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【出産~子育て】「選択」次第でかかるお金が全然違ったエピソード3選

  • 2021.1.8
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出産や子育てにかかるお金は、人それぞれで大きく額が変わるもの。
今回は、「選択」によって変わる、出産~子育てにまつわるお金のエピソードを3つご紹介します。出産・子育てにおいて、どんなポイントでかかる費用に差が出るのか、将来のために参考にしてみてください。

【ケース1】産院が違うだけで出産にかかる費用がこんなに違う…

まずは、子育てのスタートラインである「出産」にかかる費用のエピソードからご紹介します。今回ご紹介するのは、同時期に出産した筆者の友人AとBのお話です。

2人とも平日の昼間に産気づき出産

筆者の友人であるAとBは、ほぼ同時期に妊娠が判明。仲の良いメンバーの中から2人も同時に妊娠が発表され、とてもうれしく思ったのを覚えています。2人とも結婚後も地元に住んでいたのですが、通い始めた病院は違うところだったそう。友人Aは自宅の近くにある産院へ、友人BはBのお姉さんが出産した病院へ通っているようでした。

2人とも順調に妊娠期間が過ぎていき、あっという間に臨月を迎えます。結局AとBは、一週間違いで出産。2人とも平日の昼間に産気づいたようでしたが、実家のお母さんがいらっしゃったときだったようで、無事に病院へたどり着き安産だったそうです。

ここまでは、ほぼ同じ道を歩んできたと言っても過言ではない2人。しかし、退院するときに大きな違いが表れたのです。

退院後に知った支払い額約10万円の差

2人とも安産だったとの報告を受けて、ほっと一安心していた筆者。2人が出産したのは夏だったのですが、筆者は離れたところに住んでいたため、年末年始で帰省した際にやっと2人と赤ちゃんに会うことができました。

どんなふうに陣痛がきてどんな出産だったのか本人たちから聞き、当時まだ出産経験のなかった筆者は興味津々。ところが、だんだんリアルなお金の話へと流れが変わっていたのです。AとBの話によると、2人とも平日の昼間に出産。安産で特別な処置がなかったにも関わらず、支払い額が約10万円も違ったのだそう!このことに、出産未経験者だった筆者は驚きを隠しきれませんでした。

出産時には、加入している健康保険からから出産育児一時金としてお金がもらえるのですが、入院・分娩費がこれより高いと差額を支払わないといけません。なぜ同じような状況で出産したにも関わらず、支払う額に大きな違いが出るんだろうと調べてみたところ、AとBの出産した病院の入院費用が、そもそも10万円近く違うことがわかったのです。

出産経験のある友人たちに聞いたところ、入院中の食事がホテル並みに豪華だったり、毎日アロママッサージが受けられたりと、病院によって入院期間中の待遇が違うのだそう。Aが出産した病院はアットホームな雰囲気で、食事も家庭的なメニューが主ですが、費用は比較的抑えめ。一方Bが出産した病院は、毎食コース料理のような内容で、エステやアロマトリートメントなどのサービスがあって、贅沢な入院期間を過ごしていた一方で、費用は少し高めということだったのです。

その数年後、筆者も妊娠して産院探しをしましたが、まず確認したのは産院のホームページに書かれている入院費用でした。もらえるお金を確認してしっかり病院選びをしたことで、丸2日LDR(※)の部屋を占領し、陣痛促進剤まで投与してもらいましたが、結果支払ったのは出産育児一時金の42万円を差し引いた2万円だけで済みました。
(※陣痛・出産・回復まで行える機能を兼ね備えた部屋のこと。使用することで、入院費とは別に料金をとられる場合がある)

出産にかかる費用にはさまざまなものがありますが、とくに分娩時に病院に支払う、入院・分娩費は、もらえるお金との兼ね合いをしっかり確認することをおすすめします。もちろん、病院選びはお金だけではないでしょう。人生で何度もない出産だからこそ、特別な病院を選びたい…そんな人もいると思います。

出産の際は、病院によってかかるお金が大幅に違うということを念頭に、雰囲気やサービス、お金がどれくらいかかるかを総合して考えて、納得のいく産院を選びましょう。

【ケース2】幼稚園が違うだけで預かり保育の費用がこんなに違う…

子供が生まれても働きたい人は、小さいころから子どもを保育園に預けて仕事を続けることになります。一方幼稚園は、保育園よりも保育の時間が短く、フルタイムで仕事をしている場合などは利用しにくさを感じるケースもあるようです。

しかし、幼稚園にも時間を延長して保育してもらえる延長保育システムがあるため、これを利用してフルタイムで働くことは可能。しかし、延長分の保育料も別途かかります。

幼稚園・保育園の保育料無償化がスタートしたことにより、幼稚園の預かり保育にも補助が出るようになったため、働きながら子育てする人の選択肢も広がりました。筆者は、延長保育を利用することで、仕事をしながら子どもを幼稚園へ通わせたうちの一人です。

わが子が年長のときに無償化がスタートし、月々支払っていた保育料や延長保育料に違いが現れました。今回は、筆者の体験をもとに無償化と幼稚園の預かり保育料にまつわるエピソードをご紹介します。

幼稚園の延長保育を利用しながら仕事を開始

筆者は、子どもが年中になるタイミングで仕事を始めました。幼稚園は基本14時頃までのところが多いので、フルタイムで働きたい場合は、基本的に延長保育の利用が必要です。筆者の子どもが通う幼稚園の延長保育料は、1時間200円でした。

1日〇〇円という料金設定をしている幼稚園が多い中、1時間単位で区切られているのはありがたいなというのが当時の感想。はじめはそう思っていたのですが、無償化がスタートしたあと、ちょっと様子が変わっていくのです。

子どもが入園して2年後、幼保無償化スタート

わが子が入園して2年経過した頃、幼保無償化の制度がスタートすることとなりました。この制度では、幼稚園の延長保育の利用料も補助の対象になるとのこと。毎日延長保育を利用しているわが家では、ありがたい話だなと思っていました。

しかし補助される範囲を確認したところ、「延長保育を利用した日数×450」の額と、「実際の利用料」の額の小さいほうが、最大11,300円まで無償になるというものでした。無償化を機に延長保育料を見直す園もあったそうですが、わが子が通う園では無償化がスタートしたあとも利用料の変更はないとのこと。この違いは、後々大きな違いとして現れることになるのです。

無償化になったのに延長保育代を支払うことに…

筆者は毎日、幼稚園の延長保育を3時間利用していました。延長保育を利用した日数が20日だった場合、園へ支払う料金は20日×600円で12,000円となります。しかし、「利用日数×450」の額と比較して小さいほうの額しか無償にならないため、実質返ってくるのは20日×450円=9,000円。

無償化になったことで延長保育料が無料になる!と喜んでいたところ、全額でないとわかりがっかりの筆者。しかし、このことだけで転園するわけにはいかず、差額の3,000円を毎月払い、同じ幼稚園にお世話になることにしました。

無償化をきっかけに延長保育料を1日600円から1日450円に変更した園では、何時間延長保育を利用しても1日450円しかかからないため、延長保育利用料はほぼ丸々返還されます。無償化自体はすごくありがたい制度ですが、選ぶ園によって月額3,000円近くの差が出るのか…と、少しモヤっとした筆者なのでした。

子どもがいる家庭にはうれしいこの補助金システムですが、保育園、幼稚園、その他の保育施設によって補助の概要が少しずつ違いますし、今後どのような動きになるかもわかりません。子どもを保育施設に預けるときは、今どのような補助があって、どうすれば自分に最適な補助が受けられるのかを、きちんと調べ考えながら選ぶようにしてみてください。

【ケース3】同じ競技の習い事でも月謝がこんなに違う…

子どもが大きくなってくると、子どもの習いごとにかかる費用もバカになりません。同じ競技であっても、どのスクールに通うのかによって月謝に大きな違いが出ることもあるようです。筆者の友人であるDは、子どもをサッカースクールに入れて、他のスクールとの月謝の違いに驚いた経験のある一人。

スクールの雰囲気や子どもに合うかどうかはもちろん、子どもの習いごとを決めるときには、他のスクールとの月謝や内容の違いもよく比較したほうがいいと言えるようです。

サッカーを習いたいと言い始めた友人Dの子ども

友人Dの子どもは、小学校へ上がるタイミングでサッカーの習い事をスタート。元々子どもから「小学生になったらサッカーが習いたい」と言われていたこともあって、近場で練習しているサッカースクールを探していたそうです。

友人Dの子どもが小学生になった今年の春は、ちょうどコロナの第一波で学校が休校になった時期。友人Dの子どもが通う小学校も例外ではなく、入学式の2週間後くらいから休校になってしまったそうなのです。そんなとき、友人Dの家のポストに一枚のチラシが投函されました。

タイミングよくポスティングされたサッカースクールへ入会

友人Dの家のポストに投函されたのは、新一年生の部員を募集するというサッカースクールのチラシでした。

「息子が通えそうなサッカー教室を探していたところ、タイミング良くサッカースクールの部員募集チラシがポスティングされたんです。ちょうどいい機会だったので、さっそく週末に体験へ行ってみることに。息子も楽しそうにしていたのと、体験当日に入会を決めればいろいろな割引が適用されることになっていたので、主人と相談して入会を決めました」

体験当日にサッカースクールへの入会を決めた、友人D。月謝は6,000円ほどで、その他に会場使用料で毎月1,000円、練習のためのユニフォーム代で13,000円ほどと、思っていたよりもお金がかかったそうなのです。しかしその翌月、友人Dは破格のサッカースクールのチラシを目にすることになったそうで…。

学校のサッカースクールの月謝との違いに驚愕

学校が再開された初日に、友人Dの子どもが持って帰ってきた手紙の中に、サッカースクールの部員募集のチラシが入っていたそう。そのサッカースクールは、学校のグラウンドで行われている地域のサッカースクール。コロナによる休校の影響で入学式後すぐに募集がされず、学校再開のタイミングで部員募集を始めたようでした。

「第一子だったこともあって小学校で行われている運動部の様子がわからず、学校のグラウンドでサッカーの練習が行われていることも知りませんでした。わが子が入会したサッカースクールとは違って保護者が戸締りをしたり手伝いをしたりと、大人の負担も多い印象を受けたのですが、驚いたのは何より月謝の違いです」

「入会したサッカースクールが週1回の練習で6,000円の月謝なのに対して、学校のグラウンドで行われているサッカースクールは、週3日の練習でなんとたったの1,500円。ここまで額が違うと、さすがに『もうちょっと他も見てから入会すればよかった…』と少し後悔してしまいました」

友人Dの子どもが入会したサッカースクールの月謝との差は、なんとひと月4,500円。練習の日数も大幅に違い、親の負担が多いとはいえ月謝の額の違いに戸惑いを隠せなかったそうです。

月謝の額だけで比較するものではありませんが、子どもの習いごとを決めるときは、ある程度情報収集をしてから、考えたほうがいいかもしれません。

自分の選択で後悔しないようにお金の違いもよくチェックしよう

出産からスタートする子育て期間は、お金の面で壁にぶつかる機会も少なくありません。自分がなにを選択するかによって、かかるお金の額にも違いが出てきます。子どもに関連することで何か選択に迫られたときは、内容とコスト面を照らし合わせながら、できるだけたくさんの選択肢の中から選びたいものです。

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