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ダイソー品切れ大ヒット「ワンプッシュ保存容器」、収納のプロがカインズ・ニトリと徹底比較ジャッジ!

  • 2021.1.12
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整理収納アドバイザー1級で収納ライターの伊藤まきが、家の中の “片付かない”ちょっとした悩みを“簡単で安く”解決するコツを提案します!

ダイソー「ワンプッシュで開閉できる保存容器」が大人気すぎる!

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昨年の夏に、ダイソーの公式インスタグラムでも紹介された「ワンプッシュで開閉できる保存容器」が凄まじい人気です。というのも、形状はタケヤ化学工業の「フレッシュロック」にそっくりで、片手で開閉できる機能面はニトリの「ワンプッシュキャニスター」と同じ。それが、なんと3分の1の価格、100円で手に入るんですから、当然「即完売」になるのは言うまでもありません。

でも、入手困難だからといってすぐに飛びつかないで! これから良い商品だとオススメしますが、キッチンの食材を見直してからでも遅くありません。この記事では、保存容器が人気のメーカー3社(カインズ・ニトリ・タケヤ化学工業)とダイソーを比較したうえで、「おすすめの使い方」をまとめました。

ダイソー「ワンプッシュで開閉できる保存容器」4種類

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透明なので残量管理も楽々!(C)maki_organize

試し買いした500mLの使用感が、あまりにも良かったので「全種類まとめ買い」しました。それぞれ金額とサイズがことなります。

まずは、取り扱い上の注意点から説明します。

[取り扱い・その1]保存容器の説明書をしっかり読んで守ること!

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ダイソーの商品パッケージの裏にある主な説明文を、上の図にまとめました。炭酸飲料、ドライアイスなどは入れないでくださいなど。特に重要なのは、「完全密封の容器ではない」という注意書きです。こちらは、後半で説明したいと思います。

[取り扱い・その2]保存容器は「湯洗い」してから使うこと

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全パーツ外して洗ってください(C)maki_organize

次に説明文に従って、使用前の「湯洗い」をしました。本体がPET素材のためクレンザー、たわし、アルコール消毒剤は傷が付くので使用しないことが原則です。

[取り扱い・その3]保存容器に「水気」が残るとカビの元に!

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生地が強めの、使い捨てタオルで抜水!(C)maki_organize

容器を洗った後は、しっかりと乾かします。パッキンの素材は、シリコーンゴムなので水が残るとカビが発生します。ちなみに、「Scottのショップタオル」で、拭き取ると完璧な脱水に。ホームセンターの工具コーナーで単品購入もできます。

次に、3つの人気メーカーと比較してみました。

[カインズ・ニトリとダイソーを比較1]お値段と生産国を比べてみた!

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コスパも良いけれど、密閉力も重要!(C)maki_organize

発売して即! 在庫なしの状況が続いた理由は、保存容器の王道「タケヤ化学工業のフレッシュロック」に「そっくり」と、SNSの口コミや記事で広がったから。でも実際は、「ニトリのワンプッシュキャニスター」に近い印象です。

説明書の注意書きも、ほぼ同じ内容でした。

[カインズ・ニトリとダイソーを比較2]パーツを解体して「蓋」を比べてみた!

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蓋が頑丈と感じたのは、タケヤとカインズ(C)maki_organize

保存容器は、「密閉力」が重要です。これまでの100均調味料ケースにありがちな、蓋がカパカパ弱くなる問題もありません。蓋が弱いと、湿気が入り汚れもつきやすくなります。新商品は、ゴムパッキンが外せるので長く衛生的に使用できます。

[カインズ・ニトリとダイソーを比較3]蓋の「開閉角度」を比べてみた!

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片手で開閉できるだけで、時短調理に!(C)maki_organize

一番、蓋の開閉が楽だったのは「カインズのワンプッシュで開閉できる保存容器」です。上から押すように作られているので、群を抜く簡単さ。しかも、「熱湯消毒」と「食洗機」がOKなので、容器の厚みもしっかりしています。

ただし、キッチンの引き出しに入る高さを優先したのか、安定感を重視したのか、 容器底面の面積が広いので、キッチンが狭い筆者宅では欲しいけれど合わないアイテムでした。

あらためて、そっくり3ブランドを比べると?

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元祖「フレッシュロック」には意匠登録済の記載(C)maki_organize

改めて、そっくり3メーカーを比較。予算が気にならないのなら国産ブランド「フレッシュロック」がやっぱり安心です。片手で開閉できませんが、蓋の硬さ・強さが湿気と虫の侵入を抑えてくれます。

予算面ではやっぱり、ダイソーが圧勝です。詰め替える食材に注意すれば、十分満足できる商品に感じました。

では、どんな食材を入れたらいいのか? 4種の使用例を紹介します。

ダイソー「ワンプッシュで開閉できる保存容器」オススメ使用例

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我が家の定番調味料・食材を入れるのに最適!(C)maki_organize

ダイソーの保存容器には、「完全密封の容器ではない」という注意書きがあるため、アルミ製の遮光袋に入ったペットフードやシリアル、油分の強いナッツ類などはあえて袋を外さないほうが◎。ただし、暗めのパントリーや棚をお持ちの家なら、袋を外しても大丈夫だと感じました。実際に使ってみて、すごい便利だったので数を増やしたいと思います。

350mL容器は、キッチンの引き出しに◎

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食品袋に記載された消費期限をハサミで切って入れるだけ(C)maki_organize

350mLのサイズは、キッチンの引き出し、コンロ脇の調味料ケースに最適の高さ、サイズです。なので、粉末だし(和風、洋風、中華)と使い分けるのに最適です。ただし! 粉系は湿気を吸収しやすいので、乾燥剤(シリカゲル)も一緒に入れると安心。100%詰め込まないで、開封後は早めに使い切る量だけが無難。

500mL容器は、片手で持ちやすいから調味料に

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筆者宅のキッチンには、コレがベストサイズ(C)maki_organize

乾物や、定番食材の詰め替えに便利です。型が揃うので1発で出し入れできます。また、どこから見ても透明なので面倒なラベルも不要。食材の詰替えは、「湿気」と「小さい虫」の混入が心配ですが、透明だからこそチェックできます。

1.4L容器は、豆類やコーヒなどに◎

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100均やイケアの「袋止めクリップ」を使って、食品袋をまとめている家ほど中身がこぼれています。調理中は気持ちが急いでいるので、袋綴じがズレやすくなるんです。間口が広い保存容器なら、細かい食材の散らかりも抑えてくれます。

4L容器は、米やシリアルなどに

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主食の種類が多い家もスッキリできます(C)maki_organize

冷蔵庫の野菜室で、粉や米を保管する家が増えています。筆者も、片付け先で出会う粉ダニ、七味まで食べる「死番虫(シバンムシ)」を知ってから、粉ものは冷蔵庫で保管するようになりました。

また、このサイズの容器はペットボトルを超える大きさなので、子どものおもちゃ、入浴剤や洗剤入れにも役立ちます。

[まとめ]購入時は、蓋の「カチッと音」の確認がポイント!

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100均とは思えないクォリティ!(C)maki_organize

人気商品なので、入荷待ちの多い店舗が目立つようです。ダイソーのヒット商品は、そのうち安定共有されるケースが多いので、今一度「調味料の見直し」をしながら、気長に待ちましょう。

また購入する時は、蓋の「カチッと音」を確認しての購入がおすすめ。たまに、ゆるくて弱い商品があります。密閉力に注意して選ぶようにすると失敗しませんよ。

伊藤まき(いとう・まき)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。

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