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夜間救急は高速道路のはるか先! 突然の娘の「腹痛」にてんやわんやした夜【たんこんちは ボロボロゆかい Vol.16】

  • 2020.12.27
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娘もすっかり小学校生活になじみ、コロナ禍での自粛生活にも慣れつつあった、ある師走の夜…

お風呂から上がり、眠りに就こうとしていた時に、それは始まりました。

■お腹が痛いと泣き始める娘


おなかが痛いと言い始める娘。

はじめは、ちょっと悪いものでも食べたかな? と夫とも楽観していました。

しかし、徐々にその訴えは強くなり、終いには泣き始める娘。

これは…ただ事ではない。

二年前の12月に娘が扁桃腺切除のオペで入院していたことを、つい先日、夫と懐かしんで話していたばかりでした。

そしてオマケに

夫「俺、ちょうどこのくらいの頃に虫垂炎、やったんだよね」


ヤバイやん。

ヤバイやつやんそれ。

娘には、おなかを触ると痛いか、手を離した時に痛いか。

痛いのはどの辺か、右か左か、簡単なスクリーニングをしたものの、その返事は泣きわめきながらの「右の方が痛い」

あーヤバイやつだこれーーー!!

とりあえず、病院に連れて行かなければ…

しかし、千葉に引っ越してから初めての救急外来。

スマホで調べてみると、なかなか近くに見つからない…

ど、どうしよう。

#7119で聞けばいいの…?

東京でお世話になった、#7119(救急相談センター)にかけてみよう。

……つながらない…?

千葉県、#7119やってない―――――

まさかの新事実。

埼玉と茨城は対応しているのに、なぜか千葉、やってない…。

必死に調べた結果、類似番号である救急安心電話相談というものを発見。

かけてみたところ、いくつかの病院の名前が浮上。

しかし、どこも微妙に遠い。

一つは、高速に乗らなければ間に合わない。(基本的に24時間対応ではない)

でも、そんなことは言っていられない。

娘の危機だ。

ひとつひとつ電話をかけてみると、「今、外科の先生しかいない」「検査できない」「おなかを触るしかできない」

結果、高速に乗らなければ間に合わない、小一時間かかる病院しかないという結果に…。

どうしよう…。

夫は明日も仕事。息子もいる…。

私が…私がいくしかない。初めての、夜間の高速で。

しかし、

夫「みーちゃんの危機だ!俺もいく!!」
(↑明日も5時起き)

こうして、まさかの家族四人真夜中ドライブが決定。

ドライブが大好き、そして高速道路が大好きな息子は瞳を輝かせながら乗り込み、私も泣き続ける娘に上着と靴下をはかせ、なんとか乗り込みます。

途中、何度もトイレに行きたがる娘。

水様便ではないものの…これは…漏らすかもしれない。

この先しばらくはトイレに行けない、という最後のパーキングのトイレで息子のオムツを一枚もらい、それを破り、ナプキンのようにして娘のパンツに挟みました。

私「いつ漏らしても、ええで」

ここでも泣き続ける娘は、トイレでちょっと排便し、車に乗り込みました。

漏らしてもいい。娘が元気になれば、それだけでいい…。



■娘に笑顔が戻り始めて…!?
ずっとずっと娘の背中をさすり続け、助手席の息子はいつのまにか良い顔で爆睡。

すると…

娘「お月様、動いてるね」

会話もままならなかった娘が、窓の向こうの夜空を見上げ、話しはじめました。

私「お月様じゃなくて、雲が動いてるんだよ。」

空を見る余裕が、出てきた…?

私「みーちゃん、痛いの治ってきた?」

娘「うん」

私「今、どのくらい痛い?」


なんと、先ほどのトイレで悪い便が出たのか、娘の顔に笑顔が戻り始めました。

時はすでに小一時間たとうとしているところ。

まさに高速を降り、病院は目前というところでした。

夫「……帰るか…」

私「…うん…」

こうして、ドライブだけ楽しんで帰る結果となったわが家。

娘はそれからすっかり元気になり、帰るとすぐに眠りにつきました。

そして翌日…


恥ずかしそうに言う娘。

いいんだよ。

みーちゃんが元気なら、それでいいんだよ。

ひたすら学校の近さを最優先にした家探しをしてしまいましたが、救急病院の近さも考えるべきだったと、今は反省しています。

なんにせよ、今回は大事に至ることがなく、よかったです…。

日本中、世界中が大変だったこの一年も終わりを迎えようとしていますが、おかげさまで、わが家はなんだかんだ無事に、笑顔で過ごすことができました。

来年も、皆さまのおうちにひとつでも多くの笑顔がありますように!

(たんこ)

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