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切って干すだけで旨みも栄養価もアップ!ドライベジタブルの作り方のコツと活用法

  • 2021.1.15
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ドライベジタブルは家でも作れる!

ドライベジタブルとは、その名の通り、乾燥させた野菜のこと。切り干し大根や干し芋もドライベジタブルのひとつですね。

野菜を乾燥させると、保存性がアップするだけでなく、旨みが凝縮されて味が濃くなり、栄養価もアップ! 自宅でも、天日干しや電子レンジで簡単に作ることができます。

にんじんやごぼう、トマト、また、リンゴや苺など、さまざまな野菜やフルーツをドライにして楽しんでみませんか?

ドライベジタブルのいいところ

■保存性アップ

野菜を腐らせてしまう原因のひとつは水分。干すことで野菜の中の水分量が減るので長持ちに!
常温保存できるので冷蔵庫のスペースも空きます。

■おいしさアップ

水分が抜けることで、野菜の甘みやうまみが凝縮されておいしさもアップ! 調理時にも味が浸み込みやすくなります。

■栄養価アップ

同様に、グラムあたりの栄養価もアップ! 野菜にもよりますが、天日干しにすることでビタミンDや食物繊維、カルシウムなどさまざまな栄養価が高まります。一方、熱に弱いビタミンCなどは減少するので、生野菜やそのほかの食材も一緒にとってバランスを取りましょう。

ドライベジタブルを作ってみよう!

作り方はとても簡単。基本的には、野菜を薄切りにして、ざるや網など空気が通るものに並べて乾燥させるだけ。

ポイントは、干すと縮んでしまうので、すこし大きめに切ること。

切った野菜を乾燥させる方法は、「天日干し」がいちばん簡単ですが、「電子レンジ・オーブン」「食材乾燥機」といった方法もあります。

【天日干しで作る】

切った野菜をざるなどに並べ、晴れた日に風通しの良い日なたで干します。時間帯は9時~15時がベスト。何日か干す場合は、夜はいったん保存袋に入れて冷蔵庫に入れておくのがおすすめです。

<干した状態の目安>

数時間~半日の場合は、まだ水分が残っているセミドライの状態で、そのまま調理できます。冷蔵庫で保存し、早めに使い切りましょう。

2~5日間ほじっくり干した場合は、水に戻してから調理します。水分が抜けている状態なので、密封容器に入れ常温保存が可能です。

【電子レンジやオーブンで作る】

切った野菜を天板にしいたクッキングペーパーの上に重ならないように並べます。

電子レンジの場合、500Wで7~8分程度。野菜の水分量によって変わるので、小刻みに様子を見ながら試してください。

オーブンの場合、100℃くらいの低温で20~30分程度。こちらも少しずつ様子を見ながら加熱してください。トマトなど水分が多い場合は1時間程度かかる場合もあります。

【食材乾燥機を使って作る】

温風を食材にあてて水分を蒸発させる食材乾燥機。天候に関係なく、いつでもドライベジタブルやドライフルーツを作ることができますが、長時間かかるため電気代がかかってしまうのがデメリット。とはいえ、確実に衛生的にドライにできるので、本格的にきれいな仕上がりで作ってみたい方にはおすすめ。

みんなはどんなドライベジタブルを作ってる?

葉物野菜やもやしなどの水分量が多い野菜は、乾燥させている途中でカビが生えたり傷みやすいため、あまりおすすめはできませんが、基本的にどんな野菜でも作ることができます。

さまざまな野菜で作られたドライベジタブルと、その活用料理をご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

■いちご

いちごはドライにしてもやっぱりかわいいですね。こちらのいちごはとても糖度が低かったそうなのですが、乾燥させてサラダに入れたりトッピングにしたりすれば、おいしくいただけます。

ドライいちごをカナッペにトッピング

@oomakitchenさんは、型抜きしたライ麦パンに水切りヨーグルトとアボカドを合わせたディップをのせ、そのうえに乾燥いちごを散らしてトッピング。一気に華やかでおしゃれな一品になります。

■りんご

りんごも干すだけで甘みがぎゅっと凝縮されたりんごチップスに。薄くスライスしても、すこし厚めにカットしてセミドライの食感を楽しむのもおすすめ。

ドライアップルのヨーグルトケーキ

ヨーグルトが入った生地にドライアップルを入れ、サクサクのクランブルをのせたケーキ。しっとりした生地に甘酸っぱいドライアップルが爽やか。

@comichi.kashitenさんに作り方を聞いてみました!

まず全卵とグラニュー糖を泡立て、プレーンヨーグルト、小麦粉&アーモンドパウダー&ベーキングパウダー、香りづけの洋酒、溶かしバターを順番に加えて混ぜます。型に流し入れ、ドライアップルを散らし、クランブルを乗せて焼けばできあがりです!

ドライアップルはほかにもマフィンなどの焼き菓子や、チョコレート菓子にも合いますね。

■ミニトマト

もともと旨みたっぷりのミニトマトはドライにするとさらに凝縮されて、とってもおいしくなります。ドライにした後、オリーブオイルに漬けておけば、さらに長持ちし、パスタなどにもすぐ使えてベンリ!

ドライトマトのカプレーゼ風

ドライトマトはパスタやサラダ、炒め物などさまざまなアレンジができますが、手軽に作れるタルティーヌもおすすめ。

@tomoky_takeさんはチーズの代わりに豆腐の水切りを使用。さっぱりとしていて、ドライトマトの凝縮された旨みを味わえます。

■ごぼう

ささがきにしたものを乾燥させた干しごぼう。ごぼうは食物繊維が多く、整腸作用があるほか、解毒や浄血作用も期待されます。@reliever2020さんは、一掴みほどをパウダーにし、残りはお茶用にされていました。干しごぼうにお湯を注ぐと、ごぼうの香ばしい香りと風味が楽しめますね。

干しごぼうの炊き込みご飯

干しごぼうの炊き込みご飯は、炊きあがった瞬間の香りのよさが格別です。@akiko.tokotokoさんはごま油もごく少量入れてさらに香ばしく。

材料は、米、干しごぼう(20分ほど水で戻す)、干しシイタケ(一昼夜水で戻し、薄切りに)、酒、しょうゆ、塩、ごま油(お好みで)。
洗った米と戻した乾物を炊飯器(もしくは土鍋)に入れ、乾物の戻し汁(水分量が足りなければ水を足す)と調味料と一緒に炊飯してできあかり。

戻し汁も一緒に炊き込むから、旨みも栄養素も逃さずいただけます!

■にんじん

@tiandihaonuridaさんは食品乾燥機でドライベジタブル、ドライフルーツを作られています。少し厚みを持たせてもしっかりドライにできるのがいいですね。

ドライにんじんの漬物

こちらは、自然栽培で育てられたにんじんを乾燥させて作ったドライにんじんの漬物。ドライベジタブルは水分が少ない分、味が浸み込みやすく、漬ける時間も短縮できるのがうれしいところ。色も濃く、食感もぽりぽりとして、とてもおいしそうです!

■レモン

レモンやオレンジなど柑橘もドライにできます。@tiandihaonuridaさんがドライにしていたのは、メイヤーレモン。レモンより酸っぱくなくて、@tiandihaonuridaさんにとっては柑橘系の乾物ベスト3に入るそう!

ドライレモン入りのかぼちゃサラダ

いつものかぼちゃサラダに、ドライレモンを加え、爽やかな風味に仕上げられていた、@purple_pink_moonさん。

ベーコン、カボチャを適当な大きさに切り、かぼちゃがやわらかくなるまで電子レンジでチン。やわらかくなったらマッシュして、マヨネーズ、塩こしょう、それに細かく切ったドライレモンを直接入れて混ぜて和えます。

ほかにもパスタやサラダ、グラノーラ、スイーツなど様々な使い方ができるので、レモンを使いきれないときはドライにしてみるのもよさそうです。

■大根

無農薬の有機野菜を栽培している、@re_jifarmさん。おうちにある様々な野菜を野菜乾燥機でドライにされています。黒大根や紫大根など、カラフルな野菜はドライにしてもキレイですね。このままポリポリとスナック代わりにもなりますし、煮物や漬物にしたり、細かく切って炊き込みご飯の具材にするのもおすすめ。

干し大根のはりはり漬け

漬け汁が干し大根にしっかり浸み込んでいていい色!

生姜と出汁昆布と鷹の爪、それにしょうゆ・砂糖・酢・水(すべて同量)を鍋に入れて沸騰させたら、干し大根を入れて冷まします。冷めたら大根を取り出し、再び汁を沸騰させ、大根を戻し入れ冷ましてできあがり。
1回だけでも大丈夫のようです。

「人参はりはりもおいしいですよ」とコメントされている、@akkochanponさん。大根も人参も旬はいま。冬の間にドライにして楽しんでみてはいかがでしょうか?

野菜を買ってきたら切って干すだけ!さっそく始めてみませんか?

ただ切って半日干すだけでも作れるドライベジタブル。旨みも栄養価もアップし、そのままチップスのように食べたり、料理に活用したり。いろいろな楽しみがあってうれしいですよね。

ドライベジタブル生活、今日からぜひ始めてみませんか?

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