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【生野陽子の言葉に乗せて#1】初めまして。2020年の生野の3大ニュースを発表します!

  • 2021.1.9
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あけましておめでとうございます。今月から毎月telling,でコラムを担当するフジテレビアナウンサーの生野陽子です。普段、映像や声を通して「伝えること」を生業にしているので、文章で表現することに新鮮さを感じています。また、これまで自分自身について語る機会はあまりなかったので、感じたことや考えなどをお話ししていきたいと思います。

子どもという存在 キャスターと育児の両立は?

昨年はみなさんにとってどのような年でしたか? 世界で新型コロナウイルス感染が拡大し、先日、1都3県では2度目の緊急事態宣言が出されるなど、いまだに緊張しながら過ごす日々が続いていますね。私自身もコロナの影響で様々な変化がありました。自己紹介を兼ねて、「私の2020年3大ニュース」を振り返ります。

まずは、仕事について。産休・育休を経て、4月から報道番組「Live News イット!」の土日のメインキャスターを務め始めたことです。産休に入る直前まで同じ曜日と時間帯を担当していたので、再び番組視聴者のみなさまとお目にかかれて、報道局のみなさんと一緒に仕事ができて、とてもありがたいです。

復職の職場挨拶で、「またよろしくね!」「もう戻ってきたの!仕事、好きだね(笑)」などと温かい言葉もかけてもらいました。

朝日新聞telling,(テリング)

産前と同じような形で復帰でき嬉しい一方、カメラの前に立つまでには、これまでとは違った準備やプレッシャーがあることを、まざまざと感じています。
ニュース番組は生放送。体調管理の面では以前は自身や夫、つまり「大人」のことのみに注力してきましたが、今は「子ども」がいます。
乳幼児は体調がよめないと聞いていたので、当初は急に熱を出したらどうしようと、仕事と育児の両立について不安もありましたが、幸い、これまで鼻風邪をひいただけで、仕事に支障をきたしたことはありません。夫(中村光宏アナウンサー)も、スポーツキャスター・スポーツ実況などで慌ただしいですが、育児は勿論、率先して朝食の準備や食後の洗い物を。そして仕事に集中できるようにと、両親も全力でフォローしてくれます。

こうした家族の存在があるからこそ、私は好きな仕事ができている――。日々、身にしみて感じています。テレビには「生野陽子」という人物しか映りませんが、画面の後ろには家族や、理解がある職場のみなさんがいる。本当にありがたく、感謝しかありません。

朝日新聞telling,(テリング)

コロナ禍で悲しみの一方、深まった家族の関係性

そして、新型コロナウイルスの世界的感染拡大。仕事でご一緒したことのある方の訃報に接し、胸が塞がる時もありました。

娘はまだ小さく、生活のサポートをしてくれる両親は高齢。とにかく私は、家にウイルスを持ち込まないよう注意を払う毎日です。
子どもが1歳になった昨年4月の誕生日には家族で集まって外で食事会をしたいな、スタジオで家族写真を撮ってみたいな、遊園地にも行きたいななど、記念日に乗じて様々なイベントに期待を膨らませていましたが、断念。しかし、自宅で飾り付けをして、スマッシュケーキ(手づかみで食べられるケーキ)を作ったり、一升餅を背負わせたりして、思い出に残る1日になりました。

制限がある中ですが、このような時だからこその工夫をして、子育てを楽しむようにしています。小麦粉と水で「粘土遊び」をしたり、ハサミの使い方を一緒に練習したり、母とはミニトマトを育てたり…。

前回の緊急事態宣言の時は、夫婦ともに在宅勤務だったことも。取材や出張が多い夫が家で過ごす時間が長くなった結果――なんと“ママ”より先に“パパ”と言葉を発するようになったのです。え?!どうして??と少々悔しい気持ちも(笑)。
先日は、夕食があまり進んでいなかったのに、夫が帰ってきたとたん、急に笑顔でよく食べ始めたり!いい所を大好きなパパに見せたかったのでしょうか。「早くも女子だなぁ〜」と思いましたが、家族の時間が増えたことで、関係性が深まりました。

コロナは収束の気配を見せず、再びの緊急事態宣言。今、自分には何ができるのか、改めて考えています。

朝日新聞telling,(テリング)

将来に残したい“人生初の日記”

2020年、1番自分を褒めたいことは、生まれた日からの“子育て日記”を続けたこと。これまでの人生で、日記はだいたい三日坊主、学生時代の絵日記が最長(笑)ですが、出産から退院するまで子どもの体温や排便、睡眠などの記録をつけていた延長で、今も続けています。
その理由は二つ。私と夫、両親とで娘の体調を共有するため。加えて、娘のかわいい仕草を書き留めておきたいから。

母が私について書いた母子手帳を、妊娠を機に受け取ったのですが、そこに書かれていた「かわいい」という言葉がとても嬉しくて、印象深くて。私が幼少期に何に興味があったのか、どういう言葉を話すようになったかなどを、母が残してくれた言葉で知ることができました。自分が愛されて育ってきたことを改めて感じ胸がいっぱいに。わが子にもその愛情を繋いでいきたいと思いました。

何十年か先に読み返す日を楽しみに、もうしばらく続けようかな。

朝日新聞telling,(テリング)

2021年に挑戦したいことは・・・

さて、最後に2021年の抱負。

まずはコロナ禍の中、命を守るための最善の放送を目指すことです。そしてコロナが収まったら、積極的に現場取材やインタビュー、ロケなどに行きたいです。昨年末、久々の1泊2日の出張で感じたのは、オンラインでの仕事もメリットがあるけれど、やはり直接お話を伺う大切さ、人の温もりを感じられる魅力です。ちなみに、泊り出張の際、夫が初めて一人で娘の寝かしつけをしましたが、なんとか、うまくいったみたいです。両家の両親も張り切って世話をしてくれました。感謝感謝です。

プライベートでは「料理のレパートリーを増やすこと」に挑戦したいです。手早くでき、子どもが嫌がらず食べてくれる料理は作り慣れていて楽。どうしても定番メニューに頼りがちですが、時にはお洒落でこだわったものを食卓に並べたいです。とはいえ、何から作っていいのやら。取り急ぎ、アナウンス室のみなさんがSNSに載せているお料理レシピを拝借します~(笑)。いつかはパンも焼いてみたいな。

それでは初回はこの辺で。みなさんにとって2021年が良い1年であることを、心から祈っております。どうぞご健康で。

■生野陽子のプロフィール
1984年5月、福岡市生まれ。2007年福岡大学卒業後、フジテレビにアナウンサーとして入社。「ショーパン」の愛称で人気を集める。19年4月に第一子を出産し、同年10月に復職。現在は「Live News イット!」の土日のメインキャスターを務める一方、「ぶらぶらサタデー有吉くんの正直さんぽ」にも出演。書道の師範免許を持っている。

■小野ヒデコのプロフィール
1984年東京生まれ横浜育ち。同志社大学文学部英文学科卒業。自動車メーカで生産管理、アパレルメーカーで店舗マネジメントを経験後、2015年にライターに転身。現在、週刊誌やウェブメディアなどで取材・執筆中。興味あるテーマはアスリートのセカンドキャリア。英語は日常会話に困らない程度できます。

■岡田晃奈のプロフィール
1989年東京生まれ、神奈川育ち。写真学校卒業後、出版社カメラマンとして勤務。現在フリーランス。

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