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カマラ・ハリス次期米副大統領が米Vogue誌の表紙を飾り炎上、一体なぜ?

  • 2021.1.13
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カマラ・ハリス次期米副大統領が表紙を飾った米Vogue誌に「ホワイトウォッシュ」ではないかとする指摘をはじめとした様々な批判が寄せられることに。この件について、編集長のアナ・ウィンターがコメントを寄せた。(フロントロウ編集部)

カマラ・ハリス次期米副大統領が米Vogueの表紙に

先日、アメリカの議会によって大統領選での民主党のジョー・バイデン次期大統領の勝利が確定したことを受けて、正式にアメリカの副大統領となる民主党のカマラ・ハリス氏(56)が、米Vogue誌の2021年2月号の表紙に抜擢された。

ハリス氏は、白いトップスに黒のブレザーとパンツというファッションで米Vogue誌を飾っており、シューズはコンバースのシンプルな黒のスニーカーを履いている。ハリス氏はコンバースのスニーカーを好んで履いていることで知られており、公の場にも度々このスニーカーで登場している。

画像: カマラ・ハリス次期米副大統領が米Vogueの表紙に

また、表紙の緑色とサーモンピンクの背景は、彼女の過去へのオマージュとなっており、これらは、ハリス氏が卒業したハワード大学で設立された黒人女性のためのクラブである「アルファ・カッパ・アルファ女性クラブ」のカラーとなっている。

また、マイケル・コース(Michael Kors)のブルーのスーツを着てハリス氏が腕組みをしている別バージョンの表紙も公開されており、こちらはデジタル版の表紙として採用されている。

これらの写真は、どちらもフォトグラファーのタイラー・ミッチェルが手掛けている。タイラーは2018年にビヨンセが表紙を飾った号でアフリカ系アメリカ人として初めて米Vogue誌の表紙を撮影したフォトグラファーで、2019年の5月号でゼンデイヤが表紙を飾った際にも撮影を担当している。

カマラ・ハリス氏の表紙が批判の的に

トレードマークとも言えるコンバースのスニーカーを履いたり、「アルファ・カッパ・アルファ女性クラブ」へのオマージュが捧げられたり、タイラー・ミッシェルが撮影を手掛けたりと、女性として初めてアメリカの副大統領に就任するハリス氏が表紙を飾るにあたってふさわしい撮影のされ方がなされているようにも思えるが、こういった点はハリス氏という人物を表しているものの、一見カジュアルなこの写真がよりフォーマルな写真を差し置いて表紙に起用されたことに、“次期大統領の表紙として相応しいのか”とする声が続出している。

政界の女性が米Vogueを飾るのはハリス氏が初めてではなく、これまでにもミシェル・オバマ前大統領夫人や、民主党のヒラリー・クリントン議員などが表紙を飾ってきたのだけれど、米Washington Postでファッションを担当しているロビン・ジヴハン記者は、薄めの色彩で撮影された今回のハリス氏の表紙について、「試しに撮られたポラロイド写真」のようであり、「ハリス氏への然るべきリスペクトがない」と指摘している。

また、ハリス氏の陣営はAP通信に対して、表紙に起用されているハリス氏の写真について陣営と米Vogueとの間で合意に至った写真とは異なるものだと主張している。関係者がAP通信に明かしたところによれば、ハリス氏が青いスーツを着たバージョンを表紙に採用することで米Vogueと話を進めていたという。

加えて、ハリス氏の写真に対しては、明るいライティングで肌を照らして本来の肌の色よりも白く見せているとして、有色人種を白人化する“ホワイトウォッシュ”ではないかと指摘する声もソーシャルメディアではあがっている。

編集長のアナ・ウィンターがコメント

ハリス氏による表紙に様々な批判が寄せられているなか、米Vogue誌で編集長を務めるアナ・ウィンターが米New York Timesにコメントを発表した。

画像: 編集長のアナ・ウィンターがコメント

「もちろん、表紙に対する反応は私たちの耳に届いておりますし、認識しています。私が繰り返しお伝えしたいのは、いかなる形でも、次期副大統領が見事に勝利したことの重要性を軽視するような意図は決してなかったということです」とアナは述べている。

続けて、ハリス氏の陣営による“別バージョン”の表紙が存在したとする主張に対しては、「表紙に何を選ぶかについての正式な同意はありませんでした」とアナ。「2枚のイメージがVogueに届いた時、私たちの全員が、フォーマルさが少し取れた次期副大統領の写真が、私たちが生きている瞬間を見事に反映していると強く感じました」と続けて述べ、フォーマルではないかもしれないハリス氏の写真は、現在の時代精神を反映しているものだと説明した。

「私たちは、世界の歴史における今の悲劇的な瞬間を反映していると感じています。身近で、手が届くような現実味がある、フォーマルさが欠けたこの写真は、バイデン=ハリス政権や、彼らがきっと成し遂げてくれるであろうすべてのものの特徴を反映しているのです」とアナは続けて述べた。

一部からは批判も寄せられている一方で、ハリス氏の姪で弁護士のミーナ・ハリス氏は、少なくとも青いスーツの写真については肯定的な意見を寄せており、アメリカのテレビ番組『トゥデイ』に出演した際、「パウダーブルーのスーツで撮られた写真は大好きです。素晴らしいと思いますし、(フォトグラファーのタイラーは)すごく才能のある人で、もちろん、記事を書いてくださった女性記者についても同じです。勇気をもらえるような素敵なインタビューでした」とコメントしている。

「これはビッグな瞬間だと思っていますし、この素晴らしい瞬間を収めるにふさわしい写真をタイラーが撮影してくれたことを嬉しく思います」とミーナ・ハリス氏は続けている。(フロントロウ編集部)

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