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2021年ブレイク必至の奥平大兼とは?『MOTHER マザー』『恋する母たち』で注目

  • 2021.1.4
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エンタメ界にも新たな局面が訪れた2020年、彗星のごとく現れ一躍注目を集めた若手俳優がいる。奥平大兼(おくだいら・だいけん)、2003年生まれの高校2年生だ。初オーディションで大役を射止め、長澤まさみや吉田羊ら共演陣から絶賛を受ける大型新人・奥平大兼とは?

【写真を見る】心を映す大きな瞳が印象的な奥平大兼、17歳

「演技の中で嘘をつかない」

奥平は2003年9月20日生まれの17歳。どこか中性的かつ、大人でもあり子供でもある17歳という年齢ならではのあどけなさと気だるさが、不思議な存在感を放っている。

中学時代、友人と東京・渋谷を訪れたところをスカウトされ、芸能界入り。だが当初はバスケットボール部の活動に専念しており、引退まで芸能活動はセーブ。初めてオーディションを受けた映画「MOTHER マザー」で一躍注目を集めることとなった。

この時、演技は未経験。だが、その稀有な才能の輝きは大勢の若手俳優たちの中にあっても埋もれることはなかった。

「MOTHER-」プロデューサーの佐藤順子氏は、奥平に惹かれた理由について「その感性にすごく驚かされた」と振り返る。「周平と同じ年頃の数多くの役者さんにオーディションでお会いしましたがイメージに合う方がおらず、最後に飛び込みで『演技経験はない新人ですが』と言われてお会いしたのが奥平さんでした」「はじめてオーディションでお会いした時、彼しかいないと確信しました」。こうして奥平は俳優の道を歩き出した。

「MOTHER-」で見せた演技は、プロたちをも唸らせた。脚本・監督の大森立嗣氏はこう語る。「彼が偉かったのは、演技の中で嘘をつかないことをやり通せたこと。素直だからこそ、嘘をつくのは嫌だという感覚が本人の中にあって、嘘をつかないためには自分がそこでどういう気持ちにならなければいけないのかという作業を、撮影中の彼は常にしていた」

表情や仕草で取り繕うのではなく、心の中までその役柄そのものになり代わって同じ気持ちを体感する。奥平は、それを初演技にしてやってのけたのだという。

「MOTHER―」は劇場公開後、Netlfixで全世界190か国に配信されると、開始から1週間のあいだ国内映画再生回数1位を独占。また、Netflix国内総合トップ10でも2位まで浮上する注目を集めた。

メインキャストの一人だった奥平にはユーザーから「奥平大兼くんが素晴らしかった。子どもにとって、母親だけが世界なんだなと思った」「あれだけの母親なのに好きなんですと答える周平くんにグサッときた」といった絶賛の声が上がり、「第45回 報知映画賞 新人賞」ノミネート、「第75回 毎日映画コンクール スポニチグランプ新人賞」ノミネートなど高い評価を受けた。

長澤まさみ、吉田羊も絶賛!

奥平の演技の魅力は“素直さ”。共演した長澤まさみは「(奥平が)感じたことや思ったことを素直に反応してくれたので、今回、私はとても助けられていたように思います。そこで生まれた感情に大きく揺れ動く姿と対峙することで、自分も素直に演じることができました。お芝居は、その瞬間、瞬間の感情を表現することが大切だと改めて感じさせられました」と、敬意を持って振り返る。

そんな初演技を経て、再びオーディションで射止めたのが「恋する母たち」(2020年、TBS

系)の大介役だった。

あるきっかけから“引きこもり”になってしまった大介。「話数を追うごとにいろいろな感情や表情が出てくる役なので、最初はどう演じていいのかが全く分からなくて。大介と同じような境遇の子が描かれている他の作品を見て、勉強してから現場に入りました」と、準備して撮影に臨んだ。

そんな奥平を、“母”役の吉田羊も「セリフを真っすぐ私に届けようとしてくださるので、彼とやるシーンはセリフが突き刺さるんですよね。お芝居だとは分かっているんですけど、母として悲しくて、切ない気持ちにさせてもらっています」と高く評価する。

鮮烈なデビューを飾った「MOTHER―」「恋する母たち」のほか、2020年にはバンダイナムコエンターテインメントが配信中のスマートフォン向けゲームアプリ「テイルズ オブ クレストリア」CMにも出演。こちらもどこか影を帯びたたたずまいが視聴者の目を引き、公式YouTubeでのCM動画再生回数が公開後4日で25万回超えを記録するなど反響を呼んだ。

印象派アートに服飾リメイク…奥平大兼の素顔は?

奥平を支えるバックグラウンドの一つは、6歳から12歳まで続けた空手。9歳だった2012年に全国武道空手道交流会「形」で優勝、および組手試合で第3位に入ったのを皮切りに、2013年には第八回拓道杯空手道選手権大会「上級型の部」優勝、2014年全国武道空手道交流会組手試合準優勝など、華々しい成績を残した。空手で鍛えられた精神力、集中力は俳優としての活動にも役立っていることだろう。

趣味は芸術鑑賞。最近は印象派の画家に興味があるといい、ゴッホの一生について書かれた本を読んだり、展覧会などにも積極的に足を運ぶ。今後もいろいろな画家の作品を観ていきたい、と語る17歳だ。

芝居の現場を通して映画やドラマへの興味も深まり、今は海外作品を好んで鑑賞する。「タイタニック」「マトリックス」「時計じかけのオレンジ」といった不朽の名作から、「ゴシップ・ガール」「プリズンブレイク」といった人気ドラマにも注目している。

俳優としての活動が本格化するまでは服飾の仕事につくことも考えていたというほどのファッション好きで、ファッションウィークのハイブランドの動向をチェックし、自身の服をリメイクしたり、ニットタイを手編みしたりも。普段からのこうしたインプット・アウトプットが俳優の活動にも刺激を与えているようだ。

映画デビュー作、ドラマデビュー作でともに注目を集めた奥平。類まれな感性と存在感は十分に見せつけた。2021年はどんな顔を見せてくれるのか、興味は尽きない。

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