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職人の伝統工芸品がCreemaに大集結織染物や陶磁器、和紙に人形など235品目の一級品、購入も可能

  • 2020.12.26
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古賀陽子「博多織 手織り博多織工房」

伝統的工芸品産業振興協会(以下、伝産協会)は、日本の工芸品の魅力を発信する「KOUGEI EXPO 2020 ONLINE」を開催している。ハンドメイドマーケットプレイス「Creema(クリーマ)」特設サイトが会場だ。

全国47都道府県から集まる235産地の伝統的工芸品の魅力を紹介している。サイト上には1200以上の出品があり、気に入った物があれば購入できる。

インターネット販路「工芸産業のライバルになると思っていた」けれど

特設サイトを見ると、織りものや染めもの、陶磁器、和紙に漆器、人形・こけしといった15のカテゴリや、エリア別に工芸品を探せる。実際に出品している伝統工芸士二人を取材した。

一人は、「江戸木目込人形」の技術を受け継ぐ、「幸一光(こういっこう)」の人形師・伝統工芸士の三代目松崎幸一光氏。今回の企画に参加するまでは、「インターネット販路は私ども工芸産業のライバルになると思っていた」と明かす。ただ実際に出品してみると、作品の写真やテキストの編集が簡単かつスムーズにできたこと、取引に際しても、取引情報の確認が容易で、納品伝票がサイト内で出力できることなどが、「大変便利」だったという。

「また、ハンドメイド・クラフトが好きな方が多く集まっているのでそういった分野のトレンドが感じ取れるように思います。キュレーション機能や、素材やフード・ドリンクの取り扱いもありまだまだ可能性を感じる販売サイトです」(松崎氏)

日本三大織物の一つで、鎌倉時代から続く「博多織」の伝統工芸士、古賀陽子氏。博多織独特の伝統技法を用いて、自宅にあるこじんまりとした機場(はたば)で伝統柄から創作柄まで、さまざまな博多織の手織りの帯を制作している。「KOUGEI EXPO 2020 ONLINE」では、帯のほか、博多織を用いた小物なども出品中だ。

これまでは催事など、「リアルな場での展示販売が中心だった」と語る古賀氏。インターネットでの販売は初めてだったが、利用者から「『一目ぼれをした』『買ってよかった』などのメッセージいただくお声の一つ一つが、より良い作品づくりへの励みとなっています」という。

コロナでリアルイベントはできずとも

経済産業省は毎年11月を、日本の伝統的工芸品の魅力をより強力に発信するための「伝統的工芸品月間」と定めており、「KOUGEI-EXPO(伝統的工芸品月間国民会議全国大会)」は1984(昭和 59)年から開催されてきた。ただ37回目となる 2020年度は新型コロナウイルスの影響で例年通りのリアルイベントが見送られ、伝産協会は初となるオンラインでの実施を決定した。

「KOUGEI EXPO 2020 ONLINE」は21年3 月末まで。

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