れてしまうと、ショウガが風邪を引いたような状態になり、傷みやすくなってしまうのです」

一般的に食材は常温で保存すると、湿気の多い時期はカビが生えてしまいそう。だが、ショウガは寒さが大敵なのだ。冷蔵庫や野菜室はショウガにとって寒すぎる。保存するには15度前後、かつ湿度が90%以上あると良い。うまく保存できれば、1年間はもつという。

ただ、ショウガを薬味などで少量使用し、1回の料理で丸々1個を使い切ることは少ないのではないだろうか。

古谷氏によると、使いかけのショウガも同じく「常温保存」が正しい。ただ、乾燥を防ぐためにラップやチャック付き保存袋、ビニール袋でしっかり包んで保存すると良いという。一度包丁を入れたものは、「冷凍保存」という手がある。

すりおろしてシート状にしてから冷凍

「冷凍は構いません。ただ、冷凍したショウガを使う際に注意してほしいポイントがあります」

ポイントは、丸ごと冷凍保存した場合は、解凍せずにそのまますりおろして使うことだ。ショウガは90%が水分のため、一度凍らせると水分が出て肉の「ドリップ」のような状態になってしまう。

ひと手間かかるが、あらかじめすりおろしたものや、スライスしたショウガを凍らせておくのも便利だと古谷氏。とくに、すりおろした場合はそれを薄く伸ばしてシート状にし、凍らせるのを勧める。使いたいときに、必要な分を手で折って利用できる。

冷蔵保存が適さないのは、前述の通りショウガは寒さに弱いからだ。もし冷蔵庫よりも家の中の気温のほうが低ければ、それは冷蔵庫に入れた方がよいとの説明だった。「1~2週間で腐らせてしまう人が多いのは、流通の時点で保管状態が良くなかったり、冷蔵保存してしまっていたり、家の中が寒すぎたりするためです」。そのうえで、

「少しでもあたたかい場所で保存した方がよいです!」

と強調した。

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