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島田雅彦によるポスト・コロナの食をめぐる痛快エッセイ『空想居酒屋』

  • 2021.1.13
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コロナ禍でデリバリーや自炊のきっかけが増えた。酒場巡りが趣味の人には少し寂しく感じられることもあるだろう。

2021年1月12日、『空想居酒屋』(NHK出版)が発売された。著者は国内外の酒場をハシゴして40年・包丁を握って35年、芥川賞選考委員も務める小説家の島田雅彦さんだ。

本書では、豊富な酒場巡りの思い出をもとに著者の理想の居酒屋を作り上げ「空想居酒屋」と命名する。実際に著者が体験した酒場天国を読者に共有し、最終的には実際に空想居酒屋を開店していく食エッセイだ。

巻末では、著者が実際のカフェを1日借り受け「何処でも居酒屋」を開店。島田雅彦さん自身が店主として、自身のレシピ検討から買い物調理までをドキュメントしていく。レシピ・カラーページ付きの1冊となっている。

本書の目次は以下の通り。

はじめに
1.マッコリタウンの夜
2.「離れ」としての居酒屋
3.臨時居酒屋の極意
4.「揚げ物王」はどれだ?
5.屋台というハッピー・プレイス
6.豆腐と卵
コラム レモンサワー礼賛
7.空想「鍋フェス」
8.空想居酒屋の「炊き出し」
9.魅惑の寿司屋台
10.健康度外視珍味偏愛
11.鰻
コラム ヴェネチアのウブリヤッコ
12.コロナ時代の食
13.免疫向上メニュー
14.ポスト・コロナの飲食店の行方
15.闇市メニュー
16.奇想料理とベジ呑み
17.スープで呑む
18.世界の屋台に立つ
19.「何処でも居酒屋」開店
ドキュメント「何処でも居酒屋」vol.1
20.歓迎光臨 天ぷらMasatti
ドキュメント「何処でも居酒屋」vol.2
レシピ一覧

巻末にはレシピも収録されている『空想居酒屋』。本書を参考にしながら理想の居酒屋を堪能してみるのも魅力的な時間となりそうだ。

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