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広島のロックバー「ジュゲム」閉店 音楽ファンが愛した名店、半世紀の歴史に幕

  • 2020.12.26
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[みみよりライブ5up - 広島ホームテレビ] 2020年12月15日の放送では、半世紀にわたって音楽ファンに愛されたロックバーの閉店を取り上げていました。

広島市内のロックバー「ジュゲム」。店内いっぱいに響くギターやピアノの音色、心地よい演奏に身を委ねる客。1971年、レコードを聴かせるロック喫茶としてオープンしました。

そんなジュゲムは20年12月19日、約半世紀の歴史に幕を閉じました。

 画像はイメージ。記事本文とは関係ありません

吉田拓郎さん、浜田省吾さんも...

吉田拓郎さんが中心となって結成し、浜田省吾さんなど多くのシンガーが在籍した「広島フォーク村」のメンバーたちも開店当初、足しげく通っていたといいます。

オーナーは「ルーシー」の愛称で親しまれる上岡るみ子さん(70)。2006年に夫・洋さんが亡くなってからは1人で切り盛りしてきました。45年来の男性ファンは番組の取材に、

「当時注文していたのは100円のトーストと水とかね」

と話します。それに対して、

「その当時としては高級でしたよ。初任給が2~3万円とかそんな時代ですから、1枚のレコードがなかなか買えない。新しい音源を聞いてもらえる場所として頑張ってました」

と話すルーシーさん。

閉店理由は新型コロナ

来年は開店50周年のはずでしたが、急遽閉店を発表。その理由は新型コロナウイルスの感染拡大でした。クラスターが発生した市内のライブハウスへの誹謗中傷が上岡さんの心を痛めました。

「ミュージシャンもライブハウスも大変な思いをしていた。成功事例をつくればライブもできたり活性化につながったりという思いもありました」(ルーシーさん)

どうしたら再び音楽を届けることができるのか?ルーシーさんは悩みながらも答えを出せず、ジュゲムの歴史に幕を下ろすことを決意したそうです。

閉店を知ったミュージシャンたちは最後にジュゲムで演奏したいということで、最終日の19日までライブスケジュールはいっぱいとなりました。

「いっぱい支えてもらった。皆さんの思いとかありがたくて。ぜひまた音楽で皆さんと再会したいです」(ルーシーさん)

きっと人々の心にも残り続けると思います。

(ライター:momiji)

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