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町山智浩、瀧波ユカリ、ミキ・デザキら、『フィールズ・グッド・マン』に絶賛コメント

  • 2021.1.15
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(c)2020 Feels Good Man Film LLC

3月12日より公開される映画『フィールズ・グッド・マン』。このたび、各界の著名人よりコメントが寄せられた。

本作は、マット・フューリーが生み出したキャラクター“カエルのぺぺ”が辿る数奇な運命と社会の今を、アニメーションを織り交ぜて描き出したドキュメンタリー映画。サンダンス映画祭2020では審査員特別賞新人賞を受賞した。

マット・フューリーの漫画『Boy’s Club』は、 チルでハッピーなキャラクターたちが繰り広げる若者のリアルな日常を描き、カルト的な人気を博した。しかし、その主人公ぺぺが放ったセリフ「 feels good man(気持ちいいぜ)」が全ての始まりとなる。いつからか掲示板やSNSには、このセリフと共に“ネットミーム”として改変されたぺぺが溢れ出した。2016年アメリカ大統領選時には、匿名掲示板「4chan」でオルタナ右翼たちが人種差別的なイメージとともにぺぺを大拡散。挙句に ADL(名誉毀損防止同盟)からヘイトシンボルとして正式認定される始末。マットの思いとは裏腹にぺぺの乱用はさらに加速し、なんとトランプ大統領の誕生に一役買うまでになってしまう。

監督のアーサー・ジョーンズは、友人のフューリーを助けるため本ドキュメンタリーを制作。アニメーションを駆使しながら今最もホットでダークな問題を浮き彫りにした。さらにNetflix『ボージャック・ホースマン』のリサ・ハナウォルトや漫画家のジョニー・ライアンなど、気鋭クリエイターたちも登場する。

コメントを寄せたのは、『ダークウェブ・アンダーグラウンド 社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち』の著者・木澤佐登志、『モトカレマニア』や『臨死!!江古田ちゃん』の漫画家・瀧波ユカリ、上智大学教授の前嶋和弘、映画評論家の町山智浩、『主戦場』の監督ミキ・デザキ、フォトジャーナリストの安田菜津紀。加えて、ジャック・ブラック、ダーレン・アロノフスキーからもコメントが寄せられている。

コメント(敬称略/五十音順)
●木澤佐登志(文筆家)
それは伝染し、増殖し、変異する。さながらウイルスのように。だがこのミームが取り憑いて書き換えるのは遺 伝子コードではない。他ならないこの現実である。

●瀧波ユカリ(漫画家)
「そんなことある!?」って驚いたり「ああそうか、だから…!」って膝を打ったり。ペペに何が起きたかを知るほどに、世界を覆う憎悪の正体が見えてくる! あまりにも刺激的で、時を忘れてのめり込んだ。

●前嶋和弘(上智大学教授)
トランプ現象の中で憎悪と差別のモンスターに変貌したキャラクター・ペペ。SNSの中で情報が独り歩きする時代の中、主人公・マットの悪夢に私たちもいつ遭遇するかわからない。マットにとって、ペペは自分の分身であり、「ペペ奪還運動」は自分を取り戻す心の叫びだ。「ペペ奪還運動」が軌道に乗ったころに生まれた「うれしい誤算」に心からほっとする。それは、私たち自身がマットになりうるからだ。

●町山智浩 (映画評論家)
心優しいカエル、ぺぺ。それがトランプ支持者や白人至上主義者に乗っ取られ、ヘイトのシンボルにされてしまう。作者は自分の分身でもあるぺぺを取り戻そうとするが……。ぺぺは、トランプに踏みにじられたアメリカそのものだ。

●ミキ・デザキ(映画監督、YouTuber)
アメリカと国際政治に対するペペの巨大な影響力に瞠目。ダークで複雑なテーマを軽やかなエンターテイメントに仕上げた間違いなく必見のドキュメンタリー!

●安田菜津紀(NPO法人 Dialogue for People 副代表、フォトジャーナリスト)
ともすると人が求めがちな「シンボル」や「アイコン」は、ネット上で独り歩きを始め、やがてどこまでも加速する。「分かりやすさ」と「過激な言葉」の濁流の水底に何が堆積しているのか、この映画はあぶり出す。

●ジャック・ブラック
このドキュメンタリーを絶対見てくれ!とても素晴らしいんだ。ぺぺはマジで面白いコミックから生まれた、こ の世で最も愛すべきカエルだ。

●ダーレン・アロノフスキー
才気溢れるアーティストの素晴らしい肖像画

(リアルサウンド編集部)

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