1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 【徹底解説】株の初心者におすすめの投資方法

【徹底解説】株の初心者におすすめの投資方法

  • 2021.1.3
  • 1551 views

これから株式投資を始めたい人にとって高いハードルとなるのが「どうやって投資を始めたらいいのか」「どのような銘柄に投資したらいいのか」といったことではないでしょうか。そこでこの記事では、株の初心者が感じる投資に対しての疑問を徹底解説していきます。証券会社の選び方や自分の投資スタイルに向いている銘柄の探し方などを学んでいきましょう。

■株式投資とは?どうやって始める?

企業が資金調達を行う手段の一つが株式の発行です。株式は、証券取引所に上場している会社ならば証券会社を通じて一般の人でも売買できます。株式投資をしたことがない人は、まず取引口座を開設する証券会社を探さないといけません。大きく分けると以下の2つの証券会社で証券総合口座を開設することが必要です。

・ネット証券会社:口座開設や注文入力などすべての手続きがネット上で行える
・店舗型証券会社:街中に店舗があり手続きなどを来店でも行える

初心者がこれらの中から選ぶ際にどのような点をチェックすればいいのかを見ていきましょう。

●取引手数料の低さ

株の売買をするときは、証券会社へ株式委託手数料を支払うことが必要です。手数料率は、各証券会社で自由に設定できます。「まだ投資資金もそれほどない」という時期であれば手数料はなるべく低い証券会社を選ぶことがおすすめです。

●情報提供量と提供ツール

「無料で入手できる情報がどのくらいあるか」「パソコンやスマホからも閲覧できるか」なども確認しておきましょう。株式投資に詳しい人に聞きながら銘柄選びをしたい場合はコールセンターや店舗にサポートしてくれる人がいるのかもチェックしてください。また初心者の場合、初心者向けの情報やセミナーが充実しているかも確認しておくといいでしょう。

これらのチェックポイントを踏まえると初心者にとって活用しやすいのは「ネット証券会社」といえます。そこで株式投資初心者におすすめしたいネット証券会社を5つ紹介します。

■初心者が株式投資を始める際におすすめの証券会社

初心者が株式投資を始めるときにおすすめしたい証券会社を紹介します。証券会社選びの参考にしてみてください。

●ポイントも貯まる楽天証券

楽天証券は、5万円までの取引であれば手数料が55円(税込み)という手数料の低さが魅力の証券会社です。「少額投資から始めていきたい」「今はそこまで頻繁に売買はしないつもり」という人ならば、お得に取引ができます。また楽天銀行と連携することで利用に応じて楽天ポイントが貯まる点もメリットです。

例えば株式委託手数料100円ごとに1ポイント、投資信託は月間平均残高10万円ごとに4ポイントが貯まります。楽天ポイントは、楽天市場での買い物だけでなく株式の購入代金や手数料にも利用できるため、ぜひ積極的に貯めていきましょう。「株式投資のことをよく知らない」「銘柄選びの参考になる資料が欲しい」という場合でも楽天証券ならば初心者向けの学習ツールがたくさんそろっています。

参加料無料の勉強会やセミナーの開催だけでなく公式サイト上では分かりやすい読み物があったり口座を開設すれば会社四季報の情報も無料で閲覧したりすることが可能です。

●NISA口座の取引手数料0円のSBI証券

2020年2月26日時点でネット証券トップとなる500万口座数を誇るSBI証券は、商品取扱数が非常に多いことでも人気の証券会社です。国内株式はもちろん米国株・中国株などの外国株、2020年10月7日時点で取扱数2,860本もの投資信託など数多くの金融商品を扱っています。「国内株投資から始めて慣れてきたら他の金融商品にもチャレンジしたい」という人にもピッタリの証券会社といえるでしょう。

手数料に関しても見逃せません。スタンダードプランを選択した場合、5万円までの取引手数料は1件あたり55円(税込み)、10万円までが99円(税込み)です。そのため少しずつ取引を始めたい人にも向いています。さらにNISA(少額投資非課税制度)口座での取引の場合、取引手数料は0円です。分配金や売却益に税金がかからないだけでなく手数料負担もないため非常にお得になっています。

●単元未満株の投資を考えるならばLINE証券

一般的に株式を売買する単位は、100株単位となっているため、銘柄によってはある程度まとまった金額が必要です。しかしまとまった資金を準備できない人は、1株単位から売買できる単元未満株への投資を検討することも方法の一つです。LINE証券は、単元未満株の売買に力を入れている証券会社で1,015銘柄(国内株式の88%)が単元未満株として取引できます。(2020年10月5日時点)

そのためいろいろな銘柄を少しずつ持ってみたい人のニーズにも応えてくれるでしょう。また単元株の取引でも買付時の取引手数料を無料としています。「一度株を買ったら長期間保有しておきたい」という場合にもおすすめの証券会社です。

●手数料がお得な松井証券

松井証券は、1日の約定代金合計金額が50万円までであれば株式委託手数料が無料となる証券会社です。以降は100万円超えるごとに1,000円(税抜き)が追加され最大売買手数料は10万円となっています。情報の見やすさからもおすすめの証券会社です。

株主優待からの検索や個別銘柄分析など銘柄を選ぶ際に利用したい情報がそろっています。「パソコンの操作が不安」「取引のことが聞きたい」というときでも第三者評価機関から高い評価を得ているサポート体制が投資家を助けてくれるでしょう。

●情報が充実している岡三オンライン証券

岡三オンライン証券の売りは、情報が充実している点にあります。岡三オンライン証券独自の情報に加え老舗証券会社の岡三証券がリサーチした情報も見ることが可能です。また公式サイトには、これから投資を始める人のための情報も豊富に掲載されています。投資全般についての知識が欲しい人は、ぜひ活用してみましょう。

ちなみに取引手数料は「定額コース」を選んだ場合、1日100万円までなら0円です。また200万円までで1,430円(税込み)、以降100万円増えるごとに550円(税込み)ずつ増加。1日のうちで売買を繰り返し行う人にお得な仕組みです。

■株式投資初心者におすすめの銘柄の選び方

証券会社の選び方が分かったあとは、銘柄の選び方です。

●短期・中期保有者向けの選び方

「売買を繰り返して利益を得たい」「値上がりしたらタイミングを逃さず売りたい」という人は、どのように銘柄を選べばいいのでしょうか。短期・中期保有者向けに2つの探し方を解説します。

・割安株を探す
割安株とは、企業の業績や資産の評価が株価に現れておらず低いままの銘柄のことです。株価純資産倍率(PBR)や株価収益率(PER)といった株価指標を使って探すことができます。割安株を購入しておけば業績や資産が正当に評価されたときに株価が上昇することが期待できるのです。ただし割安株だからといっても絶対に株価が上昇するとは限りません。その点は忘れないようにして投資しましょう。

・低位株を探す
株価水準が低い銘柄のことを「低位株」と呼んでいます。ただし「どの程度の株価ならば低位株」という定義は特にありません。一般的には、株価が500円程度であったり東証1部銘柄の下位20%であったりする銘柄が低位株と呼ばれている傾向です。低位株の場合は、100株単位で購入しても10万円未満といった少額で投資できるのが魅力といえます。

「発行済み株式数が多い」「業績が悪く株価が低迷している」といった銘柄は低位株になる傾向です。そのため単純に買いやすい金額だから買うのではなく「どのような理由で低位株になったか」しっかりと見極めたうえで投資判断するのが大切です。

●長期保有者向けの選び方

「一度買ったら数年間は持ち続けたい」「そこまで頻繁な取引は繰り返したくない」という人は、長期保有を考えてみましょう。長期保有者向けの銘柄の選び方を2つ紹介します。

・株主優待が魅力的なもの
株主向けにギフト券や商品券、自社製品の詰め合わせなど「株主優待」を用意している会社もあります。株主優待を得るためには、銘柄によって定められた株数や期間などを「権利付最終日」時点でクリアしておくことが必要です。なかには、「1年以上保有」「1年以上3年未満保有」など長期保有者向けにさらなる優待がプラスされる企業もあります。これらの銘柄を探すことも長期保有の楽しみといえるでしょう。

株主優待の情報は、株式投資サイトやマネー雑誌、各証券会社のサイトで紹介されています。なお優待は、保有すれば必ずもらえるわけではありません。企業の業績悪化などが原因で変更したり廃止したりすることもあります。

・配当金が高いもの
企業が利益を得た場合、それを株主に現金で還元することがあります。それが「配当金」です。一般的に配当がある企業の場合、年1~2回支払われます。配当金を受け取る権利を得るためには、株主優待と同様に銘柄ごとの「権利付最終日」までに株を保有しておくことが必要です。配当金額は、各社で異なります。

「なるべく配当金がたくさんもらえるところがいい」と感じる人も多いかもしれません。しかしあまりにも配当金が高すぎると企業の財務内容を圧迫する可能性があります。将来の株価にも影響を及ぼす恐れがあるため注意が必要です。「配当金が株価に対してどの程度出ているか」を知るためには「配当利回り」を確認しないといけません。配当利回りは「配当÷株価×100」で計算できます。

例えば1株あたりの株価が500円、配当金が5円の場合は、5円÷500円×100で算出し配当利回りは1%です。配当目当てで投資をしたい企業がいくつかある場合は、配当利回りを計算して比較してみましょう。配当金の情報も株主優待と同様に株式投資サイトやマネー雑誌、証券会社のサイトで紹介されています。

ただし配当金も企業業績などが理由で減額、もしくはなくなる可能性があるため、雑誌などに記載されている配当利回りを、うのみにせず自分で配当利回り予想をもとに算出するようにしましょう。

■株式投資のメリット

株式投資とには以下のような3つのメリットがあります。

●値上がり益が期待できる

マイナス金利政策のもとでは、超低金利で銀行にお金を預けていてもなかなか増えないのが現状です。安く買って高く売ればその差額が利益となる株式投資のほうが預貯金よりも資産を増やせる可能性が高くなります。 ※実際の株式取引では取引手数料が引かれます。

●配当金や株主優待がもらえる

配当金や株主優待がもらえる可能性があることも株式投資のメリットです。会社に利益が出ればその還元として配当金が株主に支払われる可能性が高くなります。またすべての企業ではありませんが自社商品詰め合わせや商品券などの株主優待制度を設けているところも多い傾向です。特に長期的に保有したい人は、配当金や株主優待の内容までチェックして投資先を選ぶといいでしょう。

●経済の勉強になる

株式投資をする場合、売買のタイミングを見つけないといけません。そのためには、新聞やニュースなどで経済の動きや企業業績などの情報を確認する必要があります。今まで経済関連の話題に詳しくなかった人でも株式投資をすることで経済への関心が高まることが期待できます。

■株式投資の注意点

株式投資をする際には、以下の3つのような注意点もあります。メリットばかりではないため気を付けておきましょう。

●企業の業績によって損をすることがある

株価変動の原因の一つが企業業績です。一般的に業績が上向きであったり上昇予測が出ていたりするとき、株価は上昇することが多く反対に業績が下がると株価は下落していきます。買ったときの株価よりも下がった状態で売ってしまうと損失が発生します。株式投資は、利益を出すだけでなく損をする可能性もあることは心に留めておきましょう。

●景気に左右される

株価は、企業業績だけでなく世界情勢や経済動向にも左右されます。政治の動きや災害の発生などで景気が悪くなれば株価も下落するリスクがあるのです。そのため株式投資をする際は企業業績だけでなく景気の動向にも気を付けておかないといけません。

●株価をチェックする必要がある

上述したように繰り返しになりますが株式は安いときに買って高くなったら売ることで利益を得ることができます。そのためいいタイミングで売買するためには、日々株価をチェックすることが必要です。日ごろから株価や経済関連のニュースを見ない人は、チェックするクセを付けるのが難しいかもしれません。

■株初心者は無理なく始めるのがおすすめ!自分のペースで投資してみよう

株式投資の概要や証券会社の選び方について紹介しました。もし株式投資について興味を持っている場合、まずは無理なく少額から始めてみましょう。慣れてきたら少しずつ投資資金を増やしてはいかがでしょうか。また投資を始めるときは、証券会社選びも大切です。初めての投資であれば「サポート体制が整っているかどうか」、「株式委託手数料はいくらか」についても確認してください。

株式委託手数料は、証券会社ごとに異なります。取引で利益が出るかどうかが分からない初心者の場合は、なるべく安い手数料のところを選ぶほうがいいでしょう。最後に株式投資は、メリットも多いですが元本割れする可能性があるなどのデメリットもあります。注意点もしっかりと把握したうえで投資をしましょう。

文・田尻宏子
複数の金融機関での勤務経験や証券外務員第一種、ファイナンシャル・プランニング技能士2級の資格を活かし、金融関連専門のライターとして活動中。生損保・不動産・ローンの情報を中心に「誰でも分かりやすい記事をお届けする」をモットーに執筆。

元記事で読む
の記事をもっとみる