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閉館中の老舗ホテルが期間限定、表参道に出店! “毎日食べられるフレンチ”とは

  • 2020.12.25
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レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『BISTRO de L’ALPAGE(ビストロ ドゥ ラルパージュ)』のクラシックフレンチです。

信州・蓼科の老舗ホテル「ホテルハイジ」が表参道でビストロを始めたと聞いて驚いた! 私にとって蓼科は、夏休みを過ごす第二の故郷。「ホテルハイジ」のスイスのロッジを再現した外観と、クラシックなフランス料理は大切な思い出だ。調べてみたら「ホテルハイジ」は’19年5月に閉館(涙)。ただし全面改築後、2023年には「ホテル ドゥ ラルパージュ」として生まれかわる(期待!)。ビストロはその間のチャレンジだという。このご時世に、2年先の再開に合わせて表参道に店を開くとはなんと気前のいいことだろう。

シェフは20年間、ハイジの味を守り続けてきた上原聡氏。メニューにはパテ・ド・カンパーニュや仔羊のグリルなど、ビストロらしい定番料理が並ぶ。食べて感じるのは「なるほど王道フレンチ」。上質な素材と丁寧な技術がビストロ料理に生かされている。「毎日食べられるフレンチ」を目指しているから、バター、生クリームを控えて、食後ももたれない。ランチのセットメニューはポタージュ、カットレタス(この皿が話題!)、メイン、パンかライス、飲み物で1980円~は大満足の内容だ。ちなみに秘密にしておこうと思ったけど、教えちゃおう。金曜昼のみの特製ビーフカレーが絶品。新店の名物になるかも!

手前・和牛バラ肉のビーフシチュー¥2,800は、和牛の脂の美味しさがシンプルに生かされている。手打ちパスタを添えて。右奥・冬の定番と思いきや、上原シェフ的にはビストロ料理の代表として年間を通して出す定番のオニオングラタンスープ¥1,300。玉ネギから甘みを引き出した上品な仕上げ。左奥・海の幸と野菜のプレッセ¥1,500。季節の野菜を重ねて薄いジュレを塗りテリーヌ型で固めたもの。野菜の色を生かしながら食感の違いを楽しめる。グラスワインは¥1,000~。

BISTRO de L’ALPAGE 東京都渋谷区神宮前3‐4‐3 パークサイド表参道1F TEL:080・2478・5510 ランチ11:00~14:30(14:00LO)、ディナー17:00~22:00(21:30LO) 土・日・祝日休

いぬかい・ゆみこ レストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。

※『anan』2020年12月30日‐2021年1月6日合併号より。写真・清水奈緒 取材、文・犬養裕美子

(by anan編集部)

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