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『おちょやん』若葉竜也、六角精児、川島潤哉、個性派キャストが登場 千代に“大部屋”の洗礼が

  • 2021.1.15
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『おちょやん』写真提供=NHK

山村千鳥一座の解散に伴い、次なる“冒険”の地・鶴亀撮影所の門を叩いた千代(杉咲花)。『おちょやん』(NHK総合)第30話では、キネマ女優の仲間入りを果たした千代が大部屋の洗礼を受ける。

以前、鶴亀撮影所を訪れた際にはどんなに粘っても入らせてくれなかった守衛の守屋(渋谷天外)にあっさりと受け入れられ、感動している千代に声をかけたのは助監督の小暮(若葉竜也)。「女優の竹井千代さんですよね?」と言われ、千代はまたしても上機嫌だ。

しかし、千代がこれから受ける面接試験の審査をするのは、ふんどし姿からはみ出ると「縁起が良い」と喜ぶ通称“カタキン所長”の平八(六角精児)と、それを見て「Goddamn!」と叫ぶ映画監督のジョージ本田(川島潤哉)。どちらも相当クセが強い。千代も「なに聞かれるんやろ」と不安げな様子を見せるが、まじまじと容姿を眺められただけであっさり合格となった。

喜ぶ千代に、本田は苗字の「竹井」にかけて「バンブー・ベロニカ」という芸名を提案する。「バンブー」と言えば、前回の朝ドラ『エール』で野間口徹と仲里依紗演じる梶取夫妻が営んでいた喫茶の名前と同じ。遊び心の効いたセリフに思わず反応した視聴者もいたようだ。

バンブー・ベロニカ……ではなく、本名で撮影所の新人女優としてきばることになった千代は「やっぱり鶴亀の偉い人は見る目あるわ~」と得意げな様子。だが、その裏では所長と本田が「あの程度じゃ一生大部屋」とこっそり予想していた。高城百合子(井川遥)を看板女優に掲げる鶴亀撮影所があんなにもあっさりと千代に合格を出したのは、なにを隠そうあの千鳥(若村麻由美)の紹介だったから。

この時代は役者が演じる映像に合わせて活動弁士が語るサイレント映画が主流で、毎週のように新作が公開されていたという。一握りのスターをのぞいて映画俳優の地位は低く、エキストラや端役を務める大部屋待機の俳優たちはかなりの薄給。まさに食うか食われるかの世界で、さっそく千代は大部屋で厳しい世界を目の当たりにする。

地位によって座る位置が変わる大部屋には、女優志望の女性たちがひしめき合う。同じ夢を追う者同士でも、決して仲間ではない。先輩たちは新人の千代に冷たくあたり、座ることもままならない千代は大部屋を飛び出す。さらに、腹痛で映画に出られなくなった女優の代わりに急遽、道を歩くだけの女中役を務めることになるも、余計な自己演出で監督を怒らせてしまう千代。これまでは持ち前の明るさと周りの優しさで困難を乗り越えてきたが、どうやらこの世界はそんなに甘くないようだ。

ただ一人、どこにも居場所のない千代の味方になってくれそうな人がいる。それは彼女の面倒を見ることになった助監督の小暮。演じる若葉竜也は31歳にして芸歴30年という、芸能界の酸いも甘いも経験してきたであろうベテランだ。芸能界の先輩として杉咲花のことを、そして撮影所のことを知り尽くした小暮として千代を優しく見守ってくれるだろう。(苫とり子)

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