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現役教師がアドバイス! 中学校の“定期テスト”を攻略する勉強法4つ

  • 2015.6.1
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【ママからのご相談】

中1の息子をもつ母親です。先週、初めての中間テストがありました。返却された答案を見てビックリ。どれも点数が悪いのです。英語なんて、幼稚園のころから習っているのに中学から始めた子に負けている始末……。 うちの子はバカなのでしょうか? 泣けてきます。

●A. 一回のテストでお子様を責めないで。中学校の成績はいくらでも変わっていきます。

こんにちは。ライターのakiです。ご相談ありがとうございます。

初めての中学校の定期テスト。5教科返ってくるあのドキドキ感は、親子ともにたまらないですよね。結果がどうであれ、テストを受けてみて中学の定期テストがどのようなものか実感できたはずです。良くできた科目もあれば、悔しい思いをしたものもあるでしょう。

ただ、これが全てではありません。成績はいくらでも変わっていきますし、これからも定期テストは年に5回以上毎年繰り返されます。一回のテストの結果で諦めたり嘆いたりせず、次へ次へと対策をたてていくことが大事です。

そこで、今回は現役の中学校教員と塾講師の方に、中学定期テストの攻略方法(主に公立中学に関してです)についてお話を聞きました。

●中学のテストについて、現役の先生からのアドバイス4つ

●小学校時代の勉強とは別物だと認識する

『小学校のテストは、基本的に勉強をしなくても授業を聞いて宿題をしていればとれる内容のものが多いです。ですが、中学のテストは試験のための対策と勉強が必要になってきます。中学一年生の人は特に「小学校のときはこうだった……」と比較をしがちですが、小学校のテストと中学校のテストはまったく違うものであると割り切ったほうが勉強しやすいです。小学校の参考書などすべて処分してもいいくらいです。逆に言えばこの中一という学年は、誰もが同じスタートラインに立てるいい機会なのです。勉強のやり方がわからなければ、塾に入ったり各教科の先生に相談するなど早急に対策を立てるべきだと思います』(小・中学校塾講師)

●教科書に準拠した問題集で対策をする

『基本を理解して問題を解けるようにする。これが基本的なテスト対策ではあるのですが、使っている問題集や参考書も重要になってきます。定期テストで点数をとりたければ、ご自身が学校で使っている教科書に準拠した問題集を使うべきです。近所の書店で売られているはずです。その問題集1冊を最低3回は繰り返すこと(余力があれば2冊目3冊目と進んでもいいと思いますが、まずは1冊をきっちりと)。重要なポイントが絞られており、実際の定期テストと似たような問題が出てくるので効率良く勉強できます。また、学校の副教材で問題集のワークなどが使われている場合は、こちらもしっかりと何回も問題を解いてテスト対策にあてるといいでしょう。実際に教師は普段の課題をきちんと取り組んでいるかどうかもテストでみようとします』(中学・高校塾講師)

●前回のテストを反省材料にやり方・勉強時間の見直しを

『今回初めての定期テストを受けたことで、いろいろと感じたことや気づいたことがあったと思います。良かった人は気を抜かずにこの調子で。一方、思ったほど点数が伸びなかった人は次回の期末考査に向けて勉強の立て直しをはかるべきです。勉強の仕方はこれで良かったのか? 勉強する期間や時間はこれで良かったのか? 少なくとも、テスト勉強は2週間前から準備をするといいと思います。部活が休みになる1週間前は、空いてる時間をすべて勉強にあてるくらいの気持ちで。毎日勉強ばかりしろと言ってるわけではありません。要は、メリハリです。カレンダーなどにテスト2週間前から印をつけてテスト前の雰囲気を作っておくといいでしょう』(中学校教員)

●暗記がメインと心得るべき。手で書いてでも覚えていく

『中学の勉強は、実は暗記がほとんどです。「理解はできていたけど、覚えきれてなかった……」「ちゃんと暗記してれば点数がとれたと思う……」、こんな声をよくききますが、当たり前です。覚えることが勉強のほとんどだからです。とにかく割り切って暗記をしっかりやるということに主眼をおいてもいいくらいです。中学は知識を吸収する時期なのですから。教科書を読み込んだだけで重要事項が覚えられなければ、手を使って何度も書く、単語カードを使う、スマホやタブレットを使う、など何でもいいです。完璧に覚えきれるまでとにかく努力をすべきです』(中学校塾講師)

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中学に入ると、各教科で先生が違っていたり、部活動が熱心であったりと初めての環境で毎日が新鮮です。その中でも、テスト対策はしっかりやるに越したことはありません。

お母様が手取り足取りお手伝いをしたくなる気持ちもわかりますが、まずはご本人に上記のポイントをお話ししてやる気を喚起させるといいと思います。新中一のみなさん、まだまだこれからです!

●ライター/aki(中高英語教員)

大学卒業後、出版社に就職。グルメや旅行など様々な特集や冊子を企画出版する。その後取得している小学&中高英語教員免許を使わねばと、私学中高一貫進学校で英語の教員として働く。児童英語講師、塾講師、家庭教師なども経験。幼児教育から大学受験まで全て現場を見てきた経緯あり。現在は一卵性双子姉妹の母として育児をしつつ、カルチャースクールの講師をしたり自宅で翻訳や執筆に携わる。ハワイが大好きでハワイアンリトミック講師資格も取得。近い将来、双子と一緒に親子ハワイ留学をするのが夢。

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