脈アリだと思ったのが実は脈ナシ…年下男子の本音とは？

1歳～2歳の差であれば、それほど気持ちが読めないということもないかもしれませんが、5歳以上離れると、流石にジェネレーションギャップというものが発生してきます。

恋の仕方がそもそも違う、とか。脈アリに感じても、本当は脈ナシ？ なんていう気持ちや感覚のすれ違いも容易に発生します。

果たして、年下男子たちの本音はどこにあるんでしょうか？

【実録】年下の新卒男子に翻弄されたアラサー女

実録とは、つまり私の体験談なのですが……過去に勤めた会社に学生インターンシップで入った男子がいて、これが塩顔のイケメン君でした。
クールなくせに社交性があり、社内外でみんなから愛されていました。しかも、本採用となる前から契約をいくつも取ってくるという、デキる男でもあったため、とにかくモテた！ バレンタインに、取引先の女性担当者からクロネコ便でマジチョコが送られてくるほど、女性ウケが良かったんです。
私も純粋に「カッコいい子だな」と感じましたが、いかんせん5歳年下だったので、カワイイと思う以上の感情を持ったらキケンだと思っていました。アラサーの私に興味はないだろうし、1人で浮かれ始めたら痛いだけだと。
でもイケメン男子は、なぜか私に猫のようにまとわりつき、2人でたびたび飲みに行くようにもなった時点で……もう女としては彼に陥落状態。ほろ酔い気分でお店を出ると、さりげなく手を繋いできたりもして、「もしかして脈アリ？」と期待せずにはいられませんでした。
でも結局のところ恋人関係にはならず、彼は同じ新卒の同年女子と付き合い始め、サッサと結婚してしまいました。
アラサーの私をからかっただけか……？ 今でも「何だったんだろうな？」と思い出すことがあります。

大人の恋を知らない、無邪気な年下男子

年下男子の気持ちが読めない理由のひとつに、彼らが社会人としての恋愛の仕方に慣れていないことがあると思います。
社交的なタイプほど、学生が先輩にじゃれる感覚で振る舞うので、社会人になって何年も経つ身からすれば困惑してしまうでしょう。礼儀やマナーに疎い男子や、良かれと思って堅苦しいやり取りを嫌う男子も、職場の年上女性を翻弄させるはずです。
学生時代の先輩・後輩の関係とは違う、仕事を通じての上下関係に慣れたなら、むやみに女心を揺り動かすような行動は取らないのかもしれません。
彼ら自身、何年か経って「あの時、自分が取っていた行動が信じられない！」と青ざめる可能性だってあります。年下男子が無知であるがゆえに、年上女性は勘違いして振り回されるのです。

仕事のため…お局様のお気に入りになるべし！

賢いというか、ズルさを隠し持った年下男子は、より早く業務を覚えたい、職場で快適に過ごしたいと考えて、お局様を狙うこともあります。
営業事務、総務、人事などで仕切り屋タイプの女性がいると、上手に懐に飛び込んでお気に入りにしてもらうのです。職場の影の実力者と仲良くなれば、いろいろな情報を教えてもらったり、立ち回りやすくなったりするもの。すべては仕事のためなのですが、そこで年上の女性同僚を利用するというのは、なかなかしたたかだといえます。
身体の関係を持つまでいかなくても、その気にさせてうまく利用する……というズルい年下男子はいるかもしれませんね。

本気で好きだったけど、途中で冷めた

すでに述べた2パターンは、最初から年上女性を恋愛対象には見ていなかった例になりますが、本気で年上女性を好きになる年下男子がいます。
とはいえ、そもそも年上女性が好みじゃなかったりすると、「好きだったけど、途中で冷めた」という展開が出てきます。
仕事ができてスゴイ！ という気持ちが恋心に発展。でも、それは実際のところ憧れでしかなく、先輩女性より自分のほうがうまくできるようになると、女性に対する興味が急に消える……という。
それは彼が社会人として成長した証拠でしょう。「私が彼をデキる男に育てた」と自慢していいんですが、脈アリと思い込んでいたなら、ショックは大きいかもしれません。

年下男子には知らないことが多い

自分には当たり前の感覚でも、年下男子には馴染みのない常識だったり。あるいは、社会人経験が少ないぶん、大人の人間関係の明文化されていない部分をまだ把握できていなかったり。
「知らない」ということが、年上女性を惑わせる理由のひとつであることは確かでしょう。
彼には知らないことが多いと思いながら、気になる年下男子を冷静に見ると、脈アリだと感じた言動の真意がわかるはずです。
（沙木貴咲／ライター）
Photo by drew coffman