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生活習慣は関係ナシ? 子どもに多い「1型糖尿病」の症状と治療法

  • 2015.6.4
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【ママからのご相談】

息子が1型糖尿病の診断を受けました。1型は子どもに多いとは聞いていたんですが、2型糖尿病とはどんな違いがあるんですか?

●A. 『2型糖尿病』は、生活習慣の不良や、運動不足が原因で発症します。対して、『1型糖尿病』は自己に対する免疫の異常が原因で糖尿病をきたします。

こんにちは、スチューデントドクターのひでくらてすです。ご相談ありがとうございます。

お子さんが1型糖尿病ということで大変ご不安かと思います。糖尿病は血糖値が上昇することで体にさまざまな障害をきたす疾患で、1型と2型に分類されます。日本ではそのほとんどが2型に分類されますが、1型は小児に多いという特徴があります。今日は1型糖尿病についてお話していきます。

●『1型糖尿病』ってどんな病気

1型糖尿病は遺伝的な素因が基礎となります。ウイルス感染などがきっかけで、膵臓のインスリンを作る細胞が自己の免疫によって破壊されてしまう病気です。インスリンは食事から吸収された糖を細胞に取り込んでくれるホルモンで、生きていく上で欠かせません。

インスリンが不足すると血管内でグルコースが多い、いわゆる“高血糖”状態となり、高血糖状態が継続することで体のさまざまな部分に障害が起きてしまいます。1型糖尿病は小児から青年期の子どもに多く発症しますが、中高年でも発症することがあります。

●『1型糖尿病』の症状は?

1型糖尿病の症状には以下のようなものがあります。

(1)多尿

(2)口渇

(3)多飲

(4)体重減少

(5)意識障害

(1)〜(3)の多尿、口渇、多飲は高血糖状態が続くことによる脱水が原因で生じます。(4)の体重減少はインスリンの不足により糖が体内に取り込めないために起こります。さらに糖の代謝が阻害されると脂質の代謝が亢進(こうしん)し、体内でケトン体と呼ばれる物質が蓄積され、(5)のような意識障害が生じることがあります。

●治療方法

1型糖尿病の治療はインスリン療法と食事療法、さらには運動療法が行われます。小児の場合は、成長に支障がでないようバランスを考えながら治療を行うことが重要です。

●低血糖との関係

1型糖尿病の治療では“低血糖”に気をつけなければいけません。低血糖とは細胞にグルコース供給されない状態で、高度な低血糖は命に関わります。1型糖尿病の治療ではインスリン治療を行いますが、インスリンの投与量が多かったり、過度に運動することでグルコースを多量に消費した場合、この低血糖が起きる可能性があります。

症状がみられた場合は吸収の早い単糖類や二糖類を摂取し、逆に血糖値を上げる必要があります。血糖値が高いからインスリンで治療するのに、血糖が低すぎると命に関わってしまう、というのが糖尿病の治療の難しい点の一つです。

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1型糖尿病は2型糖尿病と異なり自分にまったく責任がなくとも発症します。特に子どものときに発症してしまった場合は、「なんで自分が」とコンプレックスを抱く子もいます。しかし、近年はインスリンの薬にもさまざまなものがあり、上手に治療を継続すれば学校に行くことはもちろん一般的な社会生活を送ることは十分可能です。

ご相談いただいたママもぜひそういった点を理解していただき、お子さんと生活を送っていっていただければと思います。

【参考リンク】

・糖尿病 | 日本小児内分泌学会

●ライター/ひでくらてす(スチューデントドクター)

関東の某大学医学部在籍中。映像制作や広告などの社会人経験を経た後、突然「医者になる」と路線変更を宣言。同僚や家族を驚かせる。現在は大学病院で実習中。

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