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PTAはもういらない?! 面倒、大変なPTAとの付き合い方

  • 2020.12.29
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小学校のPTAといえば「面倒くさい」「大変そう」とネガティブなイメージが強く、「いらない」と廃止を唱える人も少なくありません。

しかし、最近は子どもの数が減る一方のため、子どもが在籍している間に一度は本部役員や運営委員をやらなければいけないルールを設けている小学校も少なくありません。もし、自分がPTA役員に選ばれてしまったら、どう1年間過ごせばいいのでしょうか?

そろそろ来年度のPTA本部役員の選出アンケートが配られるこの時期。PTA役員・委員に選ばれ、さらにトラブルメーカーと噂の保護者と一緒になってしまったら? 「面倒な人」と波風立てずに、PTAの業務を行うコツをご紹介しましょう。

■どうしてPTAは「面倒、大変そう、もめる」と思われるのか?
PTAに対して、「面倒、大変そう、よくもめている」といったイメージを持っているお母さんは少なくありません。しかし、最近はPTA業務のスリム化をどこの小学校でも進めており、作業量の負担は年々減っています。

それなのに、どうしてPTAにはマイナスイメージばかりが先行してしまうのでしょうか?

その理由は、2つあると思います。まず1つ目は、仕事のように利益を求めるわけではないボランティア活動であるのに、半ば強制的に参加が求められる点が挙げられるでしょう。

任意加入の団体とはいえ、PTAには大部分の家庭が入っているのが現状です。加入家庭の保護者が役員を持ち回りで務めるため、自分が望んでいないボランティアに参加させられている感が敬遠される理由かもしれません。

また、本来は児童の保護者で皆、同じ立場であるのに、PTA活動をするうえで、会長、副会長、委員長などが選出され、上下関係が生まれます。

会社では業績や社歴、人望などさまざまな要素から昇級や昇格し上司となりますが、PTAでは立候補、もしくは誰もする人がいないから仕方なく…といった流れで長が決まることが多いでしょう。

そのため、リーダー向きではない人、仕切るのに慣れていない人、人をまとめるのが苦手な人が長となることもあります。それまでの関係性がないうえに上下関係が生まれるわけですから、その後の軋轢(あつれき)が生まれやすくなるといえます。

この2つの理由から、PTA活動は難しく敬遠される所以ではないでしょうか。


■もめやすい、トラブルになりやすいPTAの特徴は?



とかく良い噂より悪い噂の方が早く大きく広がるもので、PTAで保護者同士がもめた、険悪になったという話の方が先に耳に入ってくるのも当然です。

もめやすい、トラブルになりやすいPTAメンバーというのは、2つの要素が同居する場合です。一つは、文句を言って引っかき回すだけで解決策を提案しない人がメンバーにいる場合。もう一つは、前述した人をまとめるのが苦手でリーダー向きではない人が長になってしまった場合が挙げられます。

上記の2つの要素を持つメンバーがそろうと、いくら話し合っても時間をかけてもまとまらず、PTAの活動が滞ることが多くなります。

そういった場面に遭遇してしまうと、責任感が強い人は仲裁に入ったり、まとめようと奔走したりするでしょう。しかし、それがかえって関係をこじらせ、良かれと思って動いた自分に災難が降りかかってくることもあります。

まずPTA役員・委員になったら、もめごとの火種を作りそうな言いっ放しクレーマーを早々に発見することが重要です。例えば、LINEグループなどSNSのやりとりで、思い込みで決めつけたり批判的な意見が多い人、文句は言うけれど代替案は出さない人などがこれに当たると思います。

いわゆる「地雷系保護者」ですが、そういう人にはなるべく近づかない、絡まない、関わらないようにしたほうがいいでしょう。誰かともめ始めても、自分の担当ではないことなら極力、首を突っ込まず、フラットな立場で静観するのがおすすめです。

PTA活動では何が正しい、どれが正解とはっきり判断のつかないものが多いものです。しかし、子どもの保護者という対等な立場からか、遠慮なく自分が正しいと思ったことをそれぞれが主張するようになりがちです。そういったもめごとに巻き込まれないためには、地雷系保護者とは1対1で話したり、SNSで直接やりとりしないことが肝心です。

同じ係になってしまったらそういう場面も多くなると思いますが、やりとりはPTAのグループLINE上でする、話したことはほかのメンバーにもすぐ共有するなどで、必ず常に第三者の目が届くようにすると、地雷系保護者の暴走を未然に防ぐことができるでしょう。

また、人をまとめるのが苦手そうなタイプが長となってしまっている場合は、「○○のところまでは自分が行うので、ほかの仕事や先生との調整はお願いします」などとこちらから先に提案して責任を持つ仕事の範囲を明確にしておき、それを実行することに注力しましょう。

あくまでも自分は中立の立場で、誰の肩も持たないスタンスを貫き、やるべきことを淡々とこなしてあまり自分色を出さないのが面倒なメンバーがいるPTAでの賢い振るまい方といえます。




■PTAで一番楽できるのは会長・委員長?



PTA役員・委員をしなければいけないけれど、なるべく作業をスリム化して、自分は楽をしたいと思ったら、実は会長や副会長、委員長を務めるのがおすすめです。

PTAは面倒、大変といったイメージを持たれる原因の一つとして、リーダーに不向きな人が長を務めている場合が多いと前述しました。頼りなく優柔不断で決断力がない人が長となると、決まるものもなかなか決まらない傾向にあります。

そうすると、必要以上にPTA活動に時間と労力を費やさなければいけなくなるため、そういったストレスを感じる状況にならないためにも、自分で長を引き受けて作業をなるべく簡略化して楽なやり方で進めてしまうのも一つの手です。スケジュールも自分の都合で決められるので一石二鳥です。

その際、作業はなるべく細分化して割り振ることが肝心です。そうすると、役員・委員それぞれの担当や役割が明確になるため、先で紹介した地雷系保護者が口を出す範囲を制限できます。

自身が長を務める場合、厄介なのが「仕切りたがりタイプ」の保護者でしょう。「こうした方がいいよ」「あれはどうするの?」とあなたの指示に注文をつけ始めたら、指揮系統が混乱してしまいます。

そうなった場合は一言、「じゃあ、私の方では手が回らないので、お願いしてもいいですか?」と声をかければいいのです。もともと仕切りたがり、やりたがりなタイプなら喜んで引き受けてくれるでしょう。

あなたからの指示で動くという指揮系統は保持したまま、代わりに業務をやってもらえることでさらに肩の荷が下りるというわけです。この言葉は、文句を言うだけ言って代替案を出さないタイプにも有効です。

それでもPTA活動に支障をきたすような事態に陥ったとしたら、PTA担当の先生に相談しましょう。PTA活動はあくまでも子どもや学校のための保護者によるボランティアですから、先生や学校の意向が最優先となります。

また、先生という確固たる立場からの意見というのは、ほかの保護者からの意見とは受け止められ方が違うため、一部の暴走気味な役員・委員の抑制にもつながります。

子どもが小学校に上がったら、いつかはやらなければいけないPTA役員・委員。滞りなく1年間務め上げるためにも、ご紹介した対応をぜひ試してみてくださいね。




(佐藤栄子)

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