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バッキンガム宮殿の元職員に実刑判決!王室から盗んだ品を激安で転売

  • 2021.1.6
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バッキンガム宮殿内で数々の品を盗み、転売していた元職員のアダモ・カント被告(37)に先ごろ、禁錮8カ月の有罪判決が言い渡された。

被告は2015年から宮殿の厨房でアシスタントとして勤務。2019年11月から2020年8月に逮捕される直前まで窃盗を繰り返し、一部の品物を転売していたという。

被告が盗んだ品々のなかには、ウィリアム王子とキャサリン妃のサインが入った写真や、ドナルド・トランプ米大統領が2019年にイギリスを公式訪問した際の晩さん会の公式アルバムなどがある。

また、被告はブローチや懐中時計のネックレス、さらには王室職員が授与された勲章なども盗み出しており、それらの価値は合わせて約10万ポンド(約1400万円)にのぼるとされている。ただ、その一部をオンラインで転売し、被告が手に入れていた金額は、わずか約7000ポンド(約98万円)だったという。

警察がどのように被告の犯行を把握したのか、経緯は明らかにされていない。だが、警察が宮殿内の職員用の宿舎を捜索し、発見した盗品は“相当数”にのぼるとされている。被告は逮捕後、窃盗3件の罪を認めていた。

デヴィッド・トムリンソン判事は裁判で、カント被告が犯行に及んだのは「経済的に困難な状況にあった」ためであり、その状態から「抜け出すため」だったことを認めた一方で、盗品が転売された価格が実際の価値を大幅に下回っていたことを指摘している。

例えば、被告が盗んだ金の懐中時計のペンダント2個は、それぞれ790ポンド(約11万円)で販売されているにもかかわらず、23.22ポンド(約3300円)で売却されていた。また、バッキンガム宮殿が数量限定で生産し、995ポンド(約14万円)で販売していた懐中時計は、100ポンド(約1万4000円)で転売されている。

判事は、被告に犯罪歴がないことを考慮しても、犯行は「非常に悪質」であり、「即時収監が妥当」との判断を下したという。

元職員が有罪判決を受けたことについて、バッキンガム宮殿は今のところ、何もコメントしていない。同じような事件が二度と起こらないことを願いたい……。

Photos: Getty Images From COSMOPOLITAN UK

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