1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 投資初心者にちょうど良い? 30代女性が始めたつみたてNISA

投資初心者にちょうど良い? 30代女性が始めたつみたてNISA

  • 2021.1.18
  • 1722 views

今日、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて社会経済、ひいては私たちの生活様式が大きく様変わりしつつあります。そんな中、将来への不安から、特にミレニアル世代と呼ばれる若い人たちの投資への関心が高まっているようです。

今回は、筆者の知人でもあり個人投資家でもあるYさんにインタビュー!投資を始めた経緯やYさんがしている投資の特徴、メリット・デメリットなどを詳しく聞いてみました。

▼プロフィール
Yさん 30歳 女性
4年制大学卒業
都内にある大手の食品メーカーに新卒で入社し、今年で入社9年目に突入

30歳になったのを機に人生初めての投資にチャレンジ!
投資を始めたきっかけって?

私は現在、都内にある食品メーカーに勤めています。投資の知識がない私が関心を持ち始めたのは、数十年後にはお金の価値が下がるかもしれないというネットニュースを見たことがきっかけでした。また30歳になり、結婚や出産など自分の将来について具体的に考えるようになったのも、資産運用を始めた理由のひとつです。

銀行に預けるという安心感や手軽さから、銀行預金をする人は多いと思います。そもそも元本割れのリスクがある投資など、最初から選択肢に入っていないという人も居るかもしれません。

しかし銀行預金は、日本円の価格変動が大きく影響します。現金をそのまま銀行の口座に預けているだけでは、利息がほとんど付かないうえに、将来予想される物価上昇の影響を受け、お金の価値が下がる可能性も十分に考えられます。つまり、今1,000円出せば手に入るものが、将来も1,000円で変える保証はないということです。

さらに現在、新型コロナウイルスの影響を受け、日本経済はさらなる長期低迷の一途をたどっています。人生100年時代と言われる今、安定した老後資産を形成するには自助努力が必要不可欠だと感じています。

なぜ投資信託を選んだの?

お金の価値が下がるかもしれない将来、少しでもお金を増やそうと思うなら収入を上げるしかありませんが、収入はそう簡単に上げられるものではありません。そこで思いついたのが資産運用、つまり投資だったのです。

投資を始めようと思った私が最初にしたことは、自分に合った金融商品選びです。日中はもちろん仕事をしているので、常に値動きを見る必要のあるものは難しいと感じました。また、新卒で入社した今の会社ですが、給与水準が高いわけではないため、あまり多くの金額を投資には回せません。できれば資金は、月3万円以内に抑えたいと思っていました。

ハイリスク・ハイリターンの商品ではなく、初心者でも始めやすいものを基準に選別し、最終的にたどりついたのが投資信託でした。

投資信託ってなに?

投資信託とは、複数の投資家より集めた資金を、運用のプロが株式や債券などに運用、あるいは投資する商品のこと。集めたお金をどのように運用するかは商品によって異なります。

投資信託のメリットとして、複数の資産や国、地域に投資できる点が挙げられます。いわゆる分散投資と呼ばれるものです。分散投資をすることで、一度に資産を失うといったリスクが軽減されます。プロが行う投資信託は運用の手間が省けるので、ふだん仕事で忙しい人にもおすすめできます。

つみたてNISAを始めてみた!
NISA制度を利用して投資信託を始めた理由は?

投資についていろいろなウェブサイトを見ていたところ、初心者でも気兼ねなく始められそうだと感じたのがNISAでした。

2014年に開始したNISA制度は、日本国内に住む20歳以上の人であれば誰でも始めることができます。NISAを利用すれば、毎年120万円を上限として、投資で得た利益は最長5年間非課税になるという点が大きなメリットだと思います。

つみたてNISAとは?

つみたてNISAとは2018年からスタートした制度であり、積立投資専用のNISAを指します。非課税の期間が5年間のNISAと比べて20年と長いため、中長期的に運用したいと考えている人に向いていると思います。

つみたてNISAの場合、年間投資上限額は40万円ですが、あまり高い金額を投資に回す予定はなかったので、私は特に気になりませんでした。

他にも、つみたてNISAの特徴として、取り扱われている商品は金融庁が厳選したものに限定されているという点があります。なるべくリスクを避けたい投資初心者にとっては選びやすく、安心感がありますよね。

つみたてNISAで扱われている商品の多くは、販売手数料がかからず信託報酬の水準も低めに設定されています。手数料にお金を払わなくて良いので、投資初心者にも始めやすいのではないかと思います。

NISA口座の開設はどこが良い?

NISA口座を開設するにあたって、多くの人が大手銀行を始めとした対面型の金融機関の利用を検討されると思います。私も当初は、なじみのある銀行での口座開設を考えていたのですが、取扱商品の種類の少なさには驚きました。また、つみたてNISAの口座開設だけでなく、窓口で他の金融商品の説明を受けることになってしまったこともデメリットに感じました。

私がおすすめしたいのは、ネット証券を利用した口座の開設です。ネット証券であれば、ネット上で手軽に金融商品を購入できるうえに、商品の種類も豊富にそろっているので、自分好みのものを選ぶことができます。利用する銀行が決まっている人以外は、ネット証券をおすすめします。

つみたてNISAのメリット&デメリット

まずはつみたてNISAのメリットについて、3点お話ししたいと思います。

つみたてNISAのメリット

①小額からの投資が可能
まず小額からの投資が可能で、積立額の変更が自由である点です。商品の中には100円から積立できるものもありますよ。

②運用の手間が省ける
次に、自動積立で運用の手間が省ける点です。つみたてNISAは、積立金額と頻度を決めてしまえばあとは自動で行ってくれます。市場の値動きを常に追う必要もないので、初心者でも始めやすく続けやすいですよね。

③いつでも引き出し可能
最後に、積み立てた資金はいつでも引き出すことができる点です。急にまとまったお金が必要になった時など、不測の事態に備えていつでも売却することができるので、気兼ねなく始められるのもポイントだと思います。

つみたてNISAのデメリット

次につみたてNISAのデメリットについてお話ししたいと思います。

①年間投資上限額が40万円
年間投資上限額が40万円に設定されているつみたてNISAですが、これからしっかり資産運用したいと考えている人は物足りないと感じる可能性があります。

②投資対象の数が少ない
またつみたてNISAは、NISAと比べて投資対象の数が少ないため、いろいろな金融商品の中から比較検討したい場合にもデメリットに感じるかもしれません。NISAと比較して、どちらが自分のライフスタイルに合うかしっかり検討して選ぶと良いと思います。

つみたてNISAの選び方
つみたてNISAの商品は2種類

つみたてNISAで取り扱っている投資信託の商品には、大きく分けて2つのタイプがあります。それは、株式100%型と複合資産型です。

株式100%型とは言葉の通り、お金を全て株式に投資する商品を指します。一方、複合資産型とはバランス型とも呼ばれ、複数の資産や市場へ投資することができます。堅実に資産を運用したい場合は、複合資産型がおすすめです。

運用方法は2種類

投資信託には、インデックス運用とアクティブ運用と呼ばれる2つの方法があります。
インデックス運用は、手数料が安いので運用のコストを抑えられるだけでなく、日経平均株価やTOPIXといった指標に連動する運用方法で、ローリスク・ローリターンとされています。

一方アクティブ運用は、インデックス運用よりも手数料がかかる分、高い利回りが期待できる運用方法です。いずれの運用方法にもメリットとデメリットがあります。それぞれの特徴を理解したうえで、自分に合う商品を選ぶと良いと思います。

自分に合った方法で投資を始めてみよう!

今回は、30歳になったのをきっかけに投資を始めたYさんに、つみたてNISAの特徴やメリット、デメリットについてお話してもらいました。

つみたてNISAの年間投資上限額は40万円なので、上限いっぱいまで積立するなら毎月3万円と少しの金額を投資信託に充てることができます。日々の生活費や家計に響かない程度で投資を始めてみたいという方は、ぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。

文:assan
監修者:ファイナンシャルプランナー歴3年 千見寺 拓実

元記事で読む
の記事をもっとみる